5月25日(水)「マクワウリに熱い思いを込めて、いざ畝立て勝負!」

5月25日のなのはな

 吉畑手前ハウスにある、可愛いマクワウリの子どもたち。今、本葉3枚に健康的に育っていて、あともう少しで植え付けです。そんな可愛いマクワウリたちの家となる畝を、今日は作ります。
 来週から天気が崩れるかもしれない。畝たてや支柱立てをしたい野菜はたくさんある。何としても今日でマクワウリの畝たてを終わらせたい。夏には、畑作業で汗を流した後でキンキンに冷えたマクワウリスムージーをみんなで飲みたい。そんな熱い心を胸に、私たちは畑へ向かいました。

 

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 マクワウリは、石の下畑と中畑の、2枚の畑で育てます。作業時間は2時間。絶対に終わらせるぞと、心の中で四股を踏みました。畝幅は1.5メートル、畝間は1メートルで、たっぷりの土を上げて、高くて大きな畝を作ります。体力的にハードな作業だけれど、マクワウリを食べるみんなの笑顔を思い浮かべると、いくらでも力が湧いてきました。

 石の下畑では、2チームに分かれて、畝たて対決をしました。さきちゃんチーム対、あけみちゃんチーム。1チーム3畝で、はやく3畝をたてられたほうが勝ちです。負けず嫌いの私たち。心を熱く燃やして、クワを手に取り、畝たてスタート!

 

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〈畝立て勝負開始!〉

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 土がふかふかで、畝たてが最高。水はけの良い高い畝を作るために、畝間がつるつるになるくらいに、ありったけの土を畝に上げました。

 2つのチームは、接戦でした。「次の畝に入ります」とかけ声がかかる度に、同じチームでは「よし!」という返事が、相手チームからは「負けてたまるか!」という言葉がかえってきました。
 はやさだけではなく、美意識も大切です。この畝がマクワウリの住処となるから、まっすぐで美しい畝がたてたい。畑に入れば嬉しくなるような畝をたてたい。そんな気持ちで、みんなで心をひとつにして、まっすぐな畝をたてました。

 

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 最後まで、どちらが勝ってもおかしくない状況でした。どちらのチームも、「負けてたまるか」という気持ちです。畑には、気合の入ったかけ声が響きました。
 絶対に勝ちたい。マクワウリ担当のプライドにかけて勝ちたい! よしっ私たちのチームがリードしているぞ! ああ、あけみちゃんチームのみんなも全員最後の畝に入った……でも勝ちたい。勝つんだ! よしっもうすぐ終わるぞ。終わった-!

 

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 結果は、さきちゃんチームの勝利です! 思わず、「やったー!」と叫んでガッツポーズをしてしまいました。みんなの熱い気持ちで、約40分で、1枚目の畑の畝たてを終えました。
 時間は15時55分。この調子で、17時までに中畑も終わらせたい。中畑は石の下畑よりも広いけれど、みんなとだったら絶対に終えられる。よし、1秒も無駄にしてはいけない。私たちは、中畑へ走りました。

 中畑の畝は、長い。最初は、2チームに分かれて、1畝ずつ担当し、追い越し方式で進めていました。しかし、疲れも出てきて、本当に終わるだろうか、という心の影がちらついてきました。
 作戦、変更。中畑は、水はけを良くするために畝の分断ラインを2か所作っているため、畑は3スパンに分かれています。3チームに分かれて、1スパンずつに入って、また畝たて対決をしました。

 

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 作戦を変えてから、みんなとの距離を近く感じ、これだったら絶対に終わると、希望を感じました。そのころから少しずつ、他の作業を終えた人がヘルプに来てくれました。1人来るたびに、みんなで「お願いしまーす!」と、大歓迎しました。

 私は最初はさきちゃんチームでしたが、人数の都合で、あけみちゃんチームに入りました。その時点では、さきちゃんチームがリードしていました。負けず嫌いの私。「勝つぞ!」と、気合いを入れました。
 疲れが出てきたとき、さきちゃんが、「気持ちで17時までに終わらせます!」と、声をかけてくれました。17時は迫っていたけれど、私たちだったら絶対にできると、思いました。

 

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 さきちゃんチームがリードしていたけれど、負けじとあけみちゃんチームが追い上げ、あけみちゃんチームの勝利です!
「終わった-!」とガッツポーズ。しかし、目標はみんなで畝たてを終わらせる事。間髪入れずに、「ヘルプに入ります!」と叫び、ヘルプに入りました。

 そして、みんなとの距離がだんだん縮まっていき…ついに……終わったー! みんなで、「終わった-!」と、叫びました。振り返れば、美しく高い畝が規則正しく並んでいます。みんなで作った、壮大な芸術です。この達成感をどう表したら良いのでしょうか。腕がふるえるくらいにたくさん身体を使って全力を出し切ったけれど、それ以上に、心に栄養がもの凄い勢いでドバッと入って来たような充実感があります。

 

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 もう動けないというくらいに全力を出した後で、みんなで食べる夕食の美味しかったこと! 心がたっぷりと充電されました。明日からも頑張れそうです。
 みんなの楽しい気持ちがたっぷりと詰まった畝だから、マクワウリたちも、きっと気に入ってくれるだろうと思います。植え付けが待ち遠しいです。マクワウリ担当として、みんなの笑顔のために、これからも頑張ります!

(えつこ)

 

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 午後、作業発表で永禮さんとの代掻きに呼ばれて、やった、と思いました。永禮さん、まりこちゃんと諏訪神社手前上田んぼの代掻き、畔塗りをしました。

 永禮さんが畔塗りのやり方を教えてくださいました。一度トラクターの低速で代掻きをした後の土を、畔のほうへ引き寄せます。本当は1日おくと、水面から出た畦の壁から水気が少し抜けて、畔塗りしやすくなります。今日は一旦、畦の上にずっと泥を上げていき、畔の端から端まで行きついたら、その泥を使って畦塗りをする工程に入りました。

 

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 田んぼに足を入れると、水の冷たさが気持ち良かったです。
 土をクワで畔にパンパンと押し込むようにして、ネズミやモグラの穴を埋めるようにしました。
 最後にクワの裏でなでるように塗って仕上げていきます。塗っていると、カエルが泥の中から出てきて、塗った畔の上で止まりました。泥の中から出てきて、全身が泥ですが、2つの目だけは泥に汚れていません。汚れたら困るけれど、どうして汚れずに済むのだろう、と思いました。少しの間見ていたのですが、瞬きもしなくて、私だったら目が乾くのにな、と思いました。

 

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〈池下田んぼでは、須原さんが代掻きをしてくださいました〉

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 ふと、後ろを見ると、永禮さんが代掻きをしてくださったところが、湖のようになって周りの景色が映っている光景が、とても綺麗でした。

 永禮さんが、田んぼの低いところと高いところを覚えておいて、稲刈りの後、スコップと猫車を使い、低いほうに土をもっていったら、平らになることを教えてくださいました。そうして手入れをすることで、使いやすい田んぼにしていけると思うと、嬉しかったです。

(さくら)

 

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〈ゆず畑、魚とり畑のニンニクも収穫しました。10月の植え付け以来、11月、2月、4月に牛肥の追肥をし、草取りもこまめに行なってきたことが功を奏し、コンテナ48杯分の、立派なニンニクを穫ることができました〉

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〈池上桃畑のポポーは、まだ1センチにも満たない実をつけています。小さいながらも、熟したときの形を彷彿とさせます〉