5月23日(火)「代掻きのはじまり 諏訪4田んぼと諏訪新田んぼ & 悔しくなるほど頑丈?! スイートコーン守るネット張り」

5月23日のなのはな

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 栃本池を頂上として、なだらかに連なる水田の景色は、初夏の心地よい光に包まれていました。
 作業にはちょうどよい曇り空。谷のそばの竹林で葉が擦れ合う音。池から伸びる何通りもの水路を巡って、水が流れる音。
 そこに、泥を掻いて働くトラクターの音が心強く響いていました。
 運転手は永禮さん。明るい赤色の機械が通ったあとは、さっきまで水面に出ていた土がなめらかに均されて、黄土色の水面が広がっていきます。

 

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 田んぼの代掻きが始まりました。3台のトラクターで順に、全17枚の田んぼを回っていくスケジュールを組んでいます。
 1日目の今日は、須原さん、永禮さんが代掻きをしてくださいました。

 永禮さんは、諏訪4田んぼ、そして諏訪新田んぼの、1回目の代掻きを進めてくださいました。田んぼのコンディションによって複数回の代掻きを行う場所もあるのです。
 作業時間ちょうどに、代掻きに程よい水位にできるかどうかということに、私は少し緊張していましたが、行き届かないところがあるなか、永禮さんが笑顔で、田んぼのコンディションなどを見ながら進めてくださいました。

 

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 諏訪4田んぼでは、あゆみちゃんに連れられて、たけちゃんとたいちゃんが応援に来てくれました。

 背丈より長い鍬を持って、田んぼの入り口の泥を掻きながら、たけちゃんは、「これで、永禮さん通れるよ」「あとちょっと。がんばれ。がんばれ」と、トラクターの音のなかでも良く通る声で言いました。
 たいちゃんもまた、何度も田んぼを往復しながら手を振ってくれる永禮さんとトラクターを見て、とても楽しそうでした。

 

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 代掻き後の田んぼで、トラクターでは引ききれない泥を均しているときには、地域の方が、トンボを使った綺麗な泥の均し方を教えてくださいました。田んぼの四隅に寄ってしまった泥を均すことは「角うち」と言うこと。後々の作業や、水の管理のしやすさを見据えて、どうしておくとよいか。地域の方があたたかく、私たちの田んぼを気にかけ、教えてくださることが、とてもありがたいです。

 明日からも、田んぼを移りながら代掻きが進んでいきます。週末には、お待ちかね泥んこ運動会。そして田植えへ。良いお米を穫れるよう、力を合わせて頑張りたいです。

 

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〈鏡張りの田んぼが連なる、古吉野の景色〉

 

 古吉野の田園では、彼方此方で青い苗を積んだ田植え機や軽トラックが行き来し、地域の方々が整えられた田んぼに、次々と稲が根を下ろしていきます。
 初夏の田んぼの一角。水面を吹き渡ってくる風を受けながら泥を動かしていると、胸の内にも僅かずつ根を伸ばしていってくれるような気がする、何か力強く謙虚な気持ちもまた、稲と一緒に成長していけますように。

(かに)

 

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「あ! スイートコーンのひげが出ているよ!!」
 かちかち小畑のスイートコーンは、毎日すくすく成長中。それにつれて、わたしたちの期待も膨らんでいきます。
 大きくて、あまーいスイートコーンを収穫したい……。
 しかし! そんなスイートコーンならば、当然、ケモノも食べたくなってしまうはず。スイートコーンの実が大きくなり始める前に、ケモノ対策のためのネット張りをしました。

 

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 まず、ネットを張るための支柱を立てます。
 るりこちゃんが穴あけドリルを使ってくれて、穴を開けていってくれました。少し土が固いところもあったけれど、るりこちゃんが力強く踏ん張って開け続けてくれて、深い穴に竹を差し込むことができました。それを追いかけるように、さきちゃんとももかちゃんが竹を打ち込んでいってくれました。

 続いて、緑色で網目1センチ間隔のネットを、畑をぐるりと囲むように張っていきます。
 支柱とネットを結んで固定するのですが、ネットが真っ直ぐ、きちんと張るように意識しました。隣の子と確かめ合いながら、きゅっと結んでいくのが楽しかったです。
 ネットの端の処理なども、みんなが、「ここで結んでおくね」と、気が付けば、仕上げていてくれました。

 

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 最後に、重石として、ネットの裾に木の丸太を置きました。
 長さといい重さといい、ももかちゃんと選んで運んできた、とっておきの丸太です。これで、下からの侵入も防ぎます。

 畑の全面が、ネットで囲われました!
 ピシッと張られているネットのそばに立つと、なんだか、ケモノの気持ちがわかるような……。
「これは……入れない! 入らせてくれ~!」
 と、悔しくなるような、残念になるような気持ちです。

 

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 きっと、ケモノも悔しがることでしょう。みんなと、早めにネット張りを済ませて対策することができて、本当によかったなあと感じます。
 スイートコーン、安心して大きい実を作ってね!

(みつき)

 

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〈河原下畑のキャベツや、ジャガイモの草取りも行いました!〉

 

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〈藤井先生のアコースティックギター教室が開かれた、夜の図書室からは、『流星』を繰り返し合わせる音が聞こえました。なのはなのみんなへの発表会へ向けて、音により情緒を込められるよう練習しています。曲中に登場するチョーキングなどの技は、流れ星が光るような音で楽しく、そこが極めたいところでもあるのだと、練習している子が教えてくれました〉

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