「水持ちが良く、水はけの良い田んぼのような人」 えつこ

5月22日

 昨日は休日で、ひろちゃんもお休みで、お誕生日のお祝いができてとても嬉しかったです。ひろちゃんといると、とても安心します。いつ見ても朗らかで明るくて、機嫌が悪いひろちゃんを見たことがありません。
 お風呂や廊下でひろちゃんに会うと、話したくなってしまって、つい何でもないことを話してしまいます。ひろちゃんはいつも肯定的に話を聞いてくれて、優しいユーモアで返してくれます。私はひろちゃんと、本の話をするのが大好きです。
 お仕事組さんのお弁当作りをしているとき、ただ詰めるだけではなくて、色合いや見た目の綺麗さも意識することを、教えてくれました。ひろちゃんの優しさや、誠実さを感じました。
 ひろちゃんといると、私まで心が穏やかになり、安心した気持ちになります。私も、安心感を与えられる人になりたいです。ひろちゃんのことを尊敬していて大好きです。

 午後からは、お父さんとのサトイモの植え付けの作業で、今日がお仕事がお休みでラッキーだと思いました。お父さんとの作業の時間の、緊張感とスピード感が心地よかったです。サトイモにツーアクションで土をかけるお手本をお父さんが見せて下さったとき、お父さんの優しさを感じました。
 他の作業でもですが、一定のリズムを刻んで、やり直しをせずに一発で決める覚悟で作業をすると、自分が職人になったみたいで楽しいと思いました。作業でも仕事でも、なるべく少ないアクションで綺麗に作業することを、心がけたいです。

 夜の集合でのお父さんのお話がふたつ、とても心に残りました。ひとつは、頭が良いか悪いかではなくて、頭を使おうとするかしないかだ、というお話です。
 私は、頭を使おうとしていなかったです。自分は頭が悪いからと諦めて、お客様になっていました。それでは人生はつまらないです。もっと能動的になって、頭が悪かろうが何だろうが、最大限に頭を使って生きてみたいと思いました。私は生まれつきに頭が悪いんだと諦めそうになっていましたが、頭を使おうとして物事に向かっていたら、もっと色んなことを深く楽しめるようになるかもしれないと、希望を感じました。これからやりたいことを思い浮かべて、わくわくした気持ちになりました。私は頭を使う人に、今からなります。

 もうひとつは、高い志を持つことと幸せのその日暮らしは矛盾しないかという質問に対する、人を田んぼに例えたお話です。水持ちが良く水はけの良い田んぼと、水持ちが悪く水はけの悪い田んぼの例えがとてもわかりやすかったです。理想もちゃんと持っていないのに、自分に対しても周りに対しても不満を持つ人、それは水持ちが悪く水はけの悪い田んぼのようなものだと、話してくださいました。私はそうなってしまいがちだと、思いました。
 理想を正しく持ちながら、途中経過の今も楽しむ。お父さんのお話を聞いて、視界が明るく開けてきました。