「木登り」 なつみ

5月15日

 今日は午後から永禮さんと、さきちゃんたちと一緒に、河原大の畑へ竹取りに行きました。畑に着くと、すでに永禮さんがいらっしゃって、竹を運びやすいように、根笹を刈って竹取り場を作ってくださっていてありがたかったし、前回の竹取り後の畑の片付けの時、まえちゃんが次の竹取りがやり易いように、と言ってくれて、割れている竹や足元を悪くしている竹を回収したのですが、やはり、作業場が少しでも整理されているだけで、随分やり易いなと思いました。
 永禮さんが、手間を惜しまずにみんなの為に準備をしてくださっていたことも、改めて有難いなと思います。

 刺身包丁のように良く切れるチェーンソーで、永禮さんががけっぷちの斜面で竹を切って下さり、その手元によしみちゃん、斜面から平地に引き上げるのをしなこちゃんとわたし、平地に上がった竹を畑の奥に運ぶのをさきちゃんとりんねちゃんとももかちゃん、という役割分担で行っていったのですが、崖の下に轟々と流れる川を感じながら、安全に気を付けて、よく声掛けをしながら「切りまーす」「倒れまーす」と言ってどんどん竹を切っていく永禮さんと、手元のよしみちゃんが本当にかっこよかったです。

 わたしは、よしみちゃんが全身を使って倒してくれた竹を引き上げていたのですが、どの竹も10メートルを裕に超える超ロング竹で、倒れてくるときはスローモーションなのですが、大きくて長いために迫力満点でした。
 自分も仲間もけがをしないように、常に気を付けて、声掛けをしていると、意思疎通が良く出来て、気持ちが良かったです。建築作業で「やります宣言」を教えてもらったけれど、建築だけでなく、どの作業でも必要な宣言だと思いました。
 
 わたしが一番楽しかったのは、木に登って竹を引っ張ったときで、その時は、V字に枝が分かれたVの切れ込みに竹がはまってしまい押すのも引くのもできなくなってしまいました。
 どうしたらいいか、そう考えたときに、ハマってしまった竹を抜いたらいいんだと思い、少し高い木に登って、竹を持ちあげると、みんなが引っ張ってくれて、竹を運び出すことができ、永禮さんが「サバイバルじゃな」とおっしゃられていたけれど、本当にその通りで、小さいときは危ないからと言ってできなかった木登りが出来たことも、それでみんなに喜んでもらえたこともとても嬉しかったです。

 最終的には、目標の230本には及ばなかったけれど、みんなで精一杯、約150本の竹を取って、綺麗に区切りをつけて終わらせてくることが出来て良かったです。
 さきちゃんが、
「1本8メートル計算で必要本数を出しているけれど、今日とった竹は長いから、足りるかもしれない」
 と話してくれて、足りてくれたらそれが一番だけれど、また必要があったら、笑顔で竹取りに向かいたいなと思います。

 終わりに、畑の入り口のサクランボの木になっているサクランボを収穫して帰りました。
 小さいけれど、ツヤツヤ真っ赤のサクランボを、みんなに見てもらって、頂けるのも楽しみです。

 今日も1日ありがとうございました。
 あるべきスピード感を意識して、過ごします。
 おやすみなさい。