「安心できる場所」 りな

5月14日

 今日は母の日、みんなと、お母さんへ『ハナミズキ』の歌のプレゼントができて、嬉しかったです。リビングの中に、みんなとぎゅうぎゅうになって、手をつないで、お母さんに向けて歌っている時間が、すごく温かくて、満たされた気持ちになりました。

 こんな、幸せな時間を過ごせることも、全部、なのはなに出会えて、お父さん、お母さん、たくさんの仲間に出会えたからだなあと思います。お父さんとお母さんが、世界で唯一のなのはなファミリーを作ってくださって、新しい道を切り拓いてくださって、優しく生きられる道を作ってくれたから、今自分は生きることができます。なのはなファミリーの、仲間として受け入れてもらって、初めて、安心できる居場所、本当の家族ができました。世界でただ一つしかないなのはなファミリーに出会えたことが奇跡だし、なのはなの子として生きられることが、誇りです。

 お母さんに、何が優しいことなのか、何が正義なのかを、日々の、夜の集合の時のお話しや、お母さんの背中から感じることができるのが、すごく嬉しいし、そのことで視野が広がったり、気持ちが楽になったり、癒されることがたくさんあります。人として未熟であっても、その未熟さも全部理解してくれて、受け入れてくれて、良くなっていくことを信じ続けてくれました。一から、真っ直ぐ向き合って、正しいことを教えてくださいました。お母さんが、私の本当のお母さんでいてくださることが、本当に嬉しいし、私もお母さんのように、強くて、優しい人になりたいと思います。

 お母さんの歌声に、何度も何度も背中を押してもらったり、勇気をもらいました。挫けそうになった時、いつもお母さんの、「前向きなところにしか答えはない」という言葉が、ふと頭に浮かんできて、そのたびに、何度も明るいほうへ引っ張り上げられてきたことがたくさんあります。お母さんの笑顔、言葉は魔法のように、いつも私を支えてくれます。お母さんの存在に安心して、そんなふうに、安心できる場所や、誰もが楽しめるような空気を作ることができるお母さんが優しくて、お母さんと子供組のみんなと子供会議をしたり、片付けをしたりする時に、いつもお母さんの優しさを感じて、心が温かくなります。
 お母さんの娘として、なのはなの仲間として、優しい世界を作っていける人に成長していきます。お母さんのことを尊敬していて大好きです! これからもよろしくお願いします。

 今日は1日、摘果を進めました。今日1日で、新桃畑を終わらせて、池上桃畑の清水白桃、 開墾26アールの清水白桃、白皇を終わらせることができました。1枚の畑を終わらせたとき、とても達成感があるし、1本1本みんなと終わらせていくことも、小さな達成感になって、進んでいくのがとても楽しいなあと思います。
 本摘果で、これで最終着果数にします。この作業が終わったら、すぐに袋掛けに入って、残す実は、袋が掛けられ、収穫に繋がります。最後の、最終選抜なのだと思うと、自分の役割が責任重大でとても緊張します。

 変形果や、虫食いの実を残さないように、慎重に選ぶ必要があります。また実を残す間隔も、多すぎると一つひとつの実が小玉になって、養分が分散されます。反対に、少なすぎると、養分が行き過ぎて、種が割れてしまいます。そのちょうど良い間隔にするのが難しいけれど、袋が掛かっているところをイメージすると、少し分かりやすいと思いました。

 日当りが良いところは、120%ぐらい付けられたり、葉が少ないところはその分付けられる実も少なかったり、成長させたい枝には実をあまりつけさせなかったり……、その枝や、品種や、一本一本によっても、一番良い基準、答えが違っていて、それを毎回感じて、判断していくのが難しいです。理屈では上手くできないので、本当に直感とか、心をつかって作業していきます。難しいけれど、楽しいし、一緒に作業するみんなと一緒にその気持ちを共有できるのが嬉しいです。

 実を落としていて、自分達の手に今年の桃の収穫がかかっている、と思うけれど、同時に、桃から、この実は落としてはいけない、と教えてもらっているような感覚もあります。気のせいかもしれないけれど、落とされたくない実は、少し手で触っても、なかなか取れないし、反対に、落とされる運命にある実は、触ったら簡単に取ることができます。何となく、自分たちで残す実を作っている、というよりか、もともとこの木に付ける実は決まっていて、その実を探している、というような気分になります。

 清水白桃は、生理落下があるので1,2倍の量を残します。あんなちゃんが、その年の雨量や、摘果のタイミング、量、強さによって、生理落下の強さが変わるのだと話してくれました。今年は、少し多くなるような気がする、と話してくれました。本当に、桃も毎年違って、同じことはなくて、いつも、繊細に感じて判断しないといけないんだなあと思ったし、それを絶えず考えてきた、あんなちゃんが凄いなあと思いました。

 日中は桃メンバーのみんなと一緒にずっと作業して、雨であっても、晴れていても、運命共同体のファミリーのようで、みんなの存在が心強いし、その一員として居られることが、すごく心が温かくなります。
 なのはなの桃を待ってくれる人のために、真剣に桃作業に向かいたいし、覚えていきたいです。

 読んでくださりありがとうございました。おやすみなさい。