5月5・6・7日
〇つつじ祭り
昨日は、鎌坂峠で行われるツツジ祭りの出演の、本番でした。
卒業生のりかちゃん、けいたろうさん、さきちゃん、おとちゃんも応援に来てくれていました。
久しぶりの外での演奏で、体育館で今まで練習していたのとは、全然感覚が違っていました。すごく緊張したことと、足元が砂だったこともあり、踊ることが難しかったです。
でも、2曲目以降、あゆちゃんが教えてくれたように、出はけでしっかりと客席を見ることを意識してから、だんだん表現する喜びが大きくなっていきました。
なのはなのバンド演奏、ダンスに、つつじに囲まれた観客の方々が、引き込まれ、真剣に観ていることを感じました。なのはなのお父さんお母さん、あゆみちゃん家族や、卒業生のみんなが笑顔で観てくれていることも、心強かったです。
『チープ・スリルズ』のサビを踊っているときに、目の前で小さな女の子がテンポに乗って体を動かしているのが見えて、嬉しかったです。
最後の『ビューティフル・ピープル』は特に、みんなの気持ちを前に出してお客さんへ伝えられることを感じました。
出番を待機しているときも、列になって静かに気持ちを作っているところから、なのはなの空気感を感じました。
なのはなの舞台は、舞台上だけではなく、舞台裏、ひいては普段の生活から成り立っているから、なのはなにしかない、心に響くような凄みが出るのだと思いました。
毎日を誠実に生活し、表現していくみんながいて、その仲間でいられることを誇りに思いました。なのはなの一員でいられることが本当に嬉しいです。
つつじ祭りでは、観客の方々になのはなの気持ちが伝わったんじゃないかな、と感じて、とても嬉しかったです。
〇みんなのライブ
つつじ祭りから帰って、夜のバーベキュー、ライブの準備を行いました。
私は、かにちゃんリーダーのライブの係で、夜まで緊張した心持が続いていました。有志9チームのマイクの出し入れを、ゆいちゃん、せいこちゃんと行う役割、そして、ライブを盛り上げるという役割がありました。
マイクの出し入れは、かにちゃんやみんなで作った、チームごとの図にそって、誰がどのマイクを動かすか決めて行いました。スムーズにできるか緊張していたけれど、前のチームがインタビューをしている間にセッティングすることができて、もっと良くできた部分もあったけれど、何とか順調にいけてよかったです。
かにちゃん、よしえちゃんがミキサーについて音の調整を行ってくれていました。
何よりも、みんなが気持よく歌って演奏できるように、と思っていたのですが、演奏するみんなが、すごく生き生きとして、聴いているみんなも演奏に聴き入っていていることを感じて、いいライブになっていることを感じました。1チーム目のまえちゃん、なおちゃんたちのベテランチームが空気感を作ってくれて、それから、ずっと安心した心持で、いい風にライブが進んでいくのを見守れて、嬉しかったです。
私も、さとみちゃん、ほしちゃん、せいこちゃんと『炎のたからもの』を演奏させてもらいました。
この曲は、さとみちゃんがバディの交換日記で教えてくれて、おしゃべりタイムにみんなで聴いた曲でした。さとみちゃんが大好き、ということがすごくよく分かる、情緒的で深く、美しい曲だと思いました。
前奏や間奏に、ソプラノサックスのソロが入っていて、「さとみちゃんが吹いてくれたら、すごく素敵だろうな」と感じていました。
キャンプの準備が始まって、みんなのライブがあることが分かったとき、バディは解散していたのですが、勇気を出して声をかけると、みんなやりたいと言ってくれました。
せいこちゃんもキーボードの伴奏で入ってくれて、すぐにこの曲の深みのある雰囲気まで演奏してくれました。4人で練習する機会は少なかったけれど、限られた時間の中で何度も合わせができる時間が、幸せだなと感じました。
全員揃わないときは、ほしちゃんと2人で練習することもありました。2人で練習するだけでも、すごく楽しくて、音楽っていいな、気の合う仲間がいて、一緒にできることが本当に恵まれているな、と感じました。
私はギターを弾かせてもらって、リハーサルの時点ではギターだけしか弾けなかったのですが、さとみちゃんから、「3人で歌うと思ってたから、りんねちゃんにも歌ってほしい」と言ってもらいました。
それで、どうか3人で歌いたいと思っていて、本番までに、しどろもどろながら、なるべく歌うこともできるようになって、嬉しかったです。
本番は、精一杯で演奏することができて、みんなからの拍手も温かく、とても嬉しかったです。
今回、みんなのライブに9組も出演者がいたことが、嬉しかったです。
何か特別に音楽ができるから、というわけではなく、純粋な歌いたい、音楽が好き、という気持ちで、たくさんの人がライブに出てくれたと思いました。そして、みんなが一緒に出演する仲間を立てる思いで、歌っていることを感じました。誰もが、誰かのために歌っていると感じました。
そんな清々しくて心から楽しめるライブができる、今のなのはなのみんなの中にいれることが嬉しいと思いました。
〇お父さんお母さんのライブ
みんなのライブの後は、お父さんお母さんのライブがありました。
会場を体育館からリビングへ移動して、夕焼け色の照明にお父さんお母さんが照らされた、ムードのある中で、みんなを近くに感じてライブを聴けたことが、嬉しかったです。
今回は、ライブ係はお父さんお母さんライブの中身は、お父さんとお母さんにお任せ、という風にしていました。でも、それが本当によかったな、と思いました。
お父さんの歌がたくさん聴けたことも、すごく嬉しかったです。お父さんの歌を聴いていると、自然と安心して、涙が出るようで、何度でもなるべくたくさん聴けたらとても嬉しいです。
質問もその場でみんなが考えて質問する、という形式だったけれど、みんなの質問から話が膨らんで、興味深いお話を聞くことができて、嬉しかったです。
私は、「血が、気持ちや身体の変わり目に深く関わっている」というお話が印象的でした。その話の中で、“一病息災”という言葉が出ました。私はその言葉の意味を今まで知っていませんでした。
話を聞きながら自分の中で膨らんだことですが、小さな身体の不調とか、能力に劣っていることとか、そういうことって、実は大切なことだと感じました。
お父さんは、すごく大変なこともあるけれど、それがあるから、普通の人よりずっと、多くの人の気持ちが分かって、気持ちに沿うことができていて、私たちはお父さんの優しさに救われていると思いました。
それで、私も自分に欠点があってよかった、と心から思えました。私は、心も手つきもすごく不器用です。それに甘えて努力しないことは違うけれど、それでも良くなっていこうと努力していく限り、欠点は優しさの基になっていくと思いました。
今までは表面的に、スタイルが良かったり、頭が良くて能力が高かったりすることに憧れる気持ちを持ってしまっていました。でも、お父さんの話を聞いていて、駄目な自分でよかった、きっといつかお父さんみたいに、まだ見ぬ誰かに繋がっていくだろう、と思えて、涙が出ました。
あと、お父さんのお風呂に関するエピソードも、面白くてたくさん笑いました。
すごく久しぶりにお母さんの占いの館があったことも嬉しかったです。前回の新年ライブ、山小屋キャンプでもなかったので、待望の館でした。
お母さんが、東京から来てくださったゲストの方々のために、ゲストの誕生日占いを読んでくれました。それは、ゲストの方にとっても、みんなにとっても優しいな、と思って、お母さんの心遣いがすごく嬉しかったです。
誕生日占いでは、その人が人生で気を付けることとか、伸ばしていくこととか、かなり当たっているという内容があって、面白いなと思います。
ゲストの相川さん、有賀さん、大竹さんのことも、もっと知ることができたような気がして、嬉しかったです。
私もいつか機会があれば、読んでもらえたらいいなと思いました。
お父さんお母さんのライブは、本当に大好きで、最後の『ヒーロー』になったとき名残惜しい気持ちになりました。ずっと聞いていたいな、と思ったけれど、すごく充実したライブだったな、と感じました。
結果的に、お父さんお母さんにお任せですごくよかった、と思って、嬉しかったです。
〇ダイナノーパーク
6日の午前は、謎解きの『ダイナノーパーク』がありました。
古吉野校舎内に、リアルな恐竜がいて、謎解きをしながら、その恐竜の卵を巣に帰したり、化石を探したりしていきました。
恐竜がテーマになっていて、ドキドキするような付属要素もありました。突然緊急放送がなって、恐竜の子供が暴れはじめ、みんなで体育館に避難するように、となったとき、ものすごく心臓が高鳴りました。
実際はやられたとしても、恐竜に扮した実行委員の子にタッチされるだけなのだけれど、タッチされると本当に食われてしまうんじゃないかと思うくらいの緊迫感がありました。実行委員の子が満面の笑みで襲ってくることも、怖かったです。
絶対にタッチされたくなくて、全力で逃げて、体育館がパニックに陥ってみんなが入り乱れている、ということがすごい状況だと思いました。すごくハラハラしたけれど、面白かったです。
また、音楽室でのアトラクションも、すごいなと思いました。
真っ暗な部屋で、緑の光だけが動いていて、不気味な恐竜の声や物音が聞こえて、本当に怖かったです。
その中に恐竜が2体動き回っていて、恐竜に気づかれないように卵を巣に返し、新しい卵と化石を持って帰ってくる。
恐竜は目は見えないけれど音には敏感で、挑戦者は腰に鈴をつけて制限時間内に帰ってこなければいけませんでした。
ゆりかちゃんやゆいちゃんが、物音を立てずに静かに部屋の端を歩いて、目的を達成してくれて、すごいなと思いました。
えつこちゃんが自ら進み出たのに、1メートルもしないうちに鈴がなって逃げ帰ってきたことも面白かったです。
2体の恐竜の動きが本当に予測不能で、不気味でもありシュールでもありました。後から、中の人たちは本当にアイマスクをして視界が見えなかったことを知って、そこまで面白さを追求していることが、すごいなと思いました。
謎解きを終えて、化石を20ピース見つけ出して、最後は体育館で化石を組み立てました。
須原さんや、さくらちゃんたちが秘密の制作をしてくれていた恐竜の骨格標本。自分たちで組み立てられると思っていなくて、嬉しかったです。
組み立てるパーツごとに番号が振ってあって、誰でも組み立てることができるようになっていることも、すごいなあと思いました。
5チームの模型が立つと、博物館に来たみたいに圧巻で、完成度が高く、スケールも大きい物を作ることができることが、本当にすごいと思いました。ウィンターコンサートの舞台背景にしたら、お客さんもびっくりするだろうな、と思いました。
ドキドキしながらみんなと校舎を走り回って謎解きをして、午前中の時間があっという間に過ぎていきました。
恐竜に襲われる緊張感、化石や卵を見つけたときの喜び、みんなで化石を組み立てる嬉しさ。実行委員さんがみんなを楽しませるために趣向を凝らし、たくさんの面白さが詰まっていて、テーマパークに行く以上に楽しかったです。
そんな風にみんなが楽しめるものを作れる実行委員さんが、すごいなと思いました。
〇セブンブリッジ
夜に行われたセブンブリッジ。実行委員さんが子供組さん+えみちゃんで、元気でかわいくて、新たなルールも面白かったな、と思います。
リーグ内での最下位チームが手にする『ポン・チー禁止カード』と、『ジョーカー・7交換カード』。このカードがあることで、ゲームの展開が大きく変わってくることを感じました。
私はえつこちゃんとペアになって、珍事件が起こりました。
後半戦、配られた手札を手に取って少し考えると、なんとほぼ確実に、1発上がりができるカードでした。私がえつこちゃんに、「1発上がりできるね」と耳打ちすると、えつこちゃんが、「うわわわわ!」と叫び、その瞬間にあの、『ジョーカー・7交換カード』を差し出されました。差し出したチームから、「えっちゃん、分かりやすすぎるよ」と一言。
そんなことってあるの、と思って、しぶしぶジョーカーを差し出して、交換されたカードは、運よく嬉しいカードでした。それにも、えつこちゃんは「おおー!」とすごく喜んでいて、またもや、「分かりやすい」と言われました。
次に手札が配られたとき、すごい偶然で、またもや1発上がりできるカードでした。私は完全に無表情で、頑張ってポーカーフェイスを装いました。えつこちゃんも今度は声を発しなかったので、今度はいける、と内心思っていました。
しかし、また提示された『ジョーカー・7交換カード』。えつこちゃんが「ひょええええ~!?」と叫びました。
私も訳が分からなかったです。すると、「えつこちゃんがすごく笑っていたから」と教えてもらって、そのときは悔しくなってしまって、少し怒ってしまいました。今思えば、漫才みたいだったなと思います。
でも、どう頑張っても嘘がつけないことは、えつこちゃんの魅力だと思いました。えつこちゃんのことばかり書いてしまったけれど、私自身ポーカーフェイスはできない方で、『ジョーカー・7交換カード』は、もう嫌だなと思いました。
今回のルールならではの珍事件が、面白かったです。
最後の罰ゲームは、免れました。
でも、やってみたいなと思うくらい、見ていて最高に面白かったです。
それぞれの恐竜が孵化する瞬間、そしてティラノサウルスに食べられる最後、という場面を、完全に自分を捨てて演じているみんなが、一周回ってかっこよかったなと思いました。
手放しで大笑いして、本当に面白い罰ゲームだったと思いました。ゲストの有賀さんも、自分を捨ててノトサウルスを演じていて、心を許してくれているからできることだと思って、嬉しいなと思いました。
本当に楽しいセブンブリッジを過ごせて、嬉しかったです。
〇吹き矢
最終日の午前は、吹き矢大会がありました。
吹き矢ははじめが個人戦なので、それはいつも、かなり緊張してしまうな、と思います。
今回、最初の回で同じチームのほしちゃんが、中心付近の赤や黄色ばかり当ててくれました。それが自分のこと以上に嬉しかったです。
すごく得意な人が多いチームではなかったけれど、少しでも点が入ったらみんなで喜んで、だんだんみんなコツを掴んで上手くなっていきました。
かにちゃんが中心の緑を当てて、名人戦でも風船を割ってくれて、すごくかっこよかったです。
お父さんが、目で狙うのではなく心で狙うことを教えてくれました。私もそうだな、と感じました。
心で、「これは当たる」と確信したとき、狙いにまっすぐ矢が飛んでいきました。あと、身体の軸を的の中心に合わせると、まっすぐ飛んでいったな、と思います。
でも、少しタイミングを逃してしまって、心に迷いがあると、外れていきました。吹き矢は、どこまでもまっすぐに集中するという、気持ちの強さが表れることを感じました。
狙い通りにまっすぐ矢が飛んで行ったときはすごく気持ちが良かったです。もっと心の雑味を無くして、お父さんみたいにスパッと的の中心に当てていけるようになりたいと思いました。
吹き矢の時間、たくさんの小さい子供ちゃんが来てくれました。
その子たちは、実際に吹き矢をしてもしなくても、すごく機嫌が良くて、ずっと嬉しそうに動き回っていたな、と思います。
なのはなに来るまで、小さい子がたくさんいると、喧騒の嵐になって、その場にいられない気持ちになることがありました。でも、なのはなでは、たいちゃんみたいに小さい子でも、みんなの中で行ったり来たりしながら満ち足りたようにしていて、それがすごく幸せなことだな、と思いました。
なのはなにいつもいてくれる、たけちゃん、たいちゃんは、小さい子がたくさんいることに、一層嬉しそうにしていて嬉しかったです。
〇演奏
昼食に正治さんの焼きそばを頂いて、来てくださったゲストの方々へ、つつじ祭りの演目を演奏しました。
相川さん、有賀さん、大竹さん、河上さん家族、あゆみちゃん家族、卒業生のみんな。小さい子も含めて、一列にずらりとお客さんがいて、演奏できることが嬉しかったです。
大勢のゲストを迎えた山小屋キャンプの締めくくりが、演奏とお父さん、お母さんの挨拶になりました。最後に感謝の気持ちと共に演じられたことで、気持ちにも区切りがついたと感じました。
天候が優れず、古吉野でのキャンプとなりましたが、お母さんはじめ、みんなで充実したものを作ることができて、その力がすごいなと思いました。一重に誰かを喜ばせたい、という思いが原動力になったのだと思いました。
みんなの中でキャンプを満喫できて、嬉しかったです。
キャンプが終わって、午後に短い時間でしたが作業に分かれました。
セロリの収穫をちさとちゃんたちと行って、ハウスで収穫をしていると、非日常から日常に帰ってきた、というほっとした気持ちになりました。
でも、その日常の積み重ねが、今回のつつじ祭りやキャンプ、といった行事にも直結する、一番大切なことだと思いました。
夜の集合で、お父さんが、何をするときも、人を絡めて行うこと、自分の行いが、人に働きかけることを意識して能動的に動いていくことで、元気になることを教えてくれました。いつも人を感じること、自分が人に働きかける人になっていくこと。当たり前だけれど難しい。けれど頑張って意識して、誰かのための自分であることが地になるまで努力する気持ちで、これから田んぼも始まって忙しくなっていく毎日を、元気に外向きに過ごしていきたいと思いました。