4月28日のなのはな
いよいよ来週末に迫る、山小屋キャンプに向けて、現地へ下準備に行ってきました。
今回のキャンプのなかでも特に力を入れているウォークラリーは、テーマの『恐竜』にちなんだ大小さまざまな制作物と、6つのアトラクションを用意していて、みんなにはまだ内緒ですが、当日楽しんでもらうためにも入念な準備をしたいと思っています。
この日まで制作に励んできて、ようやくメインの大物の完成目途が立ってきました。ほっとするのは束の間、これらが山の中で実際に活躍できるのか、一部は作り途中ではあるものの、いくつかのアイテムを持って、ウォークラリーの実行委員で盛男おじいちゃんの山へ向かいました。
秘密アイテムで溢れる車の荷台を振り返ると、ある恐竜は口を大きく開けて、まだかまだかと、またある恐竜は大空に向かって飛び立つのを待ち望んでいるかのように見えました。
空飛ぶ恐竜プテラノドンと聞いて、どんな光景を思い浮かべるでしょうか。ウォークラリー当日、もしかしたら本当にプテラノドンが宙を飛んでいる姿を見られるかもしれない……。一度は夢見たことを実現できる、あるアトラクションの準備がこの日の山場です。
須原さんも来てくださって、早速取りかかり、より高いスリル感が味わえる本格的なセッティングが完了しました。
午後からはコースをまわり、各アトラクションの制作物の配置を確定し、実際に試しでプレイしました。わたしが担当するアトラクションは想像以上に難易度が高いことがわかり、命中物の距離や高さを検討し直す必要があることがわかりました。実際に現地に赴いてやってみないとわからないこと、気づけないことも、本番をイメージしてやってみることで見えてきて、早めに来てよかったなと思いました。
しっかり対策を練って、遊ぶみんなも実行するわたしたちも、思い切り楽しめるアトラクションにしたいです。
山の中には、筍や山菜もまだまだたくさんあり、木々の隙間から差す木漏れ日が自然のライトのように葉や地面を照らしていました。
この日はまだ静けさの残る山の中に、ウォークラリー当日は巨大な恐竜が出現し、みんなの驚く声や笑い声がこだまするのだろうなと思い、ほくほくした気持ちで帰路につきました。
(るりこ)
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美しく咲いていた桃の花も散り、霜対策で、みんなで守ってきた桃の実。
桃の摘果が始まりました! 日中は暖かい日が増えているなか、桃の実が順調に膨らんできていて、今は直径8ミリほどの大きさです。実の下側がシュッとすぼまっていて、楕円のような形をしています。薄い黄緑色の小さな実が本当に可愛くて、桃の樹がたくさんのイヤリングを付けているかのようです。
摘果が始まると、桃が本格的に始まった、という気持ちになります。少し緊張感も高まりますが、これから甘い美味しい桃になっていくと思うと、ワクワク感も高まりました。
最初にあんなちゃんが摘果の方法を伝えてくれました。今は、最終着果数の2倍に絞る摘果で、枝が30センチある間に2つの実を残します。葉芽が一つしかない枝は、養分が吸収できにくいので1つに絞ります。
最初は実を落としてしまうのが怖いような、もったいないような気持ちになって、躊躇しがちでしたが、あんなちゃんに見てもらうと、間隔が狭いと養分の取り合いになってしまうので、もう少し間隔をあけて実の数を絞るようにと教えてもらいました。
これまで摘蕾でたくさんの蕾があった光景からすると、本当に少しの実しか残っていなくて緊張するけれど、養分が一つひとつの実に適切にいきわたって、成長していけるようにするための摘果だと思うと、心を鬼にして、意思をもって摘果をしていきたいと思いました。
あんなちゃんの手元を見ると、まったく無駄がなくて静かなスピード感が常にあります。迷い時間はなくして、無駄のないあんなちゃんの手元のイメージを持って、これからの摘果を進めていきたいです。
(つき)