
4月25日のなのはな
目の前にいるのは……プテラノドン。横を見れば、トリケラトプス……。
後ろを振り返れば、ティラノサウルス……!
周りには、恐竜たちがあちこちに出現していました。
今年のキャンプのテーマは「ジュラシックパーク」。
まるで、その世界に迷い込んだかのように、恐竜たちがお出迎えしてくれる、そんな夢のような空間を目指して準備をしています。
今日の午前は、10日後の山小屋キャンプに向けての準備が進みました。
キャンプの遊びは、ウォークラリー、吹き矢、新聞紙ファッションショー、セブンブリッジ大会があり、それに加え、ライブ、テントの設置などの環境整備など、各係に分かれて、準備をしています。
私はライブの係で、有志チームが出演するステージと、お父さん、お母さんのライブの企画をしていますが、今日は、お父さん、お母さんのステージを演出する飾りづくりをチームのみんなと行いました。
今年、お父さん、お母さんのライブは山小屋のリビングで行う予定です。
かにちゃんが、「森の中のような空間を作りたい」と話してくれて、そのイメージを膨らませていました。
以前、お父さんが、ライブの係りの役割は、「その場の空気づくりが大事」とはなしてくださいました。
照明や飾りなど、そこに力を入れていきたいな、という気持ちで、向かいました。
「ビニールの素材で作った葉を、ガーランドで吊り下げよう」
と、かにちゃんが提案してくれました。
ビニールを葉の形に切っていきました。大きい葉と小さい葉、それぞれ100枚以上作りました。
それをペンキで色塗りをしていく過程で、かにちゃんと一緒に、「どうしたら、素敵な感じになるかな」と話していて、大きな葉の緑色に加え、小さな紫色と水色、少し金色の葉を作ることになりました。かにちゃんが、金色のスプレーを持ってきてくれたのですが、金色が入るだけで、その色合いや、その場の雰囲気も、華やぐだろうなあ、とワクワクと、明るい気持ちになっていき、葉に色を塗っていくのが、楽しくなりました。
えつこちゃんとせいこちゃんが、緑色に塗った葉を乾かすために、洗濯物を干しているように、洗濯ばさみで葉を止めていってくれていました。
その光景を見るだけで、森の中に来たかのような、癒される思いがしました。
体育館で、葉の制作をしていると、何やら、外側の出入り口から、大きな生き物が見えました。
その正体は、「ブロントサウルス」でした。
須原さんをはじめ、建築の作業によく入ってくれるみんなが、竹や木材で、恐竜を制作してくれていました。
その現れたブロントサウルスは、大きくて、存在感や迫力があり、思わずその背中に乗りたくなりました。
先日、みんなと山小屋に下見に行ったときに、お母さんが、テントを張る位置や、恐竜が来る位置を決めてくださっていて、そのことを思い出しました。
朝起きて、テントを出ると、恐竜がいる……! 夢じゃなかった! と、思わず、そういう気持ちになるだろうな、と思い、キャンプの当日、起きてテントから出るのが、楽しみになりました。
周りには、吹き矢のチームのみんなもいて、恐竜の的を作ってくれていました。
赤や青や黄色、淡い原色で塗られたかわいい恐竜たちが現れていました。
リビングを通りすがると、風船で出来た恐竜たちもいて、どこもかしこも、恐竜で、ここはまさにジュラシックパークだ、と密かに思いました。
その恐竜たちが山の中に来てくれて、その空間で遊ぶのは、とびきりに楽しいだろうな、と思います。
お昼まで、葉のガーランドの製作をチームのみんなと進め、今日の午前で、色塗りまで終わることが出来て、次は、色を組み合わせて繋げていく段階に入っていきます。
キャンプまでの残りの時間、良いものを作れるように、大切に、準備をしていきたいです。
(ほし)
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「自分たちが生きていることや存在、仲間の存在をセレブレイトする感じ」
午後は、ツツジ祭りに向けて大人数の『ザ・グレイテストショー』のダンス練習を、あゆちゃんに見てもらいながら行いました。
最初に、曲のスケールやイメージを皆で共通認識してからダンス練習を行いました。曲のイメージやスケール、表現したい感情や躍動感、迫力を映像や音で共通認識してから体育館で踊ると、その世界に自分も入り込んだような感じがして、とても面白かったです。
あゆちゃんとのダンス練習では、ダンスの振りを綺麗にそろえることもそうですが、自分たちがどんな風に生きたいのか、美しく生きるということはどういうことなのか、答えやヒントが多くあるのが面白いと感じます。
今日、私が気づかされたことは、
「自分たちが生きていることや存在、仲間の存在をセレブレイトする感じで踊ってほしい。戦う感じじゃない」
と教えてもらったときのことでした。
私はどうしても、まだ戦うような気持ちが強くなり、ダンスを踊っているときも挑戦的だったり、闘っているような気持ちや表情になることが多いです。それがたぶん、今の自分の気持ちなのだとも気づきました。でも、それを超越した自分たちの生きていること、存在に誇りをもってセレブレイトしている感じが必要なのかもしれないと思いました。
まだ、今の私には理解が深く出来ていないようにも感じます。でも、今の自分のことや、そこを超えた希望のある美しい表現、気持ちを客観的にダンスを通しながら教えてもらえることがありがたいと感じました。
久しぶりの野外のイベント、つつじ祭りも、なのはなファミリーの出演は3年ぶりになります。屋外のイベントでは、ステージも客席も屋根のない広い場所で行われ、自分たちの表現をする守備範囲のようなものをうんと大きく強く持つことが重要になってきます。練習の時から気持ちも表現も大きく強く、のびやかに迫力が出せるように行いたいです。私達の表現で、たった一人でもいいので、誰かの力や希望になれるように頑張ります。
(あけみ)