4月20日
●夏はすぐそこに
今日の最高気温は25度でした。
12時過ぎから一気に暑くなってきて、みんなで「暑いねえ」「夏日だねえ!」と言いながら、畑を回っていました。
午前中は、じゃがいもの畑や田んぼの溝きりをしてきました。水が流れていくようにスコップで掘り進めていると、わたしの身体の方が先に排水してしまって、汗が流れてきました。じゃがいもの2枚の畑は1時間で終わらせることができて、最後にはカーブミラー田んぼにも行くことができました。田んぼは、長い長い1本の溝をみんなで掘っていって、最後には前後の子と開通し合って、上げた土も畦塗りのように綺麗にしてこられて良かったです。
帰り道も汗だくだったのですが、久々にかく夏の汗が気持ちがいいなあと感じました。でもあんまりに暑かったので、みんなで『夏のものしりとり』をしながら帰ってきました。「海」、「いるか」、「流水」、「かき氷」など…。まだ気候は不確かだけれど、夏が来るのがもうすぐそこのようで、楽しみになりました。
●お花は奇跡でできている
午後、さとみちゃんとりんねちゃんと一緒に、園芸の種まきをしました。
「園芸の種まきはけっこうハードだけど、頑張ろうね」とさとみちゃんが話してくれていました。確かに、うーんなるほどと言いたくなるような、面白い種たちばかりでした!
まず、マリーゴールドの種です。
マリーゴールドの種は見たことがあったのですが、細長くて、まるで木のささくれのようです。比較的大きいサイズですが、風で吹き飛んでしまいそうな軽さがありました。
今年も、黄色とオレンジ色のミックスのマリーゴールドだそうです。種の袋の中には、ほんの25粒ほどの種が入っていて「1人1袋ずつ開けていいよ」とさとみちゃんが渡してくれたのも、わくわくしました。
続いて、ジニアの種です。
ジニアの種はレタスの種やにんじんの種に似ているような感じで、とても小さかったです。灰色っぽい薄っぺらいしずく形をしていて、ピンセットでつまむことが出来ませんでした。そこで、3人で考えついて、ピンセットの先に種をくっつけるという技を身につけました!
続いて、かすみ草の種です。
ふわふわした小さなお花、繊細なシルエット、風に揺れるかすみ草。
他の花に比べるとちっぽけかもしれないけれど、わたしはかすみ草がとっても好きなので、種を見ることができてうれしかったです。
でも! しかし! 想像はついていたのですが、あのかすみ草の姿にふさわしい、本当に小さな小さな種でした。1ミリあるかないかというサイズで、その上、培土と同じ黒色をしていました。
1番と言っても良いくらい好きなお花だけれど、今までで1番と言っても良いくらい、難しい種まきでした。種が行方不明にならないように、息も止まりそうなほどにじっと種まきをしていて、そのなかで、かすみ草のすぐそばまで、気持ちを添わせることができたような気がします。
こんなに小さな種の中にお花の命があるんだなあと感じたり、あのかすみ草の花が咲いてくれることは、奇跡なのかもしれないと感じました。
もっと、かすみ草が好きになりました。
続いて、ケイトウの種です。
ケイトウは、その名の通り、鶏の頭のような花を咲かせるのだと教えてもらいました。
ケイトウの種も、かすみ草と同じくらいのサイズと色をしていたのですが、ただひとつ違っていたのは、光沢があること! まるで、手芸屋さんで瓶に入って売られているような、ビーズに似た種が綺麗だなあと感じました。
4種類ものお花の種まきをさせてもらって、いくつもの出会いに心がときめきました。
さとみちゃんが、1年中、色とりどりの花壇になるように準備をしてくれていて、お花の種にもわたしたちにも、丁寧におだやかに向き合ってくれているのを感じました。
そして、さとみちゃんの作ってくれる花壇が、いくつもの奇跡でできているんだと教えてもらえて、とてもうれしかったです。
まずは、上手くいけば3日ほどでマリーゴールドが発芽し始めるそうです。
今年の夏も、太陽に負けないような、鮮やかな黄色とオレンジ色にたくさん会えますように。