「思い浮かぶのは野菜とあの子」 みつき

4月18日

●思い浮かぶのは野菜とあの子

 夕方からはにわか雨が降ると聞いていたのですが、思っていた以上に、ザーザーと雨が降っていました。
 でも、みんなと今日進めたかった全部の作業を終えることができました。少し濡れてしまったけれど、思い残すことはなく帰ってこられて、帰ってくるみんなを見ていても、安心しました。

 午後、滝川横と奥の畑のもみ殻撒きをしてきました。
 さきちゃんとえつこちゃんが、あらかじめ軽トラ1杯分のもみ殻の山を、畑に降ろしておいてくれました。それも、全部で軽トラ8杯分! 8つのもみ殻の山が畑の端に並んでいて、そこからもみ殻を運んで、全体にまんべんなく撒いていきました。

 いつも近場に山盛りのもみ殻がある、という贅沢なバイキングのようで、運べるのがとても楽しかったです。普段、牛肥などの『肥料撒き』にすっかり慣れてしまっていたので、さらさらぱらぱらのもみ殻を掬ったり、運んでいると、「なんて軽いんだ!」と感じました。

 大きな滝川横の畑一面がみるみる黄金色になっていく光景も久々に見られて、わくわくしました。最後は、余ったもみ殻を撒き足したりもして、これで畑のどこもかしこもふかふかになるだろうなあと思うと、うれしくなりました。

 今度、夏野菜代表のピーマンとゴーヤが来るのだと聞いています。たっぷりのもみ殻を撒いてこられて、これで自信を持って、ピーマンたちがやってくる日を迎えることができます! ピーマン大臣のさきちゃんが、「やったあ、すっごくいい畑になるよ!」と、喜んでいる笑顔も見ることができました。

 その後は、第1鉄塔上畑のキャベツのネット掛けをしてきました。
 ネットとポールが畑に運ばれるのを待っている間に、みんなで先に畝間の土のかき出しを進めていました。そのとき、せいこちゃんが、「土は片側だけかき出したらいいよね」と話してくれました。
 片側のネットを掛けるときに半分の土をもらって、もう片側のネットを掛けるときに残った半分の土を使う方法だと、かき出しを繰り返さなくて済むので、当然スピードを上げることが出来ました。

 思っていたよりネットを掛ける畝数は多かったけれど、それもみんなで終わらせられて、第1鉄塔の畑全面、ぴっちり張られたネットの山が連なっている光景は、気持ちが良かったです。
 帰ってきて、キャベツ担当のりんねちゃんに話しかけると、「良かった~! ありがとう」と、ほっとした笑顔を向けてくれました。

 その畑に来る野菜のこと、その野菜を見ていってくれる子のことを考えながら、みんなと作業をしているとき、心がとても明るくて、あたたかいです。
 みんなも同じ気持ちで居てくれるのを感じます。わたしも、担当野菜のスイートコーンについて、わたしが尋ねるよりも先に、しなこちゃんが、「1000リットル水やりしてきたよ! 1弾はこんな状態だったよ」と伝えてくれたことが、本当にありがたくてうれしかったです。

 みんなでお互い様で野菜を見ていけるのが、わたしにとっても、野菜にとっても、1番良いことなんだろうなあと実感しています。
 1日、障害物リレーのように、いくつもの作業をぽんぽんとこなしていく時間が、充実していて楽しかったです!