4月19日のなのはな
春の雨が降る中、キャンプ準備と並行して、つつじ祭りに向けてのダンス練習を行いました。
曲ごとに時間を区切って、体育館で踊ります。フラダンス曲は、ゆりかちゃんが前から見てくれました。
『オテア・ルミア』。原始的なタヒチアンダンスに、プイリ、イプという楽器を持って踊るダンサーも登場します。
プイリを両手に持って踊るのは、つつじ祭りが行われる宮本武蔵の里にも合っているね、とゆりかちゃんが教えてくれました。
プイリ、イプの楽器を持つダンサーの動きを、ゆりかちゃんが前から見てくれて、揃えていきました。
楽器を鳴らすとき、ぼんやりと鳴らすのではなく、芯を打つように、正確にタイミングを揃えて、強く鳴らすこと。コンサート前に、お母さんからもそのことを教えてもらっていました。
確信を持って音を出すことを意識して、カウントもはっきりと口にしながら練習しました。意識をすることで、確実にみんなと音が揃い、音も良くなっていく、と教えてもらいました。
ただ曖昧にするのではなく、野外でも迫力のある音をしっかりと出せるように、意思を持って、これからも踊っていきたいと思いました。
全員が一列になるところでは、思い切り笑顔になって、華やかに集まるとすごくいい、と教えてもらいました。今までそれぞれの位置で踊っていたところ、全員が中央に集まるところは、印象的だな、と思います。
そこで笑顔を出して、後半からはさらに表情を明るくしていく。きりっとした表情のイメージがある曲ですが、きりっとしつつも大きな笑顔にできるよう、表情も作っていきたいです。
楽器メンバーの中で、一番の課題はファーラップという腰の動きだと思いました。
ゆりかちゃんから、
「みんなできてきているけれど、あともう少しコツを掴んだら、さらにタヒチアンダンスに近づくと思う」
と教えてもらいました。
素早く腰を回しながら、つま先立ちになって回転、あるいはしゃがんだ状態になる。すごく難しくて、ともすると、プルプルプル……と震えているだけの残念な感じになってしまいます。
これは、今すぐにどうこうというよりも、日々の練習で慣れていくことでできるようになる、と教えてもらいました。
私はファーラップがずっと課題になってしまっています。でも、タヒチアンダンスには欠かせない動きで、この動きがぐっとダンスを魅力的にするものだと思います。この機会に習得できるように、毎日少しずつ練習していきたいと思いました。
『チープスリルズ・シェイプオブユー』では、みんなで動きを合わせられるように、要所の確認を行いました。
足を跳ね上げて歩くステップは、足だけではなく、腰を使って歩くことを教えてもらいました。あけみちゃんがすごく上手で、そのステップを見させてもらってから、歩く練習をしました。着地のときになるべくつま先を外に向けるといい、と教えてもらいました。
やってみると、自分では外向きにしているつもりでも、案外できていないことが分かりました。これも、練習をして体に入れていきたい、と思いました。
この曲は、私は今回初めて踊る曲で、振付けも難しいです。今日の練習では、やっとフォーメーション移動も含めて、何とか確信を持って踊ることができるようになりました。まだ曖昧になってしまっているところもあるけれど、曲の中でも立ち位置、動き方が分かって来て、嬉しかったです。
難しい分、だんだんみんなと動きを揃えて踊れるようになってくると、嬉しさも大きかったです。
『ビューティフル・ピープル』は、大人数でラストに踊る曲です。
ゆりかちゃんが、「この曲はコーラスがすごく綺麗で、大事だと思います」と教えてくれました。踊っていても、みんなのコーラスに包まれることを感じて、勇気が出ると思いました。
コーラスも強く、振付けも、ゆったりとした曲ではあるけれど、緩急をつけて揃えていく。
最初から1エイトずつ振付けを揃えていきました。手や身体の角度、目線、足の向き。
細かいところを丁寧に揃えました。コンサートで練習したときのように、全員が繋がっているように踊ることを教えてもらいました。
素朴な温かみと、若々しさが溢れるこの曲のフラダンスを、みんなと踊れることが、すごく嬉しくて、みんなと一体になって踊りたいな、と思いました。
最後は、『グレイテスト・ショー』の練習を行いました。A、B、C、それぞれのグループに分かれて練習しました。
Aチームでは、あけみちゃんが前から振付けを見てくれました。
Aチームの振付けは、体の捻りやキレのある動きが重要で、最初から細かく揃える練習をしています。ただ振付けを言われた通りに踊るのではなく、余裕を持ってキレのあるダンスを踊っているように、不敵な空気をまとって踊ることを教えてもらいました。
あけみちゃんが、動きの中でアクセントにするところ、力を抜くところ、身体の使い方を一つひとつ教えてくれました。そして、あけみちゃんの動きやポーズを見て、それにぴったりと合わせる。
ただ振付けを踊っていたときよりも、動き方を教わったうえで踊ると、すごく踊りやすくなっていくことを感じました。
あけみちゃんを先頭にした菱形のフォーメーションで、みんなの動きがシンクロするように、動き方を揃えていけることがとても嬉しかったです。
つつじ祭りに向けてダンス練習を進めていけること、ダンスを踊りながら外向きな気持ちになったり、みんなと一体になる意識を持ったりしていけることが、すごく嬉しいなと思います。
週末には衣装を着て、バンドとも合わせる練習が予定されています。そこで自信を持ってみんなの中で踊れるように、練習を頑張りたいです。
(りんね)
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午後はキャンプの準備で、ウォークラリーの吹き矢の的作りをしました。古吉野なのはなにある限りの段ボールを集めてきて、土台作りから始めました。今日は、吹き矢チームの子も手伝ってくれて、5頭の恐竜の土台を作ってくれたことが、とても嬉しかったです。
あゆちゃんが印刷してくれた、恐竜の絵を見て、足や尻尾など飛び出た部分を省いた、身体の大まかな形を長方形の枠の中に入れて、その割合で段ボールを貼り合わせて長方形を作っていきました。その後に尻尾や手足など、飛び出ている部分を付け足すようにしていきました。
ひろこちゃんとなつみちゃんが、描き上がった恐竜1頭目の形を切り抜いてくれ、山小屋に行って設置ができるように頭から尻尾までの長さの木材の芯を準備してくれました。脚や手の細かい部分は段ボールで補強もしてくれました。山小屋まで持って行き、現地で補強しながら設置することになるようです。
アクリル絵の具を使って、初めは茶色を使って下書きをして、陰の部分も描いていきました。後でその上に恐竜の肌の色を載せていくと、明るい部分と陰の部分が自然と立体的になっていきます。
3~4センチ幅の刷毛を使って描いても、段ボールで作った2.5メートル×1.8メートルの土台はなかなか色が載りません。けれど段ボールの上に乗りながら、刷毛を使って大胆に描いていく作業はとても、気持ちが良かったです。5ミリ幅のような小さな筆で細かい眼の部分を描いたり、刷毛で皺を描いたり。筆が好きだなぁと改めて思います。
山小屋の、森の中に恐竜が居ると思うと、これも凄く小さく見えるのだろうな、と思いますが、その姿はどんなふうに見えるのだろうと楽しみに思いました。子供たちやみんなが、喜んだ笑顔を想像すると、頑張りたいなと気合が入りました。折角、吹き矢で狙うのだから、狙いたくなるような迫力がある恐竜にしたいです。
光った眼の玉や、蛇のような模様、手足の皺などが見ていてとても面白く、描いていくうちに恐竜に親近感が湧いてきて、好きになっていくなと思いました。まだまだ、描くものやみんなで準備するものがたくさんあって、ワクワクします。手が何本あっても足りないのですが、みんなの手足になって、みんなのワクワクや楽しみを一緒に作れるように自分もできることを精一杯、頑張りたいなと思いました。
(まよ)
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諏訪手前上、中田んぼ、諏訪新田んぼの3枚の溝さらいをしました。
前のシーズンに、まえちゃんやゆりかちゃんが溝を作ってくれていたので、泥や草をさらう程度で作業が進みました。作業がしやすくて、有り難かったです。
ゆりかちゃんが畦際の草を刈ってくれて、他の3人で溝の泥をさらっていきました。
溝のなかの水が排水口の方に向かってちょろちょろ流れていくのが嬉しくて、3人で一列になって泥をさらって、水が流れるように、溝を綺麗にしていくことが楽しかったです。
水が綺麗に流れていくように、私たちの作業も流れるように進んでいきました。
最初は、諏訪手前中田んぼの溝の泥をさらって、次の田んぼに行くときに、一緒に作業をしていたりなちゃんが四つ葉のクローバーをみせてくれました。その四つ葉のクローバーはとても大きくて、直径10センチほどあったと思います。
四つ葉のクローバーが、今年の田んぼの成功を予感させているように感じて嬉しかったし、大きい四つ葉のクローバーを見つけた、りなちゃんが凄いなと思いました。
最後の諏訪新田んぼの溝の泥をさらっていたときに、途中で雨が降ってきました。
やりたかった溝さらいはできて、古吉野なのはなに帰ってきたときに、雨が本降りになってきました。
古吉野なのはなへ帰ると、みんなが5月にあるキャンプの準備をしていました。外は雨が降っていましたが、校舎のなかは、みんなの明るい空気があって、田んぼの作業もきりよく終えられて、明るい気持ちになりました。
ゆりかちゃんが、「丁度よく終わってよかったね」と笑顔で話してくれ、みんなで協力して作業を進めて、達成感を感じられたことが嬉しかったです。
(ふみ)
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夏野菜のピーマンとナスの発芽率をアップさせるため、種を芽出しして温度管理をしています。
今日で芽出しの仕込みから、ちょうど1週間。ピーマンとナスが発根し始めました。
毎日、担当者のみんなと、「発根しますように、発芽しますように……」と心の中で願いながら、発根のときを待っていました。
水分調節、温度管理の微妙な調整を行いながら、生育適温になるようにしています。
難しいけれど、面白くて、お母さんのような気分で種たちを見ていました。
朝見ると、ピーマンが4割、ナスが2割、白い根が出ていて、とてもうれしかったです。
さっそく、今日、種まきをしました。
いつも種まきをしている心強いまりのちゃんがいてくれて、落ち着いた空気の中、黙々と種まきしました。
セルトレイに、種を根を下にして置き、1~2ミリ、薄く覆土していきます。
嫌光性ということもあり、種まき後は発芽まで新聞紙をかけて光を遮断します。
ピーマンもナスも、どちらも種は小さいですが、確実にそこには命が宿っているのを感じました。
この3ミリに満たない種にはエネルギーがあって、成長しようとしているのだと思うと、勇気がでました。
きっと発芽してくれるだろうと思います。
ピーマンは453粒、ナスは199粒まき、また後日、残りの発根したものをまく予定です。
うまく出そろって、順調に育ってくれたらいいなと思います。
これからはハウスの中で約11か月間過ごすことになります。長いようですが、あっという間にグンと大きくなるので、日中、夜間と温度管理を徹底し、見守っていきたいです。
(さき)