「植物が伸びるように」 みつき

4月17日

●植物が伸びるように

 午後、さきちゃんたちと一緒に『草敷きツアー』をしてきました。
 キャベツ、にんじん、小松菜の畑を回りました。
 午前中に刈ったばかりの、新鮮な草が山盛りの軽トラック。その光景を見ていると、わたしたちも、「よし、どんどん敷いていくぞ」と気合いが湧いたなあと思います。

 キャベツは株まわりにドーナツ状に草を敷き、にんじんと小松菜の畑では、株の条間に筋状に敷いていきました。
 なんとうれしいことに、集めてきた草は、草敷きにぴったりな雑草ばかり。イネ科の雑草は、固くて真っ直ぐで、筋状で敷いていくときは、雑草の束が株の条間にすっぽりフィットしてくれて、すんなり草敷きが進みました。

 カラスノエンドウという雑草は、さきちゃんいわく、「刈るときは絡みついてきて、とっても厄介なんだ」とのことでした。でも、株の周りに敷いていくときには、ふわっとしていて柔らかく、麺のように絡んでいる葉やつるが、言うことを聞いてくれて、株の周りに置いていくのがやりやすかったです。エンドウと名前に入っているとおり、絹さやをひとまわり小さくさせたようなさやが、ぽつぽつ付いていました。

 そして、草をコンテナの中に詰めていると、良い香りがしてきて、「アップルミントの香り?」とみんなで話していました。アップルミントの香りが虫にどう作用するのか分からないのですが……。(虫が嫌がるのか、おびき寄せられるのか?)
 虫の目線で見てみると、美味しそうで魅力的な草ばかりだと思うので、どうか野菜を守れたらいいなあと感じました。

 キャベツは、根切り虫が来ていて、みんなで退治したり、りんねちゃんが新たな苗を植えてくれていました。にんじんは、発芽が難しいというイメージがあったのですが、大体のものが発芽し始めているのを見ることが出来ました。
 きっと効果があるはずと実感しながら、草敷きを終わらせることができて、本当に良かったです。

 古吉野周辺のあちこちで、みんなが草刈りをしている音が聞こえてきます。
 並んでいる畑の緑を見ていると、植物がどんどん伸びていく時期になったんだなあと感じました。
 夕食にも、藤井さんから頂いたウドが、酢味噌和えときんぴらの2品になって、食卓に並んでいました。ウドの酢味噌和えは、透き通るような淡い茶色をしていて、見た目も涼しげですが、しゃきしゃきしていて、食感も爽やかでした。
 食べていて、元気が出るような、ほっとするような美味しさでした。

 いくつもの花が散ってしまって、少し寂しいような気持ちもしていました。
 でも、作業でも食事でも、こうしてみんなと楽しむことができて、植物が目を覚まし始めて、芽吹く今の時期も、すごく好きになりました。
 わたしも良いほうへと伸びていけるように、毎日できることを頑張っていきます。