「今回しかできない吹き矢」 みつき

4月16日

●今回しかできない吹き矢

 山小屋キャンプの準備を進めました。
 わたしは、吹き矢チームのみんなと、道具の準備を始めました。
 今回のテーマにちなんだ恐竜の的を作ろうと話していたのですが、そのとき、ウォークラリーチームのあゆちゃんがやって来て、
「あのね、勝手に話していたんだけど、こういう的はどう……!?」
 と、伝えてくれました。
 そのアイデアを教えてもらったとき、胸にぱっと、ドキドキわくわくする気持ちが広がりました。みんなで全員一致の大賛成で、このアイデアを頂くことになりました。

 同じ恐竜の的なのに、少し見方や考え方を変えたらこんなにも面白くなるなんて! と驚いたし、吹き矢でただ狙うだけではなくて、可愛くて、楽しい的を作ることができそうです。

 その後、吹き矢の矢を教材室で探していたのですが、見あたらなくて困っていたとき、セブンブリッジチームの子供組のみんなが手伝ってくれて、教材室をいっしょに探してくれました。ももちゃんが小さな箱を手に、「あった~! これだ!」と見つけてくれて、その箱の中には、目当ての矢がぎっしり収納されていました。

 こうやって、他のチームのみんなが、チームの枠を超えて、関係を取って手伝ってくれたことが、本当にうれしかったです。

 その矢を使って、体育館で試し吹きをしてみました。
 その矢が真っ直ぐ飛ぶかどうか、歪んだり変形していないかどうか、吹きながら点検をしました。久々の吹き矢だったけれど、やっぱり「ポン!」と飛んでいくと、気持ちがよかったです。

 お父さんにも、実際に矢をチェックしていただいたのですが、それがすごく面白かったです。
 実行委員のわたしたちで事前に「良い矢」と「良くない矢」に選別をしておいたのですが、お父さんの腕だと、どの矢も真っ直ぐに飛んでしまう! お父さんが、「うーん、これはあまり上手く飛ばないんじゃないかな」とおっしゃった矢でも、大体目当ての位置に飛んでいってしまう! みんなでどっと笑いながらの吹き矢が楽しかったです。

 その結果、「どの矢も使えそうだから、新しく作り足さなくて良さそうだね」ということになって、今までの吹き矢の実行委員のみんなのおかげだなあと感じました。
 今回使う大きな土台の的も、昨年のキャンプの吹き矢の実行委員のみんなが作ってくれたものを、リメイクして使わせてもらいます。
 毎年、みんながどんどん良くしてくれているなかで、またわたしたちも、良いところはそのままに、さらに工夫を施して、今回しかできない吹き矢のオリジナリティをプラスしていけることが、本当にありがたくてうれしいことです。

 リーダーののんちゃんも夕方に帰ってきてくれて、今日進んだことを伝えると、「ああ! 良かった!」とふにゃっとした笑顔を向けてくれました。
 実行委員のわたしたちもみんなも楽しめる吹き矢を作ることができるよう、頑張りたいです。