「『圧倒的な希望』」 りな

4月15日

 朝起きた時から、雨音が聞こえていて、昨日、大人数でジャガイモの土寄せを全ての畑終わらせられていて、本当に良かったなあと思うし、追肥したジャガイモにとって、今日の雨が、恵みの雨になるだろうなあと思って嬉しかったです。
 朝食前の時間は、雨が小雨で、なつみちゃんと一緒に外で遊ぶことが出来ました。
 なつみちゃんが少し前から誘ってくれて、池下田んぼのわらびを取りに行きました。雨の湿った空気の中、2人でのぼっていくのが、新鮮でワクワクしたし、本当に、ワラビがたくさん生えていて驚きました。

 草が刈られていたのですが、その枯れて茶色くなった草の中から、ワラビだけがにょきっと伸びていて、とても見つけやすかったです。葉が開いているのもあったけれど、まだ丸まっているものも多くて、茎を曲げると、ぽきっと簡単に折れるぐらい柔らかかったです。なつみちゃんと、気が付けば夢中になって採っていました。みんなで食べられるぐらいたくさん採れて、それでもまだ残っているぐらい、たくさんワラビがありました。また、食卓に出てくる日が楽しみです。

 ワラビや、タラの芽や、フキや、古吉野の周りには、歩いていくことができるぐらい身近に、山菜がたくさんあることがすごく恵まれていて嬉しいなあと思います。朝食前だと思えないぐらい、なつみちゃんと充実した時間を過ごせて嬉しかったです。

 日中は、キャンプの準備や、つつじ祭りに向けて、ダンス、コーラス練習をしました。コーラス練習では、せいこちゃんが、グレイテストショーのコーラスの音入れをしてくれました。
「みんなのダンスとかを見ていて、私は、『圧倒的な希望』というイメージをこの曲に持っています」
 と、最初にグレイテストショーのイメージを話してくれました。せいこちゃんの言葉が、すごく心に残りました。浅くて脆いような希望は要らなくて、見てくれる人を、圧倒させることが出来るような、仲間になりたいと言わせてしまうような、希望ある姿や声を出したいと思いました。

 せいこちゃんが、一区画ごとに、細かく見てくれて、たくさんある「woah」も、どこをインパクトを強くしたいか、や、演奏の中で、コーラスが主役となる場所などを教えてくれました。
 せいこちゃんのイメージを聞くと、もっとコーラスが歌いやすくなったような気がしました。ソプラノは、とても音が高くて出しづらいけれど、イメージがあれば、高い音も、怖がらずに当てにいけるような気がしました。

 グレイテストショーの原曲をよく聞いてみると、場面ごとに本当に曲調が違うことに気づきました。疾走感のあるところや、流れるように歌われているところや、どっしりしているところ……。ダンスも思えば、A、B、Cが代わる代わる出てきて、曲のイメージとものすごくぴったりに、踊っていたと思いました。コーラス練習で、せいこちゃんが話してくれることを聞きながら、しっくりくることがたくさんあって、ダンスも踊りやすくなりそうだと思いました。
 コーラス練習の時間がとても楽しかったです。グレイテストショーを、踊りながら歌えるように、練習頑張りたいです。

 午後は、のぞみちゃん、ゆりちゃん、おとちゃんが帰ってきてくれて、夕食も一緒に頂けてとても嬉しかったです。コーラス練習の時間、図書室でおとちゃんが、すやすやと寝ていて、寝顔がとても可愛かったです。ゆりちゃんとすごくよく似ていて、温かい気持ちになりました。
 時々、アルトのみんなが、いきなり大きな声を出した時に、ぴくっと動いていたけれど、それもすごくかわいかったし、グレイテストショーの曲は、激しくて音も爆音だったかなと思うのですが、泣かずにずっと居てくれて、すごく嬉しかったです。
 また、のぞみちゃん、ゆりちゃん、おとちゃんがなのはなに帰ってきてくれたら嬉しいなあと思います。

 読んでくださりありがとうございました。おやすみなさい。