4月6日
2月1日からのハウスの修繕が、(まだ全ての片づけが終わっていませんが)自分にとっても、宝物の日々だったと感じます。
昨日の夕方は、ささやかなハウス完成パーティをしました。お母さんがお菓子をくださって、まちこちゃんが紅茶を作ってくれて、須原さんとコンテナと道板でベンチにして四角く囲んだ席になりました。
ハウスの修繕作業をするよりも緊張しました。小さな会だけれど、パーティを開催するので、会をどんな内容のものにするか、どんなふうにやりたいかが必要なのだと感じました。須原さんが司会をしてくださって、ハウス完成のお祝いの乾杯をして、2つみんなに質問をしました。
ハウス作業の中で一番好きな工程と、ハウス修繕の中で嬉しかったこと感想などです。
須原さんを親方に、あけみちゃん、よしみちゃん、るりこちゃん、なつみちゃん、りんねちゃん、さやちゃん。
みんなで仲間であることが嬉しくて、一人では無理なことがみんなでやったらできて、その協力する楽しさ、メンバーのみんなの優しい空気感が嬉しかったです。
1月24日から25日にかけて降った大雪で、5棟のハウスがぺしゃんこになりました。
お父さんが、「仮に8人で修繕するとしたら、どれくらいかかると思う」と言われたとき、想像がつかず、答えられませんでした。去年10月~11月にユーノスハウスの修繕をしていたときは4人で毎日3時間くらいで少しずつ進めるという感じでした。「それだと遅いから、もっと人数を入れて、急ピッチで直そう」と言われたとき、正直、(自分はそんなに大人数のみんなとコミュニケーションをとって作業ができるだろうか)という気持ちがありました。だけどとにかくやるんだと思いました。
だけど、1棟目の吉畑手前ハウスの修繕のとき、毎朝の籾摺り機倉庫での集合で、須原さんが「為せば成る」を教えてくださいました。
「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」
言い聞かせるように、覚えるようにつぶやきながら修繕したアーチパイプを運びました。
棟パイプの印つけで、測りはじめを間違えて、全て金具を付け直しになったとき、「為せば成るよ」と口々にみんなで言って、サッと動いて、どんなときもわざと失敗したい人などいなくて、その失敗もカバーしてもらえる優しい空気がとても嬉しかったです。
2月10日を吉畑手前ハウスの完成目標にしていましたが、2月12日になりました。そのことで、2月9日、10日、作業するときにせかせかしてしまい、作業のための作業にしてしまいました。お父さんが、私はいつも時間も量もキチキチに目標を立てがちで、目標は確実に達成できる少し余裕のあるところに置いて、それで余裕ができたときにはその余裕は完成度を高める期間に使う。そのことで仲間を急かすことにもならないし、達成感を感じられて、質の高い良い仕事になると教えていただきました。
そして、心の目で見てドンピシャの目標を立てることを教えていただきました。余裕があって作業を付けたすと、予定していなかった工程で必要な道具を取りに戻ったり、スピード感を持って作業ができなくなると感じました。ドンピシャの目標が一番作業がよく進んで、良い作業になると思いました。
目標が2日遅れたことについては、「諦めて達成できなかったらダメだけれど、遅れたとしても、達成できたことは全て高評価で良い」と教えていただきました。
アーチパイプの修正をさせてもらった時間が、とても楽しかったです。馬の上に道板を渡し、ベニヤ板を張ったベンダー台で、220本のアーチパイプを修正しました。マジックの型に良い具合に合っていくたびに「いいですね~」と言うのがとても嬉しかったです。
あけみちゃんはハウス修繕のときも大谷選手で、ゴミを見たら必ず拾っていました。
1棟完成して撤収するときには、メンバーみんなで必ずゴミ拾いをして、ハウス周りも綺麗になりました。
古畑ハウスの修繕のとき、私はみんなが作業を楽しめているだろうかと気になったり、ハウス修繕のみんなが気持ちを落としていないか、自分が気にするべきではないことが気になっていました。
お父さんが、いかに質高く早くできるかということに焦点を絞るということを教えてくださいました。
古畑ハウスの妻面のビニールは、小さいビニールを何枚か使って張ったものなのですが、るりこちゃんとなつみちゃんが、表面は特に綺麗に見えるように、ビニールの種類を同じにしてくれました。
いつも一人ひとりが主体的に動く空気があって、そのことにとても助けてもらいました。
崖崩れ北ハウスの修繕をしたとき、巻き上げ機の修繕をするためにハウスで作業をするチームと、体育館でマイカ線の準備をするチームに分かれました。
時間になって、作業を終えてハウスから帰ろうと思った時に、体育館で作業していたあけみちゃんたちが、「そっち終わる?」と気にかけて来てくれました。いつも、分かれて作業したとしても、お互いに気にかけて顔を合わせて「ありがとうございました」と言って終わって、それがとても嬉しかったです。
アーチパイプが立った光景、それが棟・母屋パイプがついて50センチ間隔で整然とした光景、クロスバーを入れ終わった達成感、妻面の垂直の柱と水平のビニペット、ピンピンの妻面のビニール、まっすぐに上がる巻き上げ、スムーズなドア、ごみのないハウス。
1つひとつの工程が終わるごとに、光景がとても綺麗で、その達成感をみんなと味わえる時間が喜びで満たされた気持ちでした。
ハウス修繕の作業は、どの工程も、1人では金具を付けるのも難しいものでした。だけど、金具を1人でつけたときと協力して2人や大変なときでは6人がかりで金具一つをつけて、そのときの喜びは倍以上でした。
須原さんと、ハウス修繕メンバーのみんなと2か月間作業させてもらえた時間が幸せで、とてもありがたかったです。