「ショーの一部として」 なる

3月27日

 かりんちゃんがなのはなに帰ってきてくれました。
「2泊3日じゃ絶対に物足りないから、1週間にしたんだ」
 お風呂で一緒になったとき、そう話してくれて、とても嬉しくなりました。
 お母さんが、
「かりんちゃんは、なのはなのおかげで高校に合格できたと思っていて、みんなに感謝の気持ちでなのはなに帰ってきてくれるんだから、喜んでもらいたいよね」
 と話してくれました。かりんちゃんがいてくれる間、かりんちゃんに楽しんでもらいたい、喜んでもらいたいという気持ちで、自分自身も楽しんで、いい時間にできたらいいなと思いました。

 かりんちゃんが帰ってきてくれた1日目の今日は、かりんちゃんの写真館、『グレイテスト・ショー』の演奏、そして15時から18時まで勤労者体育センターでソフトバレー大会。かりんちゃんに気持ちを向けて特別な時間を楽しめる1日が夢のようでした。

『グレイテスト・ショー』を初めてお客さんに向けて披露しました。ダンスを練習してきて、私は、この曲がお母さんからのプレゼントのように感じます。ミーティングで、自分たちは生かされている存在だと、そのことに自尊心を持つことを考え、作文を書いたこと、WBCがあり大谷選手や試合で活躍する選手たちの一流の利他心や勝ち負けにこだわらない誇り高いプレーを見られたこと、大谷選手の登場曲がこの『グレイテスト・ショー』だったこと、そして『グレイテスト・ショー』をみんなと練習していること。すべてが繋がって、理解も思い入れも深くなるように感じました。

 この曲の訳を見たとき、自分たちの曲だと思いました。普通の道からはドロップアウトしたけれど、その自分たちが己を見つけ、まわりを魅了していくショーをつくっていく。ほしいものも、必要なものもすべてここにあって、目の前のこの場所こそ自分たちがいるべき場所。さあ始めよう、とサビが始まるところが大好きです。

 お父さんが自尊心と使命感の作文を書くとき、伸び伸びと書いてください、と言われました。私は、たかが野球、たかが人生なんだという話を聞いて、人智を越えた存在がショーをつくろうとしていて、そのショーのなかで自分も生かされているように感じました。『グレイテスト・ショー』を踊ると、この曲のなかでショーの一部になるだけでなく、人智を越えた存在がつくる壮大なショーの一部として自分が生かされているような気持ちになります。
 もっともっと踊り込みは必要ですが、これからこの曲を踊っていけることがとても嬉しいです。

 ソフトバレーは、広い体育館でみんなで試合ができて嬉しかったです。
 3点差で勝つというルールは、試合やチームの流れを自分がコントロールする練習になるとお父さんが話してくれたり、圧勝の試合をするのではなく相手のチームも楽しめるような試合をする練習になるとお母さんが話してくれたり、あゆちゃんも試合の前に、普段の生活のなかで気持ちが落ちたときも同じで、落とし過ぎずに70パーセントでキープする練習になると思うよと話してくれました。
 私は全力で試合をしないと勝てないことが多いのですが、ただのルールではなく、気持ちの使い方や自分でコントロールする練習にできるんだと教えてもらい、これからのゲームでそのことを意識してやりたいなと思いました。