「天気の良い日にのびのびと」 みつき

3月17日

 

*収穫のよろこび

 

 午前中、久しぶりに野菜の収穫をさせてもらいました。
 ブロッコリー、水菜、小松菜と、3種類の野菜の畑をまわりました。ちさとちゃんが車を出してくれて、車の中で野菜の状況や収穫の段取りを話してくれて、まるでガイドさんと収穫ツアーに出かけているようで、わくわくしました。
 ブロッコリーは、この間土寄せをしたとき以来の再会だったのですが、その成長ぶりに驚きました。葉っぱにくるまれて隠れていて、頂花蕾がその下にあるのかわからない様子だったはずなのに…。今では、どこに目を移しても、葉っぱを押しのけた頂花蕾が、これでもか!と株の中心で主張していて、こんなに大きくなってくれていたことがうれしかったです。

 頂花蕾を下から囲むように、側花蕾も育ってくれていました。

 なんと頂花蕾だけでなく、側花蕾も元気いっぱい。手の平と同じくらいのビッグサイズのものが沢山ありました。

 今までは、側花蕾は「脇芽か、脇役的な存在かな」と思ってしまっていたのですが、「そんなことないのよ!」と声をかけられたようでした。あまりにきれいで立派な側花蕾にハッとしたし、誇らしい気持ちになりました。

 

 少し時間に余裕があったので、春菊の収穫にも行くことができました。

 あたたかくなってきたからか、絶好調で伸びてくれていて、1株だけでも、かなりの収穫量でした。春菊の葉っぱをかき分けて、脇芽を探して切って収穫していくのですが、これが、本当にやりがいがあるくらいに沢山採れて、とても楽しかったです。脇芽を取り終わった株もすっきり涼しそうで、みんなで美容師さんになった気分でした。近くのみんながチョキチョキチョキ…とはさみを使う音が何度も連続して聞こえてくるのですが、あまりにはさみの音が多いので、本当に髪の毛を切っているみたいで、ふふふと笑ってしまいました。

 春菊を計ってみると、全部で13キロ!
「こんなに収穫できることがあるなんて!」と、まだ信じられないような気持ちです。廊下で会うみんなに、口々に「聞いて!春菊がね…!」と話してしまいました。

 

 あたたかくなって、野菜が本当にのびのび過ごしやすい気候になったんだなあ、とつくづく感じました。

 寒くなったらちぢこまる。あたたかくなったら伸びる。野菜は正直で、わかりやすいです。野菜が喜んで育ってくれて、こうやってみんなで収穫に出かけて、わたしも喜ばせてもらえることがうれしいです。

 

 今朝、吉畑手前ハウスの中の育苗中の苗たちを、ちらりと見させてもらいました。
 レタスは、今までにないくらいに発芽率が良いように見えて、ほぼ全て発芽してくれています。
 これも、まりのちゃんやせいこちゃんが、温度管理や水やりをこまめに気にかけてくれているからで、野菜が喜んで発芽してくれたんだなあと思います。
 わたしも、これから本格的に始まる畑作業で、野菜を喜ばせて、そのなかで自分とみんなと喜びを得られたらいいなあと思います。