「風を乗り越えた」 なつみ

3月15日

 天気がいい今日、この日に、崖崩れ北ハウスの再建設が完了しました!!
 他の作業との兼ね合いで、これまで一緒に作業してきたさやちゃんとりんねちゃんは、今日、一緒に作業することはできなかったけれど、大屋根のビニルが張り終えられた、ほぼ完成形の姿を、畑の移動で通りがかったさやちゃんに、「さやちゃん、出来たよー!」と、ハウスメンバーみんなで声を掛けて、見てもらうことが出来て、その時のさやちゃんの笑顔がとても嬉しかったです。
 りんねちゃんもハウス閉め当番の時、完成した北ハウスを見たことを話してくれて、一緒に作ったハウスの完成をその日に見てもらえて嬉しかったです。

 今日は風が強かったので、須原さんも一緒に大屋根のビニルの取り付けをしてくださいました。
 風が強いと、ビニルの内側が風で膨らんでぴちっと張ることが難しくなります。
 それを解消するために、須原さんが知恵を貸してくださり、最初はまず、ハウス内にできるだけ風が入らないようにドアを閉め、(これは小さいけど大分効果があったと思いました)ビニルのセンターをハウスのセンターと合わせてパッカーで仮止めし、次に、長い辺のビニルの中心を、大屋根のビニルを止めるマイカ線を結ぶパイプと結んで固定し、ビニルが風でフワフワあおられないようにしてから、妻面のパイプと、大屋根のビニルを本止めしていきました。
 妻面の前に足場を作り、大屋根ビニルの端を持って、腕を上下に大きく煽ると空気が抜けて、ハウスの骨組みにピッチリと張ることが出来て、嬉しいというよりは、まず、これで風が吹いても大丈夫という安心感と、次に、風を乗り越えた達成感を感じました。

 親方を先頭に、どんどん作業は進みます。
 次は恒例のマイカ線マジック。ハウスの端から端まである長いロープに50センチ間隔でマイカ線を結び、そのロープの端をハウスの前面と後面で持って、反対の辺まで持って行くと、30本以上のマイカ線が一気にハウスにかかるというマジック。マイカ線がうねうね動きながらぞろぞろハウスを上っていく姿は、ちょっと不気味ですが、この光景を見ると、(もうすぐ完成だ!)と気合が入ります。

 るりこちゃんとペアになって、マイカ線のねじれをとってからパイプと結んでいると、いつの間にか、あけみちゃんとよしみちゃんが須原さんに見てもらって、巻き上げを完成させてくれていて、残りは、小さなデティールを補正して完成です!
 錆びたパイプには、錆び止めのペンキを塗り、大屋根のビニルがピロピロしているところは妻面のビニペットと一緒にとめてあげて、最後に、ドアレールに土が入らないようにドアレールを木材で挟んで土で固めて完成。
 ハウス修繕メンバーみんなの気持ちがたっぷり詰まった崖崩れ北ハウス。ハウスを使うみんなにも、ハウスで育つ野菜にも喜んでもらえたらいいなぁと思います。

 さぁ、次は藁ハウスの修繕。春から夏と、忙しくなる前にハウスの修繕が良い形で終えられるよう、頑張りたいです。