3月15日のなのはな
崖崩れ北ハウスに大屋根のビニールを張り、巻き上げ機も取り付けて、今日で、修繕が完了しました。大雪で歪んでしまったハウスの中では最も面積の広いハウスで、パイプの本数も1番多かったですが、1週間かからずに建て直すことができました。
ここまで5日間行ってきた工程のすべてが、どれも順調でした。1日目にアーチパイプと棟パイプ、母屋パイプが入り、2日目、3日目に妻面のパイプ立てとビニペット付けをして、4日目に妻面のビニールと、防虫ネットと畦シートを取り付け、最終日の今日が、大屋根のビニール張りでした。
北ハウスに入る前に修繕をしていた古畑ハウスでの反省を踏まえて、クロスバー付けや妻面のパイプ立て、ビニペット付けでは、上手くいったことを同じように取り入れて、反対に手間取ってしまったところは初めから水平機を使って改善するなどして、効率を上げて進めることができました。そして1つひとつの工程が終わるたびに、ハウスメンバーのみんなと完成を喜び合い、自分たちが確実にスピードアップできていることと、美しく仕上げられたことを分かち合えたことが、次のやる気に繋がりました。
予定では今週末完成の目標が、4日間も早く完成できました。近々、レタスの第1弾が植わると聞いていたので、余裕をもって、次の野菜に手渡せてよかったです。
新しくなったハウスに春野菜を迎える準備が整い、ハウスもレタスも喜んでいる気がします。
(るりこ)
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昨日、桃の摘蕾1巡目が一通り終わり、今日から2巡目に入りました。
摘蕾2巡目は、昨日ちょうど1巡目を終えた、古畑の樹からスタートしました。
最初に、あんなちゃんがみんなに、2巡目のやり方を、見本を見せながら丁寧に教えてくれた時間が嬉しかったです。
摘蕾1巡目では、枝の背面や先端についている蕾を、手でなでるように割と大胆に落としていきましたが、今回からは、実際に桃の実がつくことを、より緻密にイメージして、残す実の数を絞っていきます。
桃の実は、枝の先端に付けてしまうと、重みで枝が垂れ下ってしまい、あまりいい実にならなかったり、逆に枝の根元に近すぎると実が枝に当たってしまったりするということを、あんなちゃんが教えてくれました。一番いいのは、枝のもとから3分の2程度のスイートスポット。その部分になるべく蕾を残しながら、大体10センチ間隔に1つくらいまでに数を絞っていきます。花芽と一緒に、葉芽も少しずつ大きくなってきていて、葉芽は落とさないように注意する必要があります。
1巡目と比べると細かい作業になって、少し緊張もしたけれど、半日の中でもだんだんと感覚が身体に入ってくる実感があって、嬉しかったなと思います。桃の枝に集中していると、時間があっという間に過ぎていくように感じました。
古畑の周りにはなのはなが咲いていて、その綺麗な黄色に囲まれながら、みんなと作業している時間や、時おり吹いてくる風がとても気持ち良かったなと思います。
1巡目のような豪快さはないけれど、みんなと集中して桃の枝に向かっている時間が楽しかったです。
夕方までに、今日で古畑の「紅清水」と「白鳳」の2本の木の摘蕾を、みんなで終わらせることができました。次は、開墾26a畑の「白皇」の木に進みます。
「白皇」は、晩生の品種ですが、開花は最も早いそうです。
脚立を運ぶため、夕方にあんなちゃんと見に行ったのですが、1週間前に見たときよりも、かなり蕾が膨らんできていました。大きいもので直径7ミリくらいにぷっくりとしていたり、中に薄っすらとピンク色が見えていたりするのが可愛かったなと思います。
摘蕾は、桃の花が咲き始めるまでに2巡目を終わらせたいんだということをあんなちゃんが話してくれて、適切な時期に進められるように、またみんなと手早く作業をしていきたいなと思いました。
(えみ)
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5日前に行われた、『ジャガイモ植え付けスピード対決』。
春ジャガイモを植え付ける最後の山畑へと場所を変えて、再び開催されました。
今回は、4人のチームが2組つくられて、まるで決勝戦のようです。
わたしは、のんちゃんチーム。対するはまちちゃんチーム。のんちゃんが作戦会議の時間を設けてくれて、みんなで丸くなってプランを立てました。のんちゃんとまなかちゃんが種芋を置いていき、そこに、さやちゃんが籾殻をかける。わたしは牛肥やりに徹する。
さあ、ストップウォッチの準備も万端です。
ちらりとまちちゃんチームのほうを見ると、テミを持ったほしちゃんが、畝の1番端に立って待ち構えている!
なるほど、奥から攻めていくのか……!? ここで、はじまりの合図です。
「よーい、スタート!」
ジャガイモを植え付ける穴と穴の間に牛肥を撒いていくわたし、それを追いかけるように芋を置いていくのんちゃん、さらにそれを追って籾殻をかけていくさやちゃん……。視界に入る2人のスピードもかなり速いけれど、わたしも負けじと速くなっていきます。みんながワンアクションで、機械のように俊敏な手の動き、横歩きでした。
しかし、ちょっとしたタイムロスが発生。思いのほか牛肥の量が必要で、何度も入り口の方まで往復することになってしまいました。
いや、まだいけるはず……! あとは埋めるだけ……! 手を使いクワを使い、みんなでジャガイモに覆土をしていきます。
ここで、遠くから「終わったー!」というまちちゃんの声。「あー、悔しいー!」とわたしたち。
のんちゃんチームのみんなと思いきり悔しがり、ポジションや役割分担を考え直して、「次こそは、次こそは」と、2回戦、3回戦を繰り返しました。
どちらのチームも、1畝終わらせるのにかかった時間は、わずか4分! 気がつけば、全ての畝の植え付けが終わっていました。
「わたしたち、本当に速いね!」と言いながら、みんなと笑って写真撮影をしました。
これで、今年の春ジャガイモは、すべての畑に植え付けられました。今年の『ジャガイモ植え付けスピード対決』は、閉幕です。
前回の作業をした半日と、今日の午後を含めて、ジャガイモの植え付けを、1日で終わらせたことになります。こうやって、みんなで楽しみながら、手早く植え付けを終わらせられて、とてもうれしかったです。
もう、わたしたちなのはなの子は、スピード対決でしか、ジャガイモを植え付けられない身体になってしまったみたいです。
『ジャガイモ植え付けスピード対決』、定番作業になったらいいなー!
(みつき)
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〈おまけ〉