3月12日(日)「これだからやめられない牛肥撒き & 鉄筋を相棒に、ウナギの家づくり」

3月12日のなのはな

 足の長さ平均50センチ、太さ10センチ。真っ白な美肌に真っ直ぐな美脚。
 今年の冬の寒さを乗り切って立派に大きくなった、大根第3弾の全収穫を行いました。

 大根を思う存分抜いて、次に抜いてくれた大根の葉をカットして、コンテナに入れて古吉野の中庭に作られた洗い会場へ運びます。
 この洗い会場。大量の大根の為にまえちゃんとちさとちゃんの工夫が凝らされた、素晴らしくスムーズな会場で、長机の上に左から、未洗い大根、真ん中に水の入った大きなたらい、次に洗った大根を入れるコンテナを置いて、流れるように手を動かせるセッティングがされています。
 想像通り、とってもやり易い。
 さらに、洗われた大根がとってもきれい。美しい。会場は美しい大根の話題で持ち切り。

 

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 ちさとちゃんが、今年の冬は寒さが厳しくて、大根が育つには難しい気候であったことを話してくれました。なのはなでは人数がいて、寒さのためにビニルをかけたり、必要な時に必要な手入れをすることが出来るから、こうやって、綺麗な大根をたくさん収穫することが出来て、それがとても豊かで有難いことだと思いました。

 200本以上の大根が30分かからずに洗われて、片付けまで終えることができ、そのままのスピード感を持って、さぁ次は肥料撒き!

 今日は選ばれし精鋭メンバー6人で、約7.5アールの畑3枚に軽トラ2杯分の牛肥を。そして、大根第3弾の全収穫をした畑の半面にも牛肥を撒きました。

 わたしは大雪が降ってから、ハウス修繕屋さんとして働いていたので、久しぶりに元肥入れに呼んでもらえてとっても嬉しくて、牛肥を載せたまえちゃんのエルフ(1.5トントラック)を見ているだけでも嬉しくて、力が湧いてきました。

 まずはカチカチ畑小。まえちゃんがエルフに乗って牛肥をテミに入れて、1人1テミを持って、牛肥を貰って撒く作戦で行きました。
「じゃあ始めまーす」というまえちゃんの声で、さっそ牛肥をテミにもらった精鋭メンバーは、走り始めます。トップバッターで先頭を走るのはさきちゃん、続いてさやちゃんにゆりかちゃんと、みんなが颯爽と笑顔で走っていきました。

 言葉は少ないけれど、身のこなしを軽くして全力で走り、しかし、牛肥が風に飛ばされぬよう繊細な心遣いも忘れず、しっかりとポイントを押さえた動きは、そう、まるで職人。
 その道のプロを思わせる風格を感じさせます。
 わたしもプロの心意気で、均一に、しかし素早く撒き、素早く移動することに重点を置き走りました。

 

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〈他の畑では、池上桃畑の摘蕾や、ハウスの修繕、絹さやとキャベツの種まきなども進めました!〉

 

 気が付けば、エルフに乗っていた牛肥がもう残りわずか。
 全部テミに移して、まえちゃんとほしちゃんは牛肥を買いに行き、わたしたちは牛肥が来るまでちょっと休憩。
 ゆりかちゃんが持ってきてくれた冷たいお茶を飲んで、一緒に畔で仰向けに倒れると、涼しい風がスーッと肌を撫でていって、なんて豊かなのだろうと思いました。暑い身体に冷たいお茶、涼しい風。一緒に畔で仰向けに倒れる仲間がいて、これだから、畑作業も牛肥撒きもやめられないのだと思います。

 そんな幸せを感じていると、荷台には山盛りの牛肥を載せたエルフが帰ってきました。
 助手に乗ってるほしちゃんは皆から、「版画で牛を彫っているなら、その材料の一環として、生きた牛も見て来たら」というお勧めで牧場へ行ってきたのですが、満足そうに、「それぞれみんな髪型が違ったよ」と話してくれて、そのほしちゃんの笑顔が嬉しかったなと思います。思い出すだけで笑顔になれます。

 さぁ、ほのぼの休憩から気持ちを切り替えて、牛肥撒き、再スタート!
 牛肥じゃんけんに勝利したゆりかちゃんが、「あのステージにどうぞ!」と言われながら、山盛りの牛肥の頂点で、軽々とテミに牛肥を詰めていってくれます。
 わたしたちは、やはり走る走る。行きも帰りも走る走る。
 あっというまに、「これで最後の1テミだー!」「終わったー!!」
 達成感でいっぱいの笑顔を、ゆりかちゃんが牛肥ステージの上から撮ってくれました。
 ゆりかちゃんも、いい笑顔。

 

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 こうして、まえちゃんを隊長とする6人の精鋭メンバーは畑1枚15分という時間で撒いていき、無事に目標達成。牛肥を浴びて汗をかいて、身体の悪い物や頭のもやもや、全部空にほっぽりだして爽快です。

 みんなと全力で走った牛肥撒きの時間に、心にエネルギーチャージされたような、そんな作業をみんなと出来て嬉しかったです。

(なつみ)

 

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 私たちの今日の相棒は、鉄筋。
 重くも、とがっていもいない鉄筋は、そんな強そうじゃないけれど、今日の私たちにとって、とっておきの大事な、強い道具。

 これを何に使うかって?
 竹の節を抜くため。
 そして、うなぎのお家となる竹筒をつくるため。
 先端が丸くなっている鉄筋で、一体節を抜くことなんてできるのか、初めはどうやるのか想像もつきませんでした。

 

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〈竹をカットし、作業の準備OK!〉

 

「みんな、集まって~!」
 お父さんの声に、集合してみてもやはり武器は鉄筋1本。果たして穴は開くのだろうか。そう思っていると、「ガシッ」。鋭いひと突きで鉄筋の直径分の穴が節の真ん中に開き、ドーナツのような状態になりました。
 ただの鉄筋だが、されど鉄筋。
 こんなに簡単に節を抜くことができるのかと、興奮しました。

 

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 とても、“はまる”工程でした。
 高価なお皿を思い切り割るような、悪いことをしているような面白さ。
 当てる場所を変えながら、ぐるりと一周、節がなかったかのように滑らかに美しく極めていく楽しさ。
 力いっぱい鉄筋を叩きつける、力いっぱいの快感。
 短い鉄筋をビッグハンマーで打ってみたり、ノミを使ってみたり、竹の節抜き術をみんなと極めていく時間がとても面白かったです。

 

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 節と節の間が空間である竹は、穴が開く瞬間にスポン! と抜けてしまうために、ときに左手が、あいたっとなることもありましたが、うなぎが入りたくなる家、すべすべで薄暗くて安心する家、そんな筒にできるように、うなぎの気持ちになって作業する時間が楽しかったです。

 応援団の掛け声を歌いながら力いっぱいパワフルに行う、ももかちゃんとななほちゃん。
 静かに、丁寧に行うりなちゃんと、新なつみちゃん。
 道具を使いこなし、美しく、素早く、職人のように極めていくあけみちゃんとさくらちゃん。

 

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 合計35本。いろんな気持ちが込められた筒ができあがりました。
 これを設置して、わんさかとうなぎが入ってくれる姿を想像すると、身体がぞわぞわとします。自然の道具を使って本格的に、自然に触れながら大人になっていけることがとても嬉しいなと思いました。

(ちさ)

 

***

 

 午後からは、回復のためのミーティング、10個目のテーマに関する講義があり、バディと協力して作文を書き始めました。
 夜も作文書きを進める一方、食堂のテレビでWBCの日本対オーストラリア戦の中継を見たり、体育館でのソフトバレー練習を楽しみました。

 

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〈ワールド・ベースボール・クラシックの試合中継での、大谷翔平選手をはじめとする日本チームの活躍を観ました〉
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〈昨日の夜はセブンブリッジ大会だったため、土曜日チームが振替で夜バレーをしました。鋭いアタックやボールの応酬! バレーボールの日の体育館からは、にぎやかな歓声が響いてきます〉

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