「ワンアクションで駆け抜けて」 ななほ

3月10日

 今日のミーティングで、お父さんとお母さんから自我について、人格についてのお話を聞かせてもらえたことが嬉しかったです。

 そのお話がまさに、自分のことのように感じたし、お父さんとお母さんの話を聞いていると、自分が感じてきた不安や悩みも全部も繋がっていると思いました。そして、ちゃんと、なのはなで人格形成をしたら、解決することがたくさんあるのを感じて、希望をもらいました。
 また、前々回のミーティングで の解説をバディのりなちゃんが書いてくれたのですが、それを読んでいると、自分のことを客観的に見られたし、自分は何も悪くなかったのだということもハッキリして、それがとても嬉しいし、今後のミーティングも真摯に向かいたいです。

 

*気持ちいい朝

 

 これから毎朝、苗の管理・出し入れの当番を全員ですることになり、そのちょっとした時間で、気持ちのいい朝を感じられるのが嬉しいです。
 みんなでやると、10分もかからないでハウスの苗たちが外のラックへと移動されたり、みんながすごく楽しそうに声をかけて作業しているため、私もその流れの中にいると、気持ちが明るくなります。
 スイートコーンも、ミズナもキャベツも、ついこの間、種まきをされた春夏野菜が、発芽率90~100パーセント近くの確立で芽を出して、ぐんぐん伸びているのがとても可愛らしいです。
 また、バンペイユとバナナも1人で水やりをすると、ジョーロ2つを持って、5往復とか、8往復とか必要で時間がかかるのですが、みんなに手伝ってもらうと、2分もかからなくて、この苗の管理を機に、バンペイユとバナナの水やりも毎日できるのが、ありがたくて嬉しいなと感じます。

 

*ワンアクション

 

 もう、ジャガイモの植え付けをしたのが随分と前のことのように感じるのですが、気がつけば、午前中のことでした。
 楽しみにしていたジャガイモの植え付け。
 お父さんの指揮のもと、家族全員でのジャガイモ植え付けは、本当に楽しくて、ここ数日で一番動いて、声を出して、笑ったなと感じました。
 朝の時点では、「今日で4枚を終わらせたいから、午後にもはみ出すかもしれないけれど、みんなで頑張ろう!」とあゆちゃんもお父さんも言っていて、すごく気合いを入れていきました。
 そして、畑に着くと、やっぱり、新いいとこ畑は縦の辺が長いため、とても広く感じます。でも、集まった人数も多くて、3人トリオのグループになれば、1グループ1畝で植え付けが完了する計算でした。

 お父さんが監督をしてくださる中、植え付け選手権スタート。
 最初に、それぞれのチームで立てた作戦を宣言してから始まった、ジャガイモの植え付け。私は、のんちゃんとほしちゃんと同じチームでした。
 私たちのチームでは、まず、のんちゃんが鍬で30センチ間隔に植え穴を開けていき、それを追って、私が種芋を、芽が横になるように置いていき、そのあとを追ってほしちゃんが、籾殻を穴に入れていく。それを追いかけて、のんちゃんが牛肥を穴と穴の間に置いていき、手の空いた人から土をかけるという作戦でスタートしました。

「よーいスタート!」

 お父さんのかけ声と共に、みんなが鍬を片手に、芋を片手に走り出して、私も、カメラを一度、地面に置いて走り出しました。

 (うん。いい感じいい感じ)

  のんちゃんの穴の開けるスピードがとても速かったり、次々と作業の工程が進んでいくため、私たちが1位になれるかもしれないと思いました。
 (あと、20株くらい。この調子で、終わる)と思った矢先、あけみちゃん、つきちゃん、ちさちゃんのトリオが「終わった!」と言っていて、(え~~~~!!)と思いました。
 タイムは8分台。「何という早さで、あの長い1畝が終わったのだ!」と、お父さんのタイムを聞いて驚きました。
 その後も、数秒の間に次のチームが上がり、私たちも頑張って4位くらいでゴールしました。
 作業をしているときは必死で、一瞬にして汗だくになったのですが久しぶりにかく大量の汗はとても気持ち良かったし、畝と畝の間を走ったり、畝を飛び越えたり、何だか、体育の競技のようなジャガイモの植え付けは、とても本気で面白かったです。
 結果的に、10分もかからずに新いいとこ畑の植え付けが終わり、これまでにない記録でした。

 お父さんが、1位のチームにインタビューもしてくださり、優勝の鍵を握るのは、「穴開けを3人でしたこと」「流れがよかったこと」「誰も手が空かず、無駄がなかったこと」などがあげられて、次の畑に向かう気持ちも高まりました。

 2枚目は保育園前畑。この畑も、随分と広く感じていたのですが、最終的には10分くらいで終わり、ものすごく早かったです。もう、記憶が新いいとこ畑と混ざってしまっているのですが、今度は私たちも3人で穴開けをしてから次の工程へと移り、1枚目よりも早く進んでいる実感がありました。
 隣の畝ではあゆちゃんやりなちゃん、まりのちゃんがテキパキと作業をしていたり、やっぱり、ちさちゃんたちのチームが早かったり、とても楽しかったです。

 

 次の畑では私はインスタグラムと今日のなのはな用に写真を撮っていたのですが、約3分で山畑下の植え付けが終わってしまいました。
 お父さんが「こんなに早く進むなんて、思いませんでしたが、早い作業はいい作業なので、次の畑も頑張りましょう!」と言ってくださったのが嬉しかったし、山畑下では、「みんながとても早いので、この畑はジャガイモの植え付けを楽しむために、時間は意識しなくても大丈夫です」とも言ってくださり、それでも、活気のあるスピード感のアル作業の中にいると、とても前向きになりました。
 そして、最後は山畑西。この畑も上から見ると、とても広く感じたのですが、面積にすると新いいとこ畑と同じくらいらしく、頭の中で「10分で終わらせるぞ!」と思いながら進めました。
 もう途中からはチームも崩壊して、自分がどこでもいいから足りていない場所、空いている場所に入るという感じだったのですが、息を吸うのも惜しいくらいに、一瞬で植え付けができてしまいました。

 今年の春ジャガイモは、3枚の畑でメークイン、山畑西にアンデスとデストロイヤーということで、お父さんが「アンデスは皮が赤くて人気ですね。まあ、中身は赤くないけれど美味しいです」と話してくださったり、「デストロイヤーは何だか強そうで、ペットができたらデストロイヤーって名前をつけてみたいね」と話していたり、その温かい空気も嬉しかったです。
 また、畑ごとでお父さんがジャガイモの基本的な手入れと、収量を増やすための土寄せの仕方、水はけをよくするために畝を立てることなどの話もしてくださり、お父さんのお話を聞くだけで、何だかいいジャガイモが採れそうな気がしたし、植え付けから2,3ヶ月で収穫と、足の短いジャガイモが心強く、お父さんの話を聞かせてもらったから、いつでもジャガイモ担当になれるなと感じました。

 

 今日のジャガイモの植え付けは、予定より1時間半も早く、11時半に全て完了しました。それは、お父さんが教えてくださった「ワンアクション」が、効率の良さの決め手だったように思います。
 穴を開けるときもできるだけ回数を少なく、籾殻や牛肥は1回で。
 できるだけ、作業の工程を少なくし、ワンアクションで進めていくことをお父さんが話してくださり、それはどの作業にも繋がるなと感じました。
 また、早い作業は楽しさも、スピード感も、全体の流れの良さも倍増するし、自分がやっていても、芋の置き方や、牛肥の量、覆土の量が自然に揃っているのを感じて、質は高く、でも、早くやる作業はこんなにも楽しくて、達成感を感じるのだと改めて思ったし、やっぱり、大人数作業が大好きだなと感じました。
 みんなと大きな達成感を感じられて嬉しかったし、作業をしていても気持ちがまとまっているのを感じて、たくさん動いたけれど、それでも嬉しさでまだまだ、力が身体の底からわき出てくるような気がしました。
 春ジャガイモ。私は自分がどこを植えたのかハッキリしているので、芽が出た頃に、こっそり、同じチームだったのんちゃんとほしちゃんとジャガイモが上手く発芽しているか見に生きたいなと思うし、春ジャガイモ、大豊作を期待しています。
 家族みんなで一丸となってするジャガイモの植え付けがお楽しみイベントのように楽しかったし、こんな風に、身体を動かしたり、畑に出たり、太陽を浴びて汗をかいて、みんなと喜びを共有できることで幸せを感じられる今が、本当にありがたいなと感じました。