3月9日(木)「崖崩れ下ハウス北棟へ、建築メンバー集結! & みんなに見守られる冬キャベツ」

3月9日のなのはな

 崖崩れ下ハウス北棟のアーチパイプの修繕がすべて完了して、この日からハウスメンバー全員揃って、現地での組み立てが始まりました。これまではグラウンドの常設台で66本のアーチパイプを修繕するチームと、現地で事前準備を進めるチームの二手に分かれていたので、ようやくみんなと同じ場所で作業ができることを嬉しく思いました。

 ハウスメンバーのみんなといると、ハウスを救う戦士になった気持ちになります。ハウス修繕が始まったこの1か月半ほどでチームワークも日に日に高まっていて、3棟目も美しいハウスを目指して、今日からまた新たなスタートをみんなで切りました。

 

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 わたしたちがグラウンドでパイプ修繕をしている間に、2日ほど前から、りんねちゃんとさやちゃんが、できあがったパイプから現場で組み立てを始めてくれていて、この日の作業開始1時間ほどで残りも立て終わって、全アーチが組み上がりました。

 解体後は真っ新だった畑に、33のアーチが均等に列をなして並びました。そのことだけでもわたしたちにはちょっと感動してしまうくらい嬉しいことで、「すごいね」「嬉しい」という言葉が止まりませんでした。

 2か月前には雪の重みで頭を垂れるように折れ曲がってしまって、痛々しさと悲しさを醸し出していたハウスが、1本1本みんなの手によって丁寧に修繕されてまた組み上がり、再び息を吹き返したように見えました。ハウス全体からも、前よりも明るさをまとって戻ってきたオーラを感じて、ハウスも喜んでいる、と思いました。

 

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 続いて、アーチパイプを貫くように走る、棟パイプと母屋パイプを取り付けました。ハウスの長さが約16メートルあるので、棟パイプも4~5メートルの長さのパイプを3~4本繋げて、ジョイントはビスで揉んだものを使います。
 脚立6本と道板で長い足場をつくって、全員でパイプを持ち、クロスワンという、アーチパイプと棟(母屋)パイプを止める金具を使って止めていきます。

 この工程は修繕1棟目の吉畑手前ハウスから行ってきて、3棟目にもなると要領が掴めてきました。むしろ何か忘れているんじゃないかと心配になってきてしまうくらいスムーズに取り付けができ、リーダーのさくらちゃんが指示を出さなくても、1人ひとりが覚えてきたことを思い出しながら、自動運転で先読みをして動くことができました。

 

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 場所によっては、アーチパイプと母屋パイプが若干離れていて、1人ではクロスワンを取り付けることができないことがあります。
 そういう場合はお互いに助け合って、ときには4人がかりでパイプとパイプを密接するように力を加える人、金具をはめる人というように連携プレーで取り付けます。

 1人の力では到底叶わないと思うものも、1人、2人と仲間の力があればできないものはなくて、たくさんある工程の中でも、このときほどみんなの存在に助けられて、一緒に乗り越える喜びを分かち合える瞬間はないように思えて、わたしはパイプ付けの時間が好きです。

 

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 午前で中心の棟パイプと母屋パイプ1本が取り付けられて、午後からは残りの母屋パイプ3本を完成目標で進めました。時間配分的には少し厳しい感じもしていて、2本と1本の印つけまでいけたら十分かなとも、さくらちゃんと話をしていました。

 ですが、午後も大きなハプニングなく、最後までみんなの手が止まることなく流れるように作業がはかどりました。1棟目の吉畑手前ハウスで苦戦していたときを思い返すと、確実にステップアップしていけているのだなと思いました。

 

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 最後の母屋パイプの、ラスト1つのクロスワンの取り付けは強敵でした。あけみちゃんと、なつみちゃんと、さやちゃんとわたしの4人がかりで取り付いて、足場の下からもさくらちゃんとりんねちゃんが見守ってくれていました。

 あけみちゃんが金具をはめ込んで、ハンマーで打ち込んでいき、金具と金具がようやくはまって長い戦いが終わったときは、誰もが、「やったーー!!!」と言いました。少し大変だったけれど、終わりにふさわしい達成感をみんなで味わうことができました。

 

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 足場から下りて正面からハウスを見上げると、今日の1日で、組み上がったアーチパイプに5本のパイプが真っ直ぐに伸びていて、きれいな直線が5本伸びていました。それは自分たちでも自画自賛してしまう、惚れ惚れとする美しさでした。

 まさか1日で棟パイプと母屋パイプが完成するとは思っていなくて、今日の作業は大成功で、古吉野までのみんなとの帰路も、今日の作業の達成感の嬉しさと、ハウス作業の楽しさの話題が尽きませんでした。

 

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 雪で倒れてしまったハウスの中では、今回の北棟が1番面積が広くて、パイプの本数も多いですが、ここまではとても順調です。この勢いのままに、ハウス隊のチームワークを発揮して、誇れる北ハウスを目指したいです。

(るりこ)

 

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 チームジャッカルの担当野菜……冬キャベツが初収穫できました。嬉しい!
 去年の9月に種まきされたもので、じっくり大きくなり、立派なものが穫れました。

 私は初めてキャベツを担当したのですが、手入れの仕方が分からないことが多く、たくさんの人に助けてもらったなあと思います。
 チームのみんなで見回りをしたり、手入れの方法を教えてもらったり、みんなと追肥をしたり……みんながたくさん協力してくれて大きくなったなあと思います。

 

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 廊下ですれ違いざまに、「キャベツ結球してきたね!」とか、「今日は寒そうだからハウスの巻き上げはそのままにしてきたよー!」と、野菜のことで声をかけて貰えることも、すごく嬉しかったです。

 収穫しているときも、なんだかわくわくとっても楽しくて、写真を撮ってくれているのんちゃんに何度も「ジャーン!」と言って、たくさん撮ってもらってしまいました。

 

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 これまでも野菜の収穫はしてきたけれど、今日、長い間見てきたキャベツを獲って、ああ、野菜が収穫できるのって、こんなに嬉しい気持ちになるんだなあと知りました。
 美味しいキャベツ、またみんなで頂けるのも楽しみです!

(まなか)

 

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〈セロリ、春菊への追肥もしました!〉

 

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 諏訪神社手前中田んぼの、排水の整備が完了しました。
 昨日、ユンボを使って掘り起こした溝に、新しい塩ビ管と透水管を設置すると、すぐにパイプから水が出てきたので、排水の効果が期待できると思い、作業メンバーみんなで喜びました。

 

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 土を埋め戻す作業には、タンパーを使いました。タンパーは1人で扱うには非常に重いため、溝が深く動きが取りにくいうちには、ロープを取り付け、タンパーのハンドルを持ち操作する人1人と、後ろから2人がロープを使って、綱引きのように引っ張り、補助しました。

 畦の法面を、タンパーや開墾グワを使って整えて、作業は完了しました。

 

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「今回、須原さんと作業をさせてもらって、作業の段階によって使う道具や、一番効率の良いやり方を教えていただけたことが、とてもありがたくて嬉しかったです。これで水漏れが解決することを期待しています。
 作業をしていると、近くの畑で作業されている近所の方々が声をかけて下さいました。
 これから稲作が本格的に始まり、地域の方々の中で田んぼの作業をさせてもらえる季節がまたやって来ることが楽しみになりました」
 作業をした子が、そう教えてくれました。

 

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〈桃の摘蕾も、引き続き大人数で進めました。今日の作業では、開墾26アール畑、開墾17アール畑の摘蕾を終えることができました!〉

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