3月6日
〇プール下畑
今朝、プール下畑へ行ったのですが、驚きました。
畑の手前には、もっさりとした山。剪定された大振りの枝が、かなり積み重なっていました。
そして、畑の中央を見ると、生まれ変わった金木犀の姿がありました。
主幹を残して、下から生えてきていた枝は全て切られていて、木の中間の枝も、かなり剪定されていました。
今まで、野放しで育っていた金木犀は、上から下までもっさりとしていて、モリゾーとキッコロのような状態でした。それが、一番上を残して大胆に剪定されたことで、すっと背の高い、とても綺麗な木に生まれ変わっていました。
すぐに、お母さんやお父さんだ、と思いました。
朝食の席で、子供組さんやあゆちゃんから、剪定をしたときの様子を教えてもらいました。
お母さんがノコギリで、たくさんの枝を切ってくれたこと。お父さんが最後にチェーンソーで太い枝を切ってくれたこと。子供組さんたちが、枝を畑の手前に運んでくれたこと。枝の量を見ても、大変だったのだろうと思います。でも、こんなに力強い剪定ができてしまうお母さんが、本当にかっこいいなと思いました。
金木犀がすっきりしたことで、イチジク畑の中央の日当たりが、大幅に改善されました。
畑の片隅で育っていた挿し木の苗は、1本は、日当たりが良くなった中央に植えよう、と思いました。(もう1本は、今植わっているその場でも育てられそうでした)
さっそく、移植するための土作りを行いました。
中心に、こぶし大の石を地面と同じ高さに埋めます。(これは根が広がるように。お父さんが教えてくれました)その周りに、牛肥、落ち葉堆肥、牡蠣殻を撒いて、みつ鍬で耕しました。
また土がこなれたら、植え付けを行いたいと思います。
これで、プール下畑で実質的に植わっているイチジクが、30本になります。分かりやすくなって、嬉しいです。
昨日のことになりますが、お父さんお母さんに許可をもらい、ゆいちゃんの職場へ、イチジクの挿し木苗をお渡ししました。
これは去年、挿し木を行ったものです。去年は自分の管理不足で、雑草が畝を被っていたところ、草刈り機で挿し木もろとも刈られてしまった、という悲劇がありました。
けれどその中、奇跡的に生き残った芽が1本。その子は無事に成長して、しっかりとした苗になっていました。
その苗をどうしたらいいかな、と思っていたところ、ゆいちゃんが、「職場の前の庭に、イチジクを植えたいんだ」と声をかけてくれました。
昨日掘り起こして、ゆいちゃんへ苗を届けると、とても喜んでくれました。ゆいちゃんの職場で育ってくれることを想うと、去年の大失敗も、無駄ではなかったな、と思えました。
新天地で、無事に育ってくれたらいいな、と思います。とても嬉しかったです。
〇キャッチボール
朝食前の30分、キャッチボールをみんなで行っています。
今日は、バディではないけれど、まりのちゃんとペアになりました。まりのちゃんが、まっすぐに胸のあたりにボールを投げてくれて、すごくキャッチしやすかったです。
私は、以前キャッチボールで突き指してしまったことがあって、以来硬球でのキャッチボールに怖さがありました。けれどよくよく思い返してみると、突き指したときは、かなりの速度がある球でした。
ものすごい球でなければ、怪我の心配をせずに楽しんでできることが分かって、嬉しかったです。
キャッチボールをしていると、キャッチボールに全てを集中することができます。
何が何でも、相手のボールを受け取りたい。相手の胸元のグローブへ、ボールを送りたい。
最後には、ホームランを打った体で、全員でベースを走り抜けます。全力で走ります。
朝のすがすがしい空気の中、無心でキャッチボールができる時間が、嬉しいです。頭の中の雑念も、そのときは何もなくなることが、嬉しいです。
またバディの子と、キャッチボールをたくさん繋げられるように、なっていきたいと思いました。
〇ハウス修繕
今日から、崖崩れハウス北棟の、組み立てが始まりました。
まだパイプ修繕を進めてくれている人もいて、今日は、さくらちゃん、さやちゃんと私の3人で、現地作業を行いました。
最初に行ったのは、妻面のアーチパイプを立てるという作業。
地面は完全な水平ではないけれど、全ての基準となるアーチパイプの高さが揃うように、さくらちゃんが水平器で高さを見てくれました。アーチパイプの傍に、まっすぐの鉄パイプを打ち込み、そこに基準となる印をつける。
アーチパイプの印とその印の差を、4本とも同じにすることで、高さを揃えました。
また、パイプを立てる位置も、測り直しをして完全な長方形に近づくように修正することもできました。
これから立てていく全てのアーチパイプの基準になる、妻面を、正確に立てることができて、すごく嬉しかったです。水平器を使いこなすさくらちゃんが、本当にかっこいいと思いました。
また、鉄パイプの深く埋まった杭を引き抜く、という作業もありました。
もともと、ハウスの片側のみ、らせん杭の代わりに鉄パイプを杭にしてありました。今回は、それもらせん杭に替えます。
まっすぐな鉄パイプだったこともあり、かなりの深さまで埋まっていました。
ちょっと触ってみるだけでも、「これは深い。容易には、抜けそうにない」と感じるほどで、全体重をかけて、ぐっ、ぐっ、と押しても引いても、引き抜ける気配がありませんでした。
須原さんが、一緒に引き抜く方法を考えてくださいました。使う道具は、パイプレンチ。
杭をパイプレンチで挟み、パイプレンチの取っ手に鉄パイプを挿します。取っ手の長くなったパイプレンチを、ぐるぐる。摩擦が軽くなるまで回します。
そこに、2人が杭を持って、よいしょ。あれだけ抜けそうになかった杭が、軽い力ですっと抜けました。
中には、地中70センチも埋まっていた杭もありました。回すこと、摩擦を軽くすることが、ものすごく効果的なことを感じて、すごいなあ、と思いました。
須原さんが教えてくださって、その先はさくらちゃん、さやちゃんと3人だけでも次々に引き抜いていくことができました。すごく、嬉しかったです。
1日、さくらちゃんを中心に、下準備的な作業をさせてもらいました。
ふと感じたこと。ピアスビスでアーチパイプをジョイントしていたときでした。
はじめはゆっくり。ビスが入ってきたら、回転を上げていきます。速度が一番上がったときの、「キュイーン」という音。その音は、トンビが「ピーーッ」と高く鳴く音と、音程が一緒ということに気づきました。
ビスを打ち終わると、トンビが呼応するように鳴いていました。私はトンビが好きなので、ちょっと会話ができたみたいで嬉しかったです。
グラウンドで行われていたパイプ修繕の方も、順調に進んでいると、教えてもらいました。ハウス修繕に集中していると、雑念がなくなって嬉しいです。また明日も修繕がいい風に進むように、できることを頑張りたいな、と思いました。