「熱血・牛肥入れ部」 みつき

3月6日

「今日は、1枚薄着でいこう!」
 その読みは、大正解でした。太陽の下でちょっと動くだけで、身体からは汗がにじんできました。
 ずいぶん日も長くなってきました。夜がやってくる、暗くなって空気が冷たくなるとき、どこかで感じていた寂しさも和らいで、なんだかうれしいなと思います。

 午前と午後の時間で、2枚の畑の肥料入れをしてきました。

 まず午前中に、山畑に行きました。
 畑に着くと、須原さんがトラクターをかけてくださっていました。トラクターかけたてほやほやの畑に、みんなで牛肥を撒いていきました。

 軽トラ2杯半分の牛肥を撒くということで、まちちゃんが、畑をいくつかに区切ってくれました。
「1杯で、このラインまでを、まんべんなく撒いてっちゃってください!」と声をかけてくれて、牛肥をもらったそばから、セルフで好きなようにダーッと撒いていく方式も、楽しかったです。
 山畑はけっこう大きい畑だと思っていたのですが、1杯目を撒いている間に2杯目を用意してくれていて、すぐに2杯目の軽トラが来てくれました。そして、みんなの肥料を撒くスピードも、負けないくらい速くって、すごくスムーズに肥料入れが進みました。

 肥料入れを始めたのは12時、終わったのは12時50分。薄くなってしまったところに肥料を撒き足したり、のんちゃんが軽トラの荷台を綺麗に掃いてくれたり、ちゃんと最後まできっちり終えて、それを含めての12時50分でした。
「すごく気持ちいい!」「終わったね!」と言いながら、せいこちゃんといっしょに、山畑から走って帰ってきました。せいこちゃんと息を切らしながら話していたのが、「まちちゃんとの作業は、頭と身体、両方フル稼働している」ということです。
 わたしも、まちちゃんといっしょに作業をしていると、自分が強くなったような気持ちになります。
 わたしは、体力も腕力もないけれど、まちちゃんの作業プラン、まちちゃんの明るさ、色んな所でまちちゃんが引っ張っていってくれて、大きくカバーしてもらっているなあと思います。
 まるであこがれの熱血運動部のような、エネルギーいっぱいの作業が、楽しかったです。

 その後の昼食のスペシャルメニュー、おいしいハンバーグも、とてもうれしかったです。
 めいっぱい身体を動かした後に、しっかりジューシーなお肉を頂いて、本当に「身体が作られている!」というような感じがして、ますます運動部のようなガッツが溢れてきました。

 そんな、なのはなの熱血運動部「肥料入れ部」のわたしたち。午後は、野畑に行きました。
 山畑に比べると、野畑は、かなり小さい畑です。
「これは、あっという間に終わるよ」「7人いるし、10分くらいで終わるんじゃないかな」と、みんなで話していたのですが、次第に「いや、10分もかからないよ」「どのくらい?」……と、盛り上がってしまいました。
 そこで、「何分で終わらせることができるか、みんなで予想してから肥料入れをしよう!」ということになりました。

 軽トラ1杯の肥料×7人のなのはなの子=何分?
 今までの肥料入れのスピード感覚を思い出して、みんなが思い思いに、自分の予想タイムを、発表していきました。
「タイムがきっちり分かるように、全力でやろう!」と誓い合って、さあ、ストップウォッチをポチっと! 野畑の肥料入れ、スタート!

 もう、ものすごい勢いでした。牛肥をもらいに、軽トラに押しかけていくみんなと、ぶつかるぶつかる。のんちゃんとまちちゃんの、スコップで牛肥を詰めていくスピードも、すごい。
 せいこちゃん、ももかちゃん、わたしは、畑の短い辺を、並んで撒いていっていたのですが、やよいちゃんは畑の長い辺を横に進みながら撒いているし、さきちゃんはもらったその場で即、牛肥を撒いていく! 様々な方式を駆使している、こんな肥料入れはすごく珍しいのでは……。
「まんべんなくだよ~!」と言うまちちゃんの声を遠くで聞きながら、みんなで無我夢中で撒いていきました。

 そして、「終わったー!」という声で、ストップウォッチを止めました。
 タイムは、4分9秒! 優勝は、「4分45秒」と予想していた、やよいちゃんでした!
 やよいちゃん、さすがだなあと感じたし、みんなからやよいちゃんに、ちょっとした景品も、プレゼントしました。「スタンディングオベーション」をして、軽トラの荷台のステージに上がったやよいちゃんを、わっと包み込みました。
 それにしても、4分で終わってしまうなんて、4分で終わらせることができたわたしたちもさすがだなあ、とも感じて、なんだか笑いが収まりません!
 夕食の時間も、わたしたちのコメントは、話し出すと止まりませんでした。河上さんが、「コメントは4分以上だったね!」と笑ってくださっていたくらいです。

 ついつい日記も長くなってしまいました。
 そういうわけで、今日は牛肥入れ部の部員になれて、とてもとても楽しかったです!