3月5日(日)「桃の目から、スモモの目へ ――剪定作業 ● 今こそ、秋ジャガイモが動き出すとき!?」

3月5日のなのはな

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 回復のためのミーティングは、今日から8つ目のテーマへ。午前中は集中して作文を書きました。
 ミーティングが始まってから、バディの人と一緒に、ときに互いのことをテーマに作文を書き、ときに相談し、ときに他愛もない話をし、ときに一緒にヨモギを摘みにでかけたり、畑を見に行ったり。そういうふうに時間を積み重ねて過ごしています。

 今日は、最高気温13度。花が景色に色をつけ、日光の明るさで、日に日に風景が鮮やかになってきているなか、バディでのおしゃべりスポットとして、今日は特に中庭が人気でした。グラウンドで話したり、少し辺りを歩いてきた人もいるようです。 

 

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〈古畑の菜の花〉
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〈古吉野なのはなの玄関を出て正面にある、遅咲きの椿も咲き始めています〉

 

〈作業では、ヨモギ餅を作る用意や、ブドウとスモモの剪定、春ジャガイモの手入れ、太ネギを始めとした収穫、ビニールハウスの修繕などが進みました〉
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〈みんなで昨日、摘んできたヨモギを使って、なめらかなヨモギ餅を作るべく、少しずつ、すり鉢で丹念にすり潰していきました〉

 

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 桃の剪定が昨日ですべて終わり、今日からスモモの剪定に入りました。
 剪定の考え方は桃と同じなので、自分で考えて、切る枝にクリップを付けていき、あんなちゃんに必要なところを修正してもらってから切っていく、という、これまでと同様の方法で進めています。

 

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 考え方は同じですが、スモモの樹は桃の樹よりも入り組んでいて、細かい枝が多い印象でした。先端が垂れている枝や、枝同士の重なりの解消をするために、切るべき枝を他の枝との兼ね合いも考えながら印をつけていくのは、とても頭を使います。
 近くで見て、こんな感じかなと思っても、ちょっと遠くから全体を見てみると、また違ってくることがよくあります。
 時々、考えすぎて迷走してしまうこともあるのですが、毎回、自分の精一杯でベストな形を目指して考えていく時間がすごく楽しくて、剪定をしていると3時間の作業時間もあっという間に過ぎていきました。

 自分でしっくりこなくて、でも、どうしたらいいか分からない状態であんなちゃんに見てもらうこともあるのですが、あんなちゃんが修正してくれるところを見ていると、自分とは違う着眼点でみるみるうちに整理されていくので、とても気持ちが良いです。そうしたらよかったのか! と学べて、次に応用して活かしていけます。その積み重ねで、毎回違う形の樹を剪定していても、自分の中に考え方のバリエーションが増えて、根拠をもって印をつけていけるようになっていることが、すごく嬉しいです。楽しさも倍増していき、どんどん剪定が大好きになっています。

 

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 ずっと桃の樹を見てきたので、今日、スモモの樹を見ると、枝の様子や蕾の様子が違うだけで頭が少し混乱しました。今日剪定したスモモの樹は、弱って枝先が垂れてしまっている枝が多かったので、先端をどこまで切り落とすか、入り組んでいる枝の重なりをどうやって解消するかで、悩むところも多かったのです。

 でも、あんなちゃんが修正をしてくれて、私が考えたよりも大胆に切ってしまって良かったところと、逆にそこだけで良かったのか、と感じるところもありました。それをまた次に生かしていきたいと思います。

 今日で、だいぶん桃の樹の目からスモモの樹の目になってきたので、次はもっと的確に、スピードもアップできるように頑張っていきたいです。

(つき)

 

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 梅林奥畑。奥奥畑。
 畦には、ナズナやオオイヌノフグリが群生していました。

 一見、普通の畑のように見えますが、実は、その土の奥に、眠っているものが。

 その眠っている正体は、「ジャガイモ」です。
 昨年の8月ごろ、「秋ジャガイモ」として、植え付けられたジャガイモ。
 しかし、一向に芽を現しませんでした。
 そのまま、ジャガイモにとっては良質な寝床、『土』の中で、今の今まで、綺麗な状態のまま眠り続けていました。
 そのジャガイモを「春ジャガイモ」として、育てる試みを、この春、実行します。
 今日は、これから育つジャガイモの手入れを行いました。

 

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〈先日みんなで描いた、「春を見つける」スケッチでも、ジャガイモの芽が題材の1つになっていました〉

 

 なるちゃんがリーダーをしてくれての畑作業でした。
 まず、初めに、ジャガイモの上に覆土されている土を手で中耕しました。
 中耕しようと、土の上からジャガイモがある場所を探っていると、ありました。
 1センチくらいの短い芽が出ていました!
 まるで、ジャガイモも、この出てこられる瞬間を、今か今か、と待っていたかのように思いました。
 上に乗っかっている土を解してあげられるのが、快く思いました。
 今夜は霜が降りるということで、ジャガイモの芽にはしっかりと土を被せて守りました。

 それからは、畝に沿って、牛肥を長くライン状に追肥しました。
 これから春に向かって暖かくなっていくにつれ、この牛肥を糧に頑張ってほしいな、と思いました。
 牛肥をやっていると、もうこの時期なんだな、という実感がわきました。

 

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 それからは、畝にポールを立てて、霜対策としてビニールのトンネルをかけました。

 久しぶりにクワを使った作業が、最近は多くて、身体や心が、畑のモードを思い出すことを感じました。
 少し時間が押してきたな、と思うころに、他の作業が終わったみんなも駆けつけてくれて、気が付けば10人以上が、畑に集まっていて、その活気のある心強い空気が嬉しかったです。

「時間内に、目標以上のところまで進んだ」となるちゃんが教えてくれました。
 ジャガイモの芽が土から出るまで、ビニールはかけたままにする、ということを聞いて、これから大切にして、健やかに育ってくれたらいいな、と思いました。

 実り多く、豊作になりますように。

(ほし)