「吹き飛んでいって」 みつき

2月25日

 太陽の光はあたたかいけれど、吹く風は冷たく、身体にきーんと凍みてきました。
「作業にぴったりだね!」と言いながら、大人数のみんなと、追肥・肥料入れに行ってきました。

 今日は、りゅうさん、ひでゆきさん、そしてたけちゃんが揃って来てくれました。男性陣の力強さやたくましさ、たけちゃんの姿に、わたしも引っ張っていってもらえました。

 しかし今日は、本当に風が強かったです。
 テミに入った牛肥は風で巻き上がりがちでした。
 そんなこともお構いなしに、みんなと走って走って、バケツリレーをしていると、すごくスカッとします。むしろ、風で顔に牛肥がかかると、自分の中の何かが弾けたように、「もう、なんだっていいんだ!」と開放的になれるのでした。

 まえちゃんとよしみちゃんが先頭で描いていく牛肥のしま模様が、どんどん畑全面に広がっていくのが、とてもうれしかったです。

 最後の畑、新いいとこ畑にきたとき、近くのアスパラ畑で草取りをしていたみんなが、ぞろぞろとヘルプに来てくれました。
 縦長でプールのような形をした新いいとこ畑ですが、それにも負けない、みんなの長い列ができていました。あっという間に、畑がしま模様になりました!
 上空から見たら、はっきり分かるのでしょうか? 「わたしたちが肥料入れした、わたしたちの畑なんだよ」と、印をつけているみたいでした。
 終わったあとの身体中からあふれる興奮とうれしさ、この心地よい疲労感も達成感も、今ここでしか味わえないだろうなあ、と感じました。

 みんなと一緒に畑作業をして、身体を動かすことで、自分の気持ちがどんどん楽になっていくことを実感すると、「摂食障害から回復していく」ということ、ミーティングでいま考えている心の問題の解決は、こうした、みんなと積み重ねることの上にあるものなのだと、改めて気が付きました。

 わたしは正直、まだ持久力や体力や根性には自信がないし、クタクタになることが億劫だったはずの身体も、日頃のささいなモヤモヤを抱えていたはずの心も、ぱあっと吹き飛んでしまいました。吹き飛んでいったら、もうそこには「楽しい」「気持ちいい」しかなくて、それが、人間らしくてみずみずしい、ありのままのわたしだったと思いました。

 肥料入れで身体を使い、ミーティングでは頭を使い、とってもバランスがとれて、満足感でいっぱいの1日でした。ぐっすり眠れそうです。おやすみなさい。