2月25日(土)「パワフル全開ジャガイモの元肥入れ!&古畑ハウスの完成!」

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 太陽の光はあたたかいけれど、吹く風は冷たく、身体にきーんと凍みてきました。
 「作業にぴったりだね!」と言いながら、集まったわたしたち。今日は、大人数のみんなと、追肥・肥料入れツアーに行ってきました。
 なんと今日は、なのはなのお兄さんこと、りゅうさん、ひでゆきさん、たけちゃんが、揃って来てくれました。
 心強く、気合もいっぱい、エルフには牛肥がいっぱい! さあ、ツアーの始まりです!

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 まず、ニンニクの追肥です。ゆず畑とさかなとり畑、2枚の畑に植わるニンニクに、追肥をしていきました。この間、みんなで草取りをしておいたので、牛肥も株周りにきれいに筋まきできました。
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 どちらも比較的小さな畑なので、1人1~2畝入ったら、もうすでに畑全面に追肥が済んでいました。準備運動!という感じでさくっと終わらせると、ここから、メインの「肥料入れツアー」が始まります。
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 肥料入れ1枚目の畑にして、ラスボスの登場、保育園前畑に到着しました。
 りゅうさんが、エルフに乗って牛肥を配ってくださって、他のみんなでバケツリレーを繋ぎ、先頭のまえちゃん、よしみちゃんの元まで牛肥を送りました。
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 しかし、今日は本当に風が強い。
 テミに入った牛肥がちょっぴり風にあおられて、私たちの顔にかわいらしいおひげを作ろうとも、そんなこともお構いなしに、みんなと走って走って、バケツリレーをしていると、すごくスカッとしました。もちろん牛肥を撒くときは細心の注意をして腰をおとして風に牛肥が散ってしまうことのないよう太ももの筋肉をフル稼働させました。

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 まえちゃんとよしみちゃんが描いていく牛肥のしま模様が、どんどん畑全面に広がっていくのが、とてもうれしかったです。
 最後の数メートルは、1人1つずつテミを持って、全員で肥料入れをしました。
 「終わった~!」とみんなで叫んで、保育園前畑は無事終了しました!

 この畑が今回の最大の難関だったのです。約15アールの面積を誇る保育園前畑の肥料入れを終えると、ボスを倒したかのような気持ちになりました。もう怖いものはない。次の畑は、山畑下です。

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 まえちゃんが、「畑全面を、テミ40杯くらいの量かな」と話してくれました。こんかいは反当り1トンを目安に肥料入れをしました。はじめにみんなで全体量を共通認識してから始めます。
 そして、先頭を走ってまいていくのは、りゅうさんとちさちゃん。この2人のスピードがものすごく速くて、テミのバケツリレーのわたしたちも、それに負けじと回転を速くしていきました。「はい!」「はい!」と、みんなの声にも熱が入ります。
 この畑の肥料入れの体感時間は、わずか5分。さあ、次の畑に行きましょう!

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 次の畑は、すぐ近くにある、山畑西です。
 軽トラやエルフが入りやすいようにと作ってもらった軽トラ道をエルフが進みます。
 肥料入れしていくみんなとともに、エルフも移動していきました。
 この畑では、みんなで肥料入れをしていきました。全員が列になって、畑を横切るようにして、筋まきしていきます。

 始めはなかなかコツがつかめなかったけれど、だんだん真っ直ぐに引けるようになって、とても楽しかったです。前の人の描いてくれる筋に合わせて、自分も筋を引いていく、その繰り返しで、どんどんしま模様が広がっていきました。

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 おっと! ここで、エルフが空っぽになりました。
 牛肥をもらいに行ってくれる間、残されたわたしたちは、少し休憩です。

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 みんなで畦に寝転がって身体を伸ばしたり、青い空を眺めたりしました。吹いてくる風が身体をクールダウンしてくれて、気持ちが良かったです。

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 まことちゃんが「まえちゃんに後で見せてあげよう!」と言って、1人1枚ずつ、ピン写真を撮影してくれました。みんなでとっておきのポーズを決めて、パチリ。
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 身体も復活してきて、「少し寒くなってきたかも」と感じ始めたとき、ちょうど、牛肥いっぱい元通りになった、エルフが帰ってきました。
 たけちゃんが「モーモー、いたよ」と教えてくれました。さあ、次の畑がいよいよ最後の畑です!

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 最後の畑は、新いいとこ畑です。
 すると、近くのアスパラ畑で草取りをしていたみんなが、ぞろぞろとヘルプに来てくれました。
 縦長の新いいとこ畑にも負けない、みんなの長い列。あっという間に、畑がしま模様に!

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「全部終わった~!!」
 終わったあとの身体中からあふれる興奮とうれしさ、この達成感は、今ここでしか味わえないだろうなあ、と感じました。

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 心地よい風のなかで、日頃のささいなモヤモヤも、ぱあっと吹き飛んでしまうような、パワフルな肥料入れでした。
 りゅうさん、ひでゆきさん、たけちゃん、ありがとうございました! わたしたちは、最強の肥料入れチームです!

(みつき)

 

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 午前中、古畑ハウスが完成しました。

 朝から晴れていて、気持ちの良い天気でした。大屋根のビニール張りをすることを思うと、作業初めは少し風が強かったです。
 メンバーの6人で、風のない一瞬に張ろう、と言っていました。

 昨日の続きの妻面のビニール張りをしました。巻き上げ機をつけると、大屋根ビニールから続く巻き上げビニールとハウスで隙間ができてしまうため、隙間ができないように妻面のビニールはアーチパイプ1本目まで張っています。

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 大屋根のビニール張りをするころには、風も少し和らいで、煽られることなく張ることができました。両妻側に道板をかけた足場をして、両側でビニールを持ち引っ張る人と、ビニールのセンターをロープで縛り、反対側からロープで引っ張っていく人で、ビニールの進みが同じになるように声をかけながら張っていきました。
 張っていくと、かけ始まりの端はまだハウスの頂点を超えたくらいなのに、もう片端は地面から浮くところで「あれ!?おかしい!」となりました。ビニールのかける向きが90度違いました。ビックリしたけれど、サイズではなく、向きの問題で良かったです。気を取り直してもう一度かけました。

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 風を受けて膨らむこともあり、妻面から4人で引っ張って、ピンとさせてからパッカーでとめました。ビニールは光を錯乱させる不透明のもので、葉焼け・芽焼けがしにくいものでした。

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 巻き上げ機をつけ、マイカ線を張りました。マイカ線(ハウスバンド)を張ることで、風を受けたときのバタつきを押さえて、ビニールが傷つくのを防いでいます。マイカ線張りはマイカ線の捻じれをなくして張る、というのが難しいと思っていました。ハウスの頂上まで捻じれがないかを見て、捻じれがあったら、どっち回しにしたらあの捻じれはとれるのか、というのをマイカ線のねじれる向きを見て考え、直して、反対側にいるペアの人も捻じれがとれていたら結んで、という感じでした。

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 ハウスを挟んだ両側で同じマイカ線を持ち、今まではお互いに引っ張り合いながら、自分側半分の捻じれをなくしていました。
 あけみちゃんとマイカ線張りをさせてもらい、なるほど、と思うやり方で、捻じれなく早く張ることができました。 
 今日やったやり方は、私がマイカ線を引っ張ると、スルスルスルとあけみちゃん側のマイカ線も1mほど私の方に来て、見えるところでの捻じれをなくし「オッケーです」というと、今度はあけみちゃんの方にマイカ線を送って、あけみちゃんの方も捻じれが取れたら、パイプに結びました。

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 古畑ハウスは地面から棟を通り地面まで(アーチの長さ)が10mと小さいですが、次に修繕をする崖崩れ北ハウスでも、このやり方でやってみたいと思いました。

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 最終チェックで、問題ないか見ていき、使いやすいように手を入れて、完成しました。完成後、メンバーのみんなでハウスの中に入りました。「暑いね」「すっごく綺麗だね」と言って喜び、ドアを開けてハウスの外に出たときの涼しさに、また、嬉しい気持ちになりました。修繕前より50㎝広くなった古畑ハウスで、温かく、のびのびと、葉焼けもしないで、サツマイモが元気に育ってくれたらいいなと思います。

 古畑ハウスの農電ケーブルと、木枠の修正を行い、次はレタスが植わる崖崩れ北ハウスの修繕に入ります。

(さくら)

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 午後からはミーティングの作文書きを進めました。バディの人が書いた作文を読み込んで、自分の心の傷を、より深く、理解します。
 理解すれば、ずっと心の中でうずいている未解決事件を、解決することができるんだよ、とお父さんは話してくれます。作文で言葉として目に見える形で書き、さらにバディの人と、共有できることがとても嬉しいです。
 1人では、到底向き合うことができないけれど、近くには、過去に同じ生きにくさを抱えて、これから一緒に立ち向かっていこうとする仲間がたくさんいます。パソコンに向かって作文を書いていても、ふと顔を上げるとたくさんの温かい家族に囲まれています。そのことが、とても心強いと思いました。

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 もし、傷口がまた開いてしまったとしても、絶対に修復できる、と信じることができます。これまでは理解しあえる人なんていないと、心を閉じて、自分で自分を守ってきました。でも、今は違います。バディの人の作文を読んでいて、共感して、理解できるところがたくさんあります。同時に、バディの人も、私のことを理解してくれます。
 自分1人では気が付かなかったところも、気づかせてもらって、一つ、また一つと謎が解けていったり、視界がクリアになっていくことを感じます。お互いに助け合って、理解できる範囲をより深いところへ行けることがとても嬉しいです。
 リビングでは、誰一人として欠けずに、自分の心の傷に真摯に向かっている空気がありました。その中にいると、誰と言葉を交わしたりするわけではないけれど、一体感を感じて、安心して作文書きを進めることができました。

 新たな課題に入り、今まで書いてきた作文が一つの物語としてつながり始めるような感覚や、たくさんの新しい視点、新しい発見、気づきがありものすごく興味深いです。
 一人一人が抱える問題でもあるけれど、それは一パーツに過ぎなくて、全員で、大きな問題に立ち向かっているような気持になりました。自分の抱える心の傷は、その大きな問題を解決するための一つの材料になるんだ、そう思うと、立ち向かう勇気が湧いてきました。

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 自分のためでは生きられないのだなと感じます。目の前にいる仲間や、自分と同じような苦しさを抱えた人が、後に続けるような道を切り拓くことができるならば、回復したいと思えます。未来に希望を持つことができます。
 このミーティングが進んでいく先にどんな発見があるのかどんな新たな自分、新たな仲間に出会えるのかとても楽しみです。
 今回のミーティングで、仲間と一緒に一段階ステップアップできるように、これからも真剣に向かいたいです。 

(りな)