2月23日(木)「冬の名残 畑からのプレゼント & 白と黒で表現する、木版画の風景」

2月23日のなのはな

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 この頃、ぽかぽか暖かく、だんだん冬から春になろうとしています。今日は特に暖かい。もう、春! と、思うくらい動きやすい天気・気温。春に向けて、私たちも、虫も野菜も準備を始めます。
 収穫に絶好の日和。たくさんの野菜の収穫をします。私は、カブとニンジンを、まりのちゃん、ちさちゃんたちと、穫ることになりました。

 ルンルン気分で野畑に向かいました。まずは、カブ。ちさちゃんと2人で、40玉を収穫しました。赤カブもOK。白カブと赤カブの、葉の大きさの違いに驚きました。

 

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 赤カブは、私の顔ほどの大きさをした葉を付けていました。赤カブは、立派だけれど、葉があまりにも大きいため、小さく可愛くみえました。土からちらっと顔を出している中でも、大きいものを瞬時に見つけて。ポンポンポン! 根菜類の中で、一番というほど、気持ちよく簡単に抜けるカブ。テンポよくスポスポ抜けるため、私は一番大好きな収穫です。1人20玉は、あっという間。

 

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 次は、ニンジン。ニンジンの収穫は、珍しい。そのため、私は初収穫でした。ワクワク……先に先行して、まりのちゃんたちが進めてくれていました。手には、剣スコップ!? カブや大根のように、手で引っこ抜くと思っていたのですが。でも、ニンジンの場合、葉だけを引っ張ってしまうと、茎が切れてしまい、根だけが地面に残るという状態になってしまいます。そのため、スコップで土から軽く掘りあげて取るそうです。里芋やサツマイモみたい、ドキドキ。

 

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 傷つけてしまわないように慎重さも必要です。かつ、スピードも。土から、ひょっこり見えるニンジン。カブ同様、大きそうなものを見つけて、「これだ!」と決め、スコップを入れます。でも、全体が見えると、大きいと思ったはずのものが、まだ少し小さいこともありました。見極めが難しい。時には予想よりも大きくて傷つけてしまうこともありました。慎重に、焦らず掘って、大きくて立派なニンジンが出てきたときは、とても感動しました。そして、穫れた本数はなんと、100本越え! あと、1回程で全収穫できそう。

 

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 畑から戻ると、春菊のしょうやくを行っているメンバーがいました。手元を見ると、収穫籠一杯に入ったきれいな春菊。
 奥には、きれいになって嫁入りされた、太ネギに、ブロッコリーに、大根……冬野菜が、たくさん。大雪にも負けず立派に育ち、春まで頑張る野菜の姿に、ほっこりとしたあたたかな気持ちになりました。

 

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 野菜をしまいに行くと、またまたたくさんの冬野菜の姿がありました。なのはな冬野菜のスター・セロリ、ずらーっと棚に並んで、新聞にくるまれ温かそうな白菜、何度も再生を続け活躍し続ける水菜に小松菜と。冬の間、活躍し、食べる人を笑顔にしてくれた野菜が、野菜家族のように集まっている。そんな気がして、「ありがとう」と言葉を掛けたくなるような気持ちになりました。

 収穫をすべて終え、春野菜に畑を引き継ぐ準備ができた野菜や畑も、だんだん増えています。
 残すところ、あと少し。春まで、冬野菜を目一杯楽しみたいと思います。

(ももか)

 

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〈桃の剪定も、精力的に進めています〉

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 午後からは、ミーティングの質疑応答と、次なる作文の課題についての講義がありました。
 来週から、ミーティングは2つ目の段階へと移る予定です。バディの人、チームの人、そしてみんなと、真剣に、力と気持ちを尽くして一つひとつのテーマへ向かっていきます。

 

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「古吉野百景」の木版画の下描きを進めています。
 題材の風景の写真は、お父さんが撮ってくれました。今回の版画は、白黒で表現するため、今日は、絵を描いた上に、絵の具の黒と白で色をつけていきました。どこが白、どこが黒になるのか、完成型が分かりやすくなるのと、白い部分は彫るところになるので、自分がどこを彫るのかが明確になります。

 

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 私は、瓦屋根の家々が並ぶ風景を手がけているのですが、瓦屋根を表現するために、絵の下描きの段階で、瓦1枚1枚を細かく描いていき、時間はかかってしまったものの、瓦屋根に見えるようになりなりました。
 描いたは良いものの、本当に彫ることができるのか、どう表現すると良いのだろうかと思っていたのですが、藤井先生に相談させて頂くと、瓦を表現するにもいくつかやり方があり、その中で、鉛筆で描いた線を彫る(つまり白になる)という方法と、線は使わず、瓦を白く点で表現するというやり方があることを教えて頂きました。私は、遠くは点で、近くは線で瓦独特の曲線を入れて描いてみました。色をつけていくと、凄くイメージがつきやすくなります。

 

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 山を表現するときには、私は横線を白で入れてしまったのですが、藤井先生が、山は山の輪郭を描くようなイメージで、ふわふわっと白を入れると、木の感じが出せることを教えて頂き、描いてみると、森のような感じを出すことができました。
 白と黒で、消したり描いたりして、一番良いものを見つけ出していく。試行錯誤をし、今のこの工程に一番時間をかけると良いと藤井先生が教えて下さいました。

 私は、絵を描くことに苦手意識があったのですが、立体的にリアルに描かれていくことが、楽しいと感じ、白と黒で、色を乗せていくだけでも、凄く楽しく感じました。

 黒く染めた上から白で線を入れていくと、ここは実際に彫刻刀で彫るところだと意識をしました。彫刻刀も、種類があって、その使い分けで、表現の仕方が変わってくること。色を多色使う場合は、板を複数作ることなど、基本的な版画の知識も藤井先生に教えて頂き、版画の奥深さを知り、興味深いなと感じました。難しいけれど、そこが面白い。まだまだペンと筆しか持っていないのですが、彫る工程や、刷る工程が凄く楽しみになりました。

 

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 版画は、筆やペンで描くのとはまた違い、難しさもあるけれど、版画ならではの良い味を出せたら良いなと思います。実際に彫ることを考え、じっくりと、下描きを仕上げていき、良い作品に仕上げていきたいです。

(ひろこ)