「理解し合う」 みつき

2月15日

●理解し合う

 外を見れば、雪が舞っていました。
 また冬に戻ったような、きーんとするような寒さだったけれど、それも「ちょうどいいなあ」と思うことが出来ました。古吉野でミーティングを受けるわたしたちに、天気も気持ちを合わせてくれているようでした。

 バディの子や、グループのみんなといっしょに話し合って、答えをまとめていく時間が、すごくうれしかったです。
わたしは、言いたいことはあるけれど、それがもやっとしていて、なんと言ったらいいのか…。と、最後に「…」がついてしまうような意見になってしまいました。でも、バディのなつみちゃんが汲み取ってくれて「こういうことなんだよね、それって難しいよね」と、何を言っても受け止めて共感してくれました。
グループでも、自分の意見を言うと、「その気持ち、わたしもすごく思ってる」と大きく頷いてもらったり、他の子の意見も聞いて「ああ、自分もその通りだな」とハッとしました。みんなが導いてくれて、いっしょに正しい方へ進んでいけるのがありがたかったです。

 午後は、自分たちの回復のために達成したいことを、なつみちゃんと話し合っていたのですが、次第に「…」と、沈黙が増えてしまいました。ふたりで考えが行き詰まってしまったところで、お父さんに質問をさせていただくことができました。

 お父さんは、「みつきは、心から信じることができていないんだよ」と教えてくださいました。その答えで、今までぶつかった悩みやうまくできなかった事柄、全てのことが繋がったように思いました。
 なぜそうなってしまったのかについても説明してくださったのですが、それが本当に納得できました。お父さんが、ずっとずっと昔の、小さかったころのわたしのところまで戻って、まるでその場を見てきたかのように話してくださって、「ああ、なんでこんなに分かってしまうんだろう」と驚いてしまうほど、当てはまっていました。

 なのはなで症状が止まっている理由の1つに、「理解」があります。なのはなの仲間が、自分の苦しさを分かって、共感してくれること。自分がなぜ病気になったのか、どうやって生きていけばいいのか、幸せとは何なのか、求めていた答えを教えてもらって、理解してもらえること。
 今日、バディやグループの子と話したり、お父さんとお話しさせていただいて、あらためて、「理解し、理解されること」の大切さや喜びを、身をもって感じました。
 わたしはみんなと回復していけるんだ、回復していこう、と、道を進んでいく決意や覚悟が、ぐっと強く固まりました。
 ここから、次のミーティングも頑張ります。

●みんなの交換日記

「のぞき見しているみたいで、ちょっぴり申し訳ないけれど……」
 そう感じつつも、思い切って、リビングに置かれたみんなの交換日記の中身を共有させてもらいました。
 日記を開くと、その枠にぎっしり文字が書かれて、白いページが真っ黒になっていました。そのなかに、今日あった出来事が楽しそうに書かれていたり、お互いに対する質問や、好きなところが書かれていたり……。

「この子はこういう文字を書くんだなあ」とか、「ああ、この子らしい言葉だなあ」と、発見もあって、わたしも楽しくなって、笑顔がこぼれました。みんなの、お互いのバディの子に対する好きの気持ちが詰まっている日記は、自分に宛てて書かれているわけじゃなくても、読んでいるだけですごくあたたかくて、うれしくて、しあわせな気持ちに包まれました。
 そして、バディのなつみちゃんも、今ミーティングを一緒に受けているこのみんなも、本当に好きだなあと思いました。

 わたしも、なつみちゃんに宛てて、交換日記を書いてきます!