「互いに」 せいこ

2月13日

 今日から、いよいよ始まったミーティング。1年の中で1番大きなこのミーティング。傷を振り返るというこの期間が近づくにつれて、内心すごく緊張していました。
「今回から新たに『バディ制度』を設けます」
 このバディとなった相方とは、このMT期間中、作文書きやOMTなども一緒に行い、ともに回復のためにサポートし合うのはもちろん、MT期間が終わってからも、一生の親友として、いつだって互いに助け助けられる関係を築いていって良い、というものでした。

「みんなと、お父さんお母さんとの間の信頼関係には、どうしても『保護してもらう』という関係が含まれている。この信頼関係だけしか築けていなかったら、なのはなを卒業して、外の世界で他人と良い人間関係を取っていくことは難しい。互いに未熟で、50:50の信頼関係を深めていく。これが本当の利他心ということになるんですね」
 同世代、未熟なもの同士で信頼関係を作っていく。このことは、私に足りなかったもの、そして私が本当に求めていたものだと感じました。

「それではバディを発表します」
私は薄々、「私のバディは彼女ではないだろうか」と思っている子がいました。
「〇〇と、〇〇。〇〇と、〇〇。……。せいこと、さき。」
 やっぱり。
 さきちゃんとは、これまでも、数々のイベント行事で同じチームだったり、畑作業ではダブルリーダーををしたり、何か自分が主体となってリードしないといけないときに、必ずすぐ側で、同じ立場でいてくれる存在でした。上手くいくときも、行かないときも、運命共同体として、中身の濃いいろんな経験をしてきているように感じていたのです。
 バディで集まった際、さきちゃんも「やっぱりな」という表情をしていたのが面白かったです。

 さきちゃんが一生の親友。これほど嬉しいことは無いと思いました。交換日記のタイトルは、「ナス科の地上録」。ナスカの地上絵を文字ったものなのですが、昨年は互いに、ナス、ピーマンというナス科の野菜の担当者だったので、この名前を一先ず日記のタイトルにしています。

 さっそく今日の交換日記に、さきちゃんが、
「このMTに真摯に向き合い、解決していくことをここに誓います」
 と書いてくれていて、それだけで泣きそうになりました。
 病めるときも、健やかなるときも、ともに支え合い、互いに回復のためのサクセスストーリーを、鮮やかに創っていきます。