2月13日(月)「バディとともに進む! 回復のためのミーティング、スタート」

2月13日のなのはな

 今日から、年に一度の大きなミーティングが始まりました。外は朝から雨が降っていて、神様が、私達がミーティングに落ち着いて取り組んで向かえるように、意図して降らせたかのような気がしました。

 今回は、例年行っている、傷を癒すミーティングと一味違っていました。まず、これまでのミーティングでは4,5人の少人数チームを組んで作文を書き、読みまわしをしながら進めていました。集約した全員の作文を元に、お父さんが、質問に対してのフォローや講義をしてくれました。

 しかし、今回のミーティングでは、AチームからFチームまで、全6つのチームに分かれていて、そのチームは、2人もしくは3人のバディで組み分けがされていました。

 

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 お父さんが初めに、新しくなったミーティングの目的について話してくださりました。摂食障害の根本にある問題は、一言で言うならば、親離れ・子離れの失敗です。ここにいる誰もが、本来親子の間で作る信頼関係が作れないまま、大きくなりました。そして、自立して社会の中で生活していく中で、自分から信頼関係を作るということができなくなってしまうのだと、お父さんが話してくださりました。

 信頼関係というのは、保護する、保護される関係ではなくて、フィフティ・フィフティの、お互い様の関係だということを知りました。お互いに未熟な者同士、助け、助けられながら高めあっていく関係が信頼関係で、それは利他心なのだとお父さんが話してくださったとき、心にストンとその言葉が入ってきて、そうだったのか、と納得できました。

 

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 私はどこか、自立する、ということは自分1人で立てるようになることだと思っていました。でも、お父さんの講義のお話を聞いて、人は誰も、1人で立つことはできなくて、社会の中で、周りの人に助けてもらいながら立つのだと思いました。それは、信頼関係が自分から作れないとできないことなのだと思いました。

 心に壁を作り隔てることなく、依存することもなく、いつでもお互い様で居られる関係を、これまで私は作ることが難しかったと気が付きました。けれど、ずっとそんな優しい関係を心の奥底で求めていたのだと思います。

 

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 心の傷を癒すミーティングで、過去を振り返り、蓋をしてしまっていた苦しさの原因になったことに向き合います。それは決して1人ではできないことだなと思います。作文を書いているとき、すぐ隣に、バディになった、ななほちゃんと、ももかちゃんがいてくれました。同じ机には、チームメンバーがいてくれます。同じ生きにくさを抱えて、苦しかった過去を持つみんなと一緒だから、勇気を持って立ち向かえる場面がたくさんあります。

 そして、もしも分からないことや、行き詰ったときには、バディでフォローしあって、引っ張り上げることができます。そう思うと、とても心強くて安心感がありました。

 

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 お父さんが、私達の生き方を、『泥道を走るオートバイ』と例えて話してくださりました。ドコドコと、前に向かって走り続けている限り、泥道の中を進むことができて、途中で止まってオートバイから片足を地面に下ろした途端、依存の泥水に足を取られてしまうというお父さんの話が、とても分かりやすくて、印象に残りました。

 摂食障害から回復する、というのは、依存症を発症していない普通の人になるのではなくて、もう二度と依存の沼に足を取られないで走り続けることができるようになることなのだと思いました。

 

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 今日から始まったミーティングも、チームやバディが決まって、きっとみんなで良い方向へステップアップできると、希望を持つことができました。自分の体験、気づきや感じたことが、バディやチーム、同じように苦しんできた、まだ見ぬ誰かの回復する材料になるのだと思うと、勇気が湧いてきます。まだ見ぬ誰かが続く道を切り拓いていく気持ちで、これからも真剣に向かっていきたいです。

 ミーティング期間中、バディ1チームにつき1冊、交換日記のためのノートが配られました。ななほちゃんとももかちゃんと、毎日の交換日記で揺るがない信頼関係を築いていけることがとても嬉しいし、毎日書くことを考えるだけでもワクワクとした気持ちになります。

(りな)