「ハウス作業9日目」 るりこ

2月9日

○ハウス修繕
 ハウス作業9日目になりました。7日目の午後から吉畑手前ハウスのパイプの組み立てが始まって、昨日はアーチパイプを完成させて、棟パイプと筋交いパイプの取り付けまでが進みました。
 今朝は、さくらちゃんが呼びかけてくれて、さくらちゃんとよしみちゃんと3人で母屋パイプを仮止めをしました。

 日中の作業は、パイプを完成させるさくらちゃんチームと、ビニペットを取り付けるわたしのチームに分かれて、2工程を同時並行で進めました。特に午前はハウスメンバー5人にプラスして、のんちゃんと、まちちゃんと、ふみちゃんも入ってくれたので、4人で行うことができて嬉しかったです。

 ビニペットの取り付けで、妻面のパイプとの接続にリング状の金具を使いました。これまではその金具の使い道が理解できていなかったけれど、解体作業でたくさん見てきたから、自然と使い方がわかって、部品の使い道が自分の中で繋がりました。解体してきたことが、自分の中ですごく役立っていることを感じられて嬉しかったです。

 道具や部品一つひとつを使いこなせるようになると、面白みも増すし、特に好きな道具、部品というものも出てくるなと思いました。最近はプライヤーがいろいろな場面で役立って、欠かせないです。

 ビニペットは畦シートの高さの340ミリのラインと、巻き上げのビニールの1960ミリの高さに2本通しました。ラインを糸で出して、そこにビニペットの上面が合うようにして接続させていきました。

 アーチパイプは32ミリ径と22ミリ径(元19)の2本があって、32のパイプには太さに合う32のクロスワンを用いて、22のパイプは必要に応じてピアスビスで留めました。
 ビニペットの長さがハウスよりも長すぎた場合は、接続金具とリング金具がぴったり合う長さになるようにグラインダーでカットしていきました。
 一工程ずつ理解してできていくと、これまでハウスがあることは当たり前だったけれど、ハウスはこうして作られているのだなとわかって、自分の世界も広がっていくような気持ちでした。

 昨日のことになりますが、アーチパイプを立てるのも面白い作業でした。
 アーチパイプにはジョイントから4500ミリのところ(アーチパイプの高さを揃えるときの目印とするためのもの)に印をしてくれてあります。また、ハウスにも両側に目印とする糸が引かれてあります。
 地面にアーチパイプを置いた状態で、アーチパイプの先端からその線までの長さを出します(X)。次に地面から糸までの高さを出します(Y)。そしてX-Yをして、Zの数字の深さの穴を掘ればパイプの線が糸の高さに合うという計算になります。

 穴を開けるためのパイプを用意して、そこに20、30、40、50センチの印をつけておいて、穴の深さの目安にしました。30センチ以上掘ってしまうと、穴あけ用のパイプが抜けなくなってしまうので、最大30になるようにして、Zの数値が30以上になる場合はパイプをグラインダーでカットしました。
 基本的に30~22センチの間になるようにして、1本1本アーチパイプを立てていきました。バナナハウスの手前で途切れていたアーチパイプがすべて立った景色が圧巻で、すごく達成感がありました。

 棟パイプを取り付けるときは、ハウスの真ん中に道板を一本渡して、みんなで一斉に仮止めしていきました。それから500ミリ間隔で印を付けていって、本止めをしました。中心の21本目と22本目だけ330ミリの間隔です。

 今日はさくらちゃんチームが筋交い取り付けを3分の1まで進め、わたしたちのチームは畦シートを片側のみ入れました。
 筋交いが取り付けられたらパイプの骨組みは完了して、残すは畦シートと防虫ネットを取り付けたら、妻面のビニールと巻き上げとドアを付けて、大屋根のビニール張りをして、マイカ線で止めたら完成になります。

 目標は明日完成だったのですが、明日は天気が崩れる予定で、作業ができないのがとても残念です。
 ちゃんと覚えて、須原さんに説明していただかなくても自分の知識でできることを増やして、残り4棟のハウス修繕に役立てるようにしたいです。