「ハウスは1人でできないけれど」 さくら

2月9日

 1日、ハウスの修繕をしました。
 午前は須原さん+8人で、二手に分かれて作業しました。
 昨日棟パイプがついて、一番手前の妻面とつなげたいけれど、妻面とアーチパイプの2本目の高さに差があり、人力では金具がつけられませんでした。

 須原さんが、ジャッキを使ったら良いと教えてくださり、地面にジャッキを置いて、ジャッキと棟パイプの間に10センチ角くらいの太い木材を入れて、ジャッキアップしていくとパイプがあがっていきました。だけれど全体的に上がるのではなく、木材の当たっているところのみがボコっと上がってしまいました。須原さんが教えてくださり、パイプと木材との間に短い道板を挟み、パイプが道板のあるところ全体的に上がっていくようにすることができました。
 ハウスの作業でジャッキを使うのは初めてで、こういう使い方もできるんだと、知れて嬉しかったです。

 午前は母屋パイプを残り全部(4本)つける目標で、2本半までしか付けられず、午後は母屋パイプの残り1本半を付けるのと、筋交いを4本つけ終える目標にしていましたが、筋交いのためのパイプ準備までになりました。
 建築の作業では、予想外がつきもので、だけれどその予想外も予想外にしないような、事前の綿密な下調べが必要だと感じました。

 解体する前、筋交いは短いものが、手前の妻面から奥の地面へ向かってついていました。本来なら地面から地面へアーチ状に、斜めにクロスして、外側に反発する力がかかるようにするはずのものです。もともと使っていたパイプは短かったです。解体するときに、もう取り付ける段階のことを考えているべきなのだと思いました。

 ユーノスハウスは去年11月に、須原さんと、さやちゃんと修繕をしたので、どんな形だったか、だいたいは覚えています。崖崩れ北ハウスは去年9月に修繕した崖崩れ道路側ハウスと形状はほとんど変わらないですが、筋交いは吉畑手前ハウスのように妻面の頂点から地面へつけられていたので、パイプを付け足して長くする必要があります。

 藁ハウスや古畑ハウスは元の形状をちゃんと見ていないので、解体をした、るりこちゃん、なつみちゃんたちと図面を描いてから始めたいと思いました。

 目標が願望目標になって、確実に達成できる目標ではなくなってしまい、すっごく綺麗に元よりも正しい形で組み立てられていることが、目に入らない感じになってしまいました。以前ユーノスハウスの修繕をしていたときも、お父さんに、やること(目標)を確実に達成できるところにおいて、密度濃い作業をしていくことを教えていただきました。目標が達成できない作業が続くと、やる気がどんどんなくなっていってしまいます。
 失敗から学ぶことはないので、明日からの作業では、綿密な準備をして向かいたいです。

 アーチパイプと母屋パイプを金具でつけていく作業が、よしみちゃんがハウスの修繕の作業の中で一番好きだと話してくれました。アーチパイプと母屋パイプが離れていて、1人ではパイプ同士をくっつけて金具をとめるのが難しいところを、ペアで、くっつける人と金具を入れる人でとめていきます。

 1人で金具をつけていくよりも、2人で、
「くっ。もうちょっと。あーー! はまったー!」
 とつけたとき、とっても嬉しくて、よしみちゃんが、
「1人ではできないけれど、2人や3人だとできるところが好き」
 と言ってくれるのが、嬉しくて、ハウスは1人ではできないけれど、協力して組みあがっていくことが楽しいなと思うし、ハウスの修繕メンバーがどんどんプロフェッショナルになって、団結のチーム感がとても嬉しいです。