2月5日(日)「たくさんのゲストと味噌玉作り パワフワちゃん樽の中へ! & セロリと春菊の追肥」

2月5日のなのはな

 午前6時30分。
 私の心臓はどくどくとしていた。なぜなら、もうすぐ豆を煮始める時間だから。
 ドキドキ。
 私の思い込みなのか、家庭科室からも、そんなリズムが聞こえてくる気がした。昨日、成人(出糀)を迎え、大事な旅立ちの朝を迎えている私たちの糀、パワフワちゃんたちから。
 そしてもう1人、台所にも。12時間かけてたっぷりと水を吸い、3倍くらいにぷっくり大きくなって、糀とのご対面を緊張しながら、張り切っている白大豆たちから。

 

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 素敵な旅立ちができるよう、みんなで朝を迎えました。そう、今日は味噌玉づくりの日。
 みんなの心の準備が整った7時、白大豆を大鍋に移して、いざ点火です。
 白大豆が踊っている姿。それはきっとかわいらしいだろうけれど、今回はぐっと我慢。豆を踊らせてしまうと、味が落ちてしまうそうです。そっと優しく、だけれど、あるだけの灰汁をすべて出せるように強気で火を強火に。

 糀たちとの出会いを前に、つるつると、ぷっくりと、そして甘い魅力的な相方になろうと、白大豆たちが鍋の中で頑張っていました。そして頑張りによって、少しずつ、少しずつ、透き通って、ぬくもりのある、数の子と似た山吹色のエキスをだし、そして、大豆の深く優しい香りを台所いっぱいに放ち始めていました。この子たちが素敵な出会いができるように、たくさんの人を笑顔にする、ほっと安心してもらう、そんな味噌になってもらえるように、応援する気持ちで灰汁を取っていきました。

 

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〈味噌玉づくりのオープニングは、パワフワちゃん誕生までの道程が歌詞に織り込まれた、『タフワフワイ』の明るい替え歌でした〉
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〈煮た大豆はミートチョッパーにかけ、ほろほろと柔らかいミンチにしていきます〉

 

 点火約30分後の灰汁フィーバーを乗り越え、大豆が踊りだしそうになっては、大豆の気持ちに沿って繊細に火加減を調整し、午前10時前、大豆の花婿準備が整いました。親指と人差し指で潰すと、ぐにゅっとなるくらい煮えて、灰汁はもう出きった状態。

 水を含んで、とてもぷっくりとしていた大豆を見ていると、すぐに柔らかくなるのかと思っていましたが、潰してみるとぷりーんっと飛んで行ってしまい、柔らかさの関門はなかなかに高かったです。

 そしてついに白大豆とパワフワちゃんが出会いました。

 

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 味噌玉づくりには、村田先生も来て下さり、美の味噌玉を作ってくださったり、ゆりちゃんや、たけちゃんが小さな手でギュッとギュッと空気を抜いてくれました。曲に乗せてノリノリで球を作ったり、味噌玉のはずが、ハート型や小鳥の形を作ってくれる人もいました。たくさんの人の手によって味噌玉が作られ、大豆や糀たちは沢山の人の楽しそうな声を聴いて、ギュッと力をもらって、次々に樽に詰められていきました。

 

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〈すべての味噌玉を樽に入れ、空気を抜きながら丹念に詰めます〉

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〈塩を振り、袋をきっちりと締め、重石をのせて……〉
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〈第1弾の味噌の仕込み、完了!〉

 

 ミルキークイーンだけの糀をつかった味噌。
 私たち“味噌の戦士・パワフワレンジャー”の、笑いやハプニング、たくさんのストーリーが詰まった味噌。
 3年後にふたを開けて、どんな味がするのか、どんな味噌に成長しているのか、再び顔を合わせられる日がとても待ち遠しいなと思いました。
 愛たっぷりの2樽が出来上がってとても嬉しかったです。

(ちさ)

 

***

 

 ぽっかぽか、外に出なければ勿体ない。そのくらいに良く晴れて、暖かい天気。久しぶりの畑作業、春菊とセロリの手入れを行いました。
 大雪後から、外作業が減っていたため。ずーっと、太陽の下で身体を動かしたい。外の空気を思いっきり吸いたい。そう思い、むずむずしていました。作業放送で、外作業で名前が呼ばれたとき、とても嬉しい気持ちになり、午後が待ち遠しくなりました。

 りなちゃん、さやねちゃん、ゆずちゃんと行いました。初め、リビングで作戦会議。りなちゃんから、必要な道具・方法を教えてもらい、役割分担をしました。春菊とセロリの追肥は、何回か経験済み。ですが、今まで以上にドキドキ・ワクワクと胸が高鳴りました。そして、外へGO!

 

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〈ハウスのパイプ修繕、解体作業も進めました。パイプの折れや歪みの修正も、熟練度が上がっていっています〉

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 牛肥、鶏糞、硫安を軽トラにみんなで積み込みます。2人1組になって、牛肥を肥料袋へ。スコップで。最初は、身体が固まっているような感覚がありましたが、テンポよく入れている内に、段々と身体がほぐれて行くのを感じました。必要数に近くなってきたら、カウントダウン。「あと、3袋!」「ラスト~」と……。そして、積み込み完了。

 久しぶりに春菊の畑へ。大雪で、ハウスが潰れてしまっても、春菊はみんな立派に生きていました。そのたくましい姿に、胸がきゅっとなりました。そんな春菊に、エナジーチャージ。さやねちゃんと、けいふんを与えました。パラパラ。そして、「頑張ってるね」「ありがとう」。そんな優しい思いを抱きながら、中耕をしました。水やりも、ひろちゃんが、たっぷり……まだまだ、元気に頑張ってくれるといいな。

 

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 続いて、セロリ。ゆずちゃんと、さやねちゃんが、白い宝石!? 硫安をまいてくれました。2人の通った後は、キラキラとセロリの周りが光っていて、魔法のようでした。その後を、追いかけて牛肥をたっぷり。中耕で、土に馴染ませていると、ふわふわ。セロリにとっては、栄養でもあり、毛布のようなものになるのかな。そう思い、ほっこりとしました。

 午後の時間は、本当にあっという間。時間が足りない。目標の水やりまで、終えることが出来ないかも。そんなところに、ひろちゃんが駆けつけてくれました。

 さやねちゃんのタイムコールとともに、ペースアップ。久しぶりのコールに、ものすごく懐かしい気持ちを抱きました。頑張るぞ! 気合を入れなおして、手と身体を動かしました。セロリのために。その思いで、無我夢中で。りなちゃんの、的確な役割分担もあり、目標の水やりまで。さらに、ビニール閉めまで終えることができました。

 

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 春菊、セロリ。まだまだ、元気に強く育って、みんなを笑顔にしてほしいな。栄養と水をたっぷりもらって、いつも以上にキリっときらっとして見えました。

 久しぶりの畑作業は、とてもやりがいを感じ、みんなと協力して目標を達成することができ、とても嬉しかったです。満足……そして、肩に乗っていたおもりが、飛んでいったように、全身が軽くなったような気分になりました。
 やっぱり、太陽にあたる。身体を動かす。畑作業って楽しい!

(ももか)