2月4日(土)「『米糀できました』」味噌の戦士 ぱわふわレンジャー! 4日間育てた米糀は『ぱふふわちゃん』」

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 味噌づくり4日目。味噌メンバーと音楽室に泊って、夜の見回りをするのもラストの一日です。一番手入れで、糀の成長は折り返し地点に来て、糀に触れる手入れもあとわずかなのだと思うと、少し寂しい気持ちもありました。
 昨日の午後5時に、一番手入れをしました。一番手入れでは、お米の表面に白い糀の斑点が見えて、目が霞んでいるのかと疑うほど、一粒一粒のお米に細かな菌糸がたくさん生えて、ふわふわもこもこしていました。糀のぱわふわちゃんは、名前の通り、とてもふわふわして純白で、ウサギのようでした。
 一番手入れからは、一時間に4度ペースで上がる心づもりをして、夜を迎えました。夜中に、何回か温度を下げるために段の入れ替えや、扇風機が登場する場面が、きっと出てくるだろう、そう思って、少しドキドキして布団に入りました。

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 最初に目が覚めたのは、夜中の11時半。味噌メンバーのみんなと二番手入れを行いました。二番手入れまでは、ぱわふわちゃんは急激な温度の上昇はなくて、緩やかに、でも着実に温度を上げてきていました。二番手入れを行う時には、糀室の上段も、下段も均一に38度前後になっていて、一番良いタイミングで二番手入れが出来ました。

 糀箱の布巾をはぐると、眩しいぐらいに白い糀が顔を出しました。一番手入れでよく攪拌させて、一粒一粒パラパラとさせたはずが、ほんの数時間しか経っていないのに、またひとりでにギュッとくっついて菌糸を伸ばしてふわふわしている糀が、本当に可愛いなあと思いました。はぜまわりも、一番手入れの時よりもよくなっていて、白い斑点が全体的に出てきていました。手を当てるとホカホカと暖かくて、種付け台に出しても冷めることはなくて、これは電熱器の熱じゃなくて、糀の体温なんだなあと思いました。

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 ゆりかちゃんが、手入れの間にフラダンスのBGMをかけてくれていました。外は真っ暗だけれど、家庭科室の中はとても明るくて、今が夜だと思うと不思議な気持ちがしました。糀箱を前にしていると、眠気も吹き飛んで、ぱわふわちゃんの生命力で私達がパワーをもらいました。

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 二番手入れをしながら、メンバーのみんなとチーム名を考えていました。そんな時に、私達に下りてきた名前が「味噌の戦士 ぱわふわレンジャー」です。チーム名が決まると、本当にメンバーのみんなと味噌戦隊を作っているような気持になって、とても嬉しくなりました。ぱわふわちゃんが無事に出糀を向かえるまで守る戦士になるんだなあと思うと、気持ちが入って、一層手入れが楽しくなりました。

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<仕舞仕事が始まります>

 元気で活発なぱわふわちゃんも、二番手入れからはとても穏やかで、朝6時の仕舞仕事まで、一度も扇風機を使わず、入れ替えもほとんどせずに迎えることが出来ました。糀の成長は、前半で糀菌の量が増えて繁殖し、折り返しを過ぎると今度はお米の内側へ入っていくのだとなるちゃんが話してくれました。お米は今回からはミルキークイーンだけを使っていて、お米自体が元々もちもちした品種だから、じわじわと、内側へ糀が繁殖していったのかなあと思いました。

<3本の花道をつけます>

 仕舞仕事は、最後の手入れです。次に糀に会えるのは、出糀なんだと思うと、嬉しいような寂しいような複雑な気持ちになりました。なまこ型に成形はせずに、糀箱いっぱいに広げて、川の字に三本線を引きます。この線を、「花道」と呼んでいます。ぱわふわちゃんが糀箱を出るための通り道なのだなと思いました。

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 香りは日に日に強くなって、キノコのような香りから、カステラぐらい甘くて良い香りになっていました。何度も何度も高温を経験して、甘く、美味しく成長していることが、見た目だけではなく、香りや、手で触れた時のぬくもりで感じました。一回一回の手入れで、変化があって、そのたびにとても感動して嬉しくなりました。

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 4時間ごとに回ってくる見回りの時間がとても楽しみで、糀のことを考えているだけでも温かい気持ちがじんわりと広がっていくような気がしました。味噌づくりメンバーのみんなと一緒に、お母さんになって糀を育てている過程が、本当に嬉しかったです。

<40度になるまでそっと米糀を応援します>
<ドキドキするのと、待ちきれないのと、思わず抱きついちゃいました>

 午後4時に出糀を迎えました。ついに、ぱわふわちゃんが巣立ちの時を迎えます。温度計を見ると、39,6度。ゆりかちゃんが、40度になる瞬間をみんなで見守ろう、と言ってくれました。糀室に毛布を掛けて、みんなで手を合わせて願いました。40度になりますように、美味しい味噌になりますように。願いが届いて、味噌メンバーみんなと、40度になる瞬間を見ることが出来ました。

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 ぱわふわちゃんの巣立ちのプログラムは大成功!味噌の戦士ぱわふわレンジャーのみんなの愛情がいっぱい詰まった米糀になりました。ぱわふわちゃんと、味噌メンバーのみんなと乗り越えた4日間が、私にとっても温かな思い出ファイルになりました。

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 明日は味噌の仕込みです。明日に向けて、豆を洗い、ミートチョッパー、場所のセットなどの準備をしました。明日は家族全員で味噌樽を仕込むことが出来るのがとても楽しみです。ぱわふわちゃんが、三年後、美味しい味噌に生まれ変わってみんなを笑顔に出来るよう、明日もみんなと頑張ります!

(りな)

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 雪解けが進んで、畑にも少しずつ出られるようになっています。
 大量の積雪のために畝間にたまってしまった水を排水するための溝切や水やりなどの細々作業を進めました。

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<お昼ご飯はおはぎでした。私たちにとってプチスペシャルメニューです。優しい甘さに午後からのエネルギーをしっかりチャージしました!>

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 寒波が過ぎ、先日から、大雪の被害でつぶれてしまったビニールハウスの修繕をしています。
 ビニールハウス9棟のうち、5棟が雪の重みでパイプが曲がってしまい潰れてしました。アーチパイプは肩のあたりから、割れてしまうものや折れてしまったものもいくつかありました。
 急に降り積もった雪に対処する時間もないままあっというまに大量の積雪になってしまい、ハウスにはかわいそうなことをしてしまったと落ち込む気持ちもあるのですが、これから育てていく春夏野菜が待っていると思うとやる気も出てきて、急ピッチで修復を進めています。

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 崖崩れハウス3棟のうち、真ん中ハウスと道路側ハウスは生き残り、北ハウスは潰れてしまい、その違いはなんだろうかと私は不思議に思い違いを探しました。私が発見したのは、クロスバーの入れ方の違いでした。真ん中と道路側ハウスは、9mほどのクロスバーがハウスの中心のアーチパイプの頂点で交差して、外側に反発する力が働くようにとめていました。北ハウスはアーチパイプが妻面のアーチパイプの頂点から始まり、ハウスの中心付近で地面に向かうような、上から見るとダイヤ型にクロスバーが入っていました。真ん中は守れていない形になっていました。吉畑手前ハウスの手前の妻からも同じようなクロスバーの入り方でした。
 クロスバーの入り方はとても重要で、上から見たときにばってんの形でないと意味がないのだと思いました。
 大変な事態になってしまいましたが、そのことから学ぶことや考えることも多いです。一つひとつ自分のものにしていろいろな面で考えていい仕事ができるようになりたいと思いました。

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 ハウスの解体、設置は、昨年に行った崖崩れ道路側ハウス、ユーノスハウス、二重ハウスを修正した方法と同じで、違うところは、大きく歪んだパイプを修正することです。
 猫伸びしている恐竜のあばら骨のようになったアーチパイプの修正を、昨日からしています。

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 須原さんに教えていただいて、パイプベンダー台を作りました。台に歪んでいないアーチパイプの型をマジックで書き、歪んだパイプが、歪んでいないパイプと同じ形になるように曲げて修正していきます。
 20センチくらいに切った木材を使って、マジック型と合っていないところにビスでとめ、木材を支点に曲げていきます。
 吉畑手前ハウスのアーチパイプは32ミリ、19ミリ、19ミリ、32ミリ、19ミリ、19ミリ…と3本に1本32ミリのパイプを使っています。そのほかは19ミリのパイプを使っていました。
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 32ミリのパイプを修正するときは、根性を入れてパイプを押したり引いたりして曲げないと曲がらないですが、19ミリのの方は簡単に曲がってしまい、綺麗なアーチに直すためには支点を細かく変えていく必要がありました。32㎜のパイプを修正すると、ビスでとめた木材の方も応えていて、57㎜のコーススレッドビスが打ってありながら曲がりました。
 32㎜と19㎜、13㎜違うと強度がかなり違うのだと思いました。

 アーチパイプは6m~6m60㎝くらいの長さがあり、中の方のゆがみはてこの原理で直しやすいのですが、32㎜のパイプの端から10㎝となると、2人で30分かかっても曲げることはできませんでした。そういう端のところは、切り落として、別なパイプをジョイントすると2人で5分でなおりました。

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 修正の方法はA、B、Cにわけています。Aタイプは軽く折れただけの軽傷なもので、パイプベンダー台で形を修正し、折れたところは金床で叩きながら伸ばしました。
 Bタイプはパイプが折れて少し割れたもので、形を修正して溶接で割れたところを繋ぐタイプです。
 Cタイプはパイプがぱっくりと割れたり、切れたもので、割れたところから切り離して、32ミリのパイプには25ミリのパイプを使って鉄用のビス、ピアスビスでジョイントしました。
 今日の午後ははじめてのCタイプで修繕するパイプを担当し、苦戦してしまいました。修正できた本数は2時間で3本でした。Cタイプのやり方を学んでいく3本と思ってこれをスタート地点としてスピードアップ、技術も磨いていきたいです。

 吉畑手前ハウスは春夏野菜の育苗で使うハウスで、育苗は2月中旬から始まります。2月10日を目標に吉畑手前ハウスの修繕を進めています。

 ハウスの解体を進めるチーム、パイプを修正するチームに分かれて進めています。ハウスの解体も同じメンバーのみんなが入って、5棟あるうち4棟目に入っています。
 みんなと協力して、ハウスを綺麗に修繕していきたいです。

(さくら)

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 夜バレーが再開して早2週間!
 毎週のソフトバレーは私たちにとって楽しみな時間、成長の場として大切な時間になっています!

 今夜はAチームのソフトバレーです。ラストの試合は通常4人で行う試合を、全員参加の6人チーム対決で本気の勝負です。
 4人のポジション取りになれつつあった私たちにとって少し応用問題でした。
 しかし負けず嫌いな私たち。頭と体を駆使して勝ちにいきます!

 ラストはお父さんも参戦! 見事お父さんチームの勝利でした!
 毎週楽しんで心と体を鍛えていきます! 来週も楽しみです(^^♪

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