「福を詰めて」 ななほ

2月3日 

 

 今日は節分。ということは、豆まきと恵方巻き。

 午後の作業発表の時、『恵方巻き作り』で名前が呼ばれたとき、とても嬉しくなりました。というのも、私は巻き簀で恵方巻きを作った経験がなく、毎年、この季節になると、(いつか、私も恵方巻きを巻いてみたいな)と思っていたからです。
 河上さんに教えてもらいながらの恵方巻き作り。
 河上さんが「恵方巻きには七福をいれるのですが、今年は五福が入ります」と言いながら、恵方巻きの具材に込められた意味を話してくれました。

 まずは、かんぴょう。かんぴょうは細長いことから、長生きできますようにとの意味。
 さくらでんぶは、朱に染めてあることもあり、めでたいの意味。
 しいたけは、傘の形から身を守るとの意味。
 キュウリは、その名の通り9つの利をもたらすとの意味。
 そして、卵は金運です。

 午後から、さきちゃんやももかちゃん、ほしちゃんなど恵方巻き作りが初めての子たちと一緒に、56本の恵方巻きを巻きました。
 もう、台所から材料を食堂に運ぶときから、ワクワク。

 みんなと一緒に恵方巻きを巻いていると、自己肯定感が高まるなと思うくらいに、1本1本、綺麗にできると嬉しかったです。

 それは、私だけではないようで、さきちゃんがしきりに「見てください、河上さん。上手にできましたよ!」と言いながら恵方巻きをいちいち、河上さんの所へ持って行っていたり、「私は師匠だ」といいながら、ももちゃんと私に恵方巻き指導をしてくれたり、そんなさきちゃんが可愛く、面白かったです。
 また、河上さんにも「1人くらいは崩してしまう子がいると思ったけれど、みんな想像を遙かに超えて上手けん。ほんま、すごいわ」と言っていただきました。
 かんぴょうを詰めていると、ものすごく長ーいものがあって、それを見ただけでも嬉しかったし、1本1本、手作りで、みんなと福を詰めながら、恵方巻き作りができた時間が楽しかったです。
 夕食でいただいた恵方巻きは、口を大きく開けても入らないくらいに太く立派で、ものすごく美味しかったし、そのあとに古吉野なのはな校舎中に、豆をまくことができて、これで今年1年も、健康に元気に過ごせそうです。

 

 

・右手と左手

 話しは変わるのですが、午前中の初め、いくつかの作業を頼まれた中に、「新しい手袋を、みんなが使いやすいようにする」という作業がありました。

 新しい手袋とは、野菜洗いに使うピンク色のゴム手袋のことで、そこには大きく『厚手』と書かれていて、これがあれば、寒い冬に外でカブやダイコン、セロリを洗っても大丈夫だなと思い、嬉しくなりました。

 「どうしたら、みんなが使いやすいかな?」
 「右手と左手が、分からなくならないように、なくならないようにしたいね」。

 全部で5セットある手袋のうち、1枚目には左手に『私達の』、右手に『使命』と書くことにしました。
 「これで、私達を見つけた人は、使命をとらずにはいられないね」と話し、今度はさきちゃんが左手に『厚手佐助』、右手に『厚手右子』と達筆で書き、その力強さに思わず笑いが吹き出してしまいます。

 そのほかにも、『前向きなところにしか・答えはない』とか、『幸せの・その日暮らし』などを書き、みんなが喜んで手袋を使ってくれたらいいなと思います。