「一工程一完結」 るりこ

2月2日

○ハウス修繕(2月1日の日記)

 今日から雪で倒れてしまったビニールハウスの解体が始まりました。 
 完成の目標は2月半ばの約2週間ということで、倒れてしまったハウスの中では最も大きい、吉畑手前ハウスからです。
 この日は須原さんを含めて8人という大人数で作業ができて、2チームに分かれて、工程を分担して作業が進められて、1日目にしてははかどったことが嬉しかったです。

 作業始まりに須原さんが、今日やることの流れを工程を追いながら説明してくださいました。
 そして一通りの説明を終えた最後に、「今日は一工程一完結でやりましょう」と話してくださいました。やりっぱなしにするのではなく、1つひとつの作業が終わるごとに使った道具をまとめたり片付けをしてから、次の工程に移ろうということでした。
 須原さんと作業をさせていただくと、このことを大切にしていらっしゃることを感じます。わたしも今日の作業だけでなくても、日々の作業に一工程一完結のきれいな仕事を心がけていきたいと思いました。

 午前は妻面と大屋根のビニールと防虫ネットを外しました。
 骨組みのパイプがM字型に中心に向かって折れていて、入り口側の妻面のビニール外しをするときは、パイプが内に傾いてしまっているので、足場だけでは届かなくて苦戦しました。
 わたしたちが妻面のビニールに取りかかっている間に、どれみちゃんチームがマイカ線を外してくれたり、巻き上げを下まで下ろしてタッカーを外すところまで進めてくれていていました。お互いに連携を取り合って、終わったら助け合い、一工程ずつが終わるごとに片付けまできれいにできて、常に周囲がまとまりがあると作業性も上がるのを感じました。

 12時ごろから、大屋根のビニールを外すのに、屋根に積もった雪を降ろすことになりました。そこで須原さんがシュートを作ろうと提案してくださいました。
 トタン屋根を2枚繋ぎ合わせて、滑り台の形状のものを作って、ハウスの屋根から畑の斜面までを繋ぎました。そうすることで重たい雪を持ちながら、遠い距離を運搬する手間が省けて、みんなで1本の雪の通り道を挟むように立ち、流れていく雪の補助をするだけでよくなりました。

 ビニールが破けないように、屋根に積もった雪の上に道板を敷いて、さくらちゃんが雪をてみに入れて、わたしが運搬してなつみちゃんに渡して、なつみちゃんがシュートに流し、りんねちゃんとのんちゃんとしなこちゃんが補助をしてくれました。
 ハウスの屋根に積もった雪は、冷えて固まってを繰り返したからか、厚さ15センチくらいの雪の固まりになってしまっていました。それを打ち砕くのが手では絶対に割れないくらいに固くて手こずったのですが、須原さんがビニールには貫通しないように気をつけながら、スコップでたたき割っていってくださいました。須原さんの手元になつみちゃんが付いてくれて、20センチ×40センチ四方くらいある、重たい固まりもなつみちゃんが力強く持ち上げてくれました。

 見た目以上に量が多くて、汗をびっしょりかくくらい大変な作業になってしまったけれど、ようやくすべての雪を上げきって、雪の重みで折れ曲がってしまっていたハウスの鉄骨が地面から20センチくらい浮いた状態が見えたときは、みんなと、「終わった~!」と声を出すくらいに達成感のある作業でした。

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○お母さんへ ソリのこと

 夕食後、帰り際のお母さんに会って、「滑り台にと思って持ってきたんだけど。明日の朝はつるつるだと思うよ」と、ピンクと黄色の小さなソリを渡してくださいました。
 それを見て、わたしも小さい頃に似たように薄くてオレンジ色のミッフィーちゃんが描かれたソリを愛用していたことを思い出して、懐かしいなとすごく嬉しい気持ちになりました。

 ちょうど明日の朝食前、ハウスのビニール開け当番だったので、同じメンバーのつきちゃんとみつきちゃんに、「明日、ビニール開けに行くついでに一緒に滑り台で遊ぼう」と声をかけたら、2人共一返事で、「いいよ!」と言ってくれました。
 さらにリビングにいたら、ゆいちゃんが、「あぁ~、明日ってまだ滑り台できるかな?」と言っていたので、「わたしたち明日の朝やるけど、ゆいちゃんも一緒にやらない?」と声をかけたら、「やるやる! 本当は今朝やりたかったんだけど、忘れちゃって」と言って、すごく喜んでくれました。
 なので、明日の朝は、つきちゃんとみつきちゃんとゆいちゃんと、お母さんが貸してくださったソリで遊ぼうと思います。
 お母さんに滑り心地と楽しかった報告ができたらいいなと思います。

 今日は浮かない気持ちだったけれど、夜に体育館でバスケをして、ひたすらシュートを打っていたら、気分がスカッとして良い時間でした。