「滑り雪」 しなこ

2月1日

 午前中に、ハウスの修繕準備をしました。
 須原さんや、さくらちゃんたちと7人で、吉畑手前ハウスの天井に雪が乗って歪んでしまったパイプを修繕するために、ビニールをとって骨組みだけにする作業をしました。
 最初に、何をしていくのかを須原さんが説明してくださって、主に2チームに分かれて作業をしました。

 私は、どれみちゃんとなつみちゃんと一緒に、最初に巻き上げの解体をしました。マイカ線を外して、巻き上げのビニールについているパッカーを取り、ビニールを回収しました。さくらちゃんが、それぞれのチームで目標時間を決めて作業をしていこう、と声をかけてくれて、時間も意識しながら作業をしました。

 扉面のビニールがなくなって、巻上げや側面のビニールもなくなって、どんどんハウスが解体されていきました。
 うずら小屋も一時的に隣りのハウスに移動して、うずらちゃんたちも少し安心したかなと思います。

 最後に、天井に乗った雪を取り出す作業をしました。須原さんが説明のときに「シュート」という言葉をおしゃっていて、そのときはどういうものなのかがイメージがわかなかったのですが、雪を出すぞ、となったときに道具を設置してやってみると、おもしろくて楽しかったです。
 トタンの板を使って滑り台を設置しました。ハウスの中央部分から吉畑下の斜面に向かってトタン板を渡し、ハウスの側面のパイプを利用して傾斜をつけると、滑り台になりました。雪を、その滑り台に流していきました。
 バケツレリーで運ぶより、作業がしやすいのと、速くて、この「シュート」というのは良い方法だなと思いました。

 私はトタン板のところで流れが止まらないように、雪を流していました。流し素麺みたいな流し雪でした。時には大きな塊が流れてくることもあって、大きくても滑って流れてくるのがおもしろかったです。
 溜まっていた雪は、下のほうになるにつれて固くなっていて、須原さんやなつみちゃんが砕いてくれて、どんどん雪がなくなっていきました。
 雪がなくなって「終わった!!」と声があがったときは、自分も達成感を感じました。雪を流したほうを見ると、けっこうな山になっていて、たくさん雪が乗っていたんだなと思いました。
 30分くらいで雪を取り出すことができて、スムーズにできたのもよかったなと思いました。

 その後は天井のビニールをとって回収して午前の作業は終わりました。
 さくらちゃんが最初に設定してくれた目標が、ハウスの中の防虫ネットを外すところまでだったのですが、人数も多くて進みが早くて、天井のビニールまで外せてパイプだけの状態にすることができて嬉しかったです。