「溶けていく雪」 みつき

1月31日

●溶けていく雪

 昨日に続いて、野菜の救出に行ってきました。
 今日は車で移動をしたのですが、車窓から道路の雪や畑を見ても、どんどん雪が溶けていっているのを感じました。
畑のブロッコリーは、思っていたより雪に埋もれていなくて、安心しました。畝は真っ白になって、いくつもの丘が続いているようです。その丘に、小さな木が並んでいる……それが、頭を覗かせているブロッコリー。なんだかミニチュアの世界だなあ、と可愛らしく感じました。

 ここ数日の晴れで、太陽がよく当たる片側が溶けていたので、あとは反対側の雪落としをするだけでした。溶け始めた雪はシャーベットのようにしゃりしゃりしていて、やりやすかったです。
 ブロッコリー担当のよしみちゃんが、「雪落としできたし、明日に収穫できるかなあ」と話していました。雪落としができたことで次々と野菜が古吉野にやって来てくれるのが、やりがいがあって、うれしいことだなあと感じました。
 驚異のスピードで、開始から30分で畑の全面が終わってしまいました。時計を見て、「まだ15時だよ!」と言ったら、なつみちゃんが、「…ということは……!」と返してくれました。
 ……ということは? なんだろう? 何がある? と思ったのですが、「おやつの時間だねえ!」と答えを教えてくれました。その返事と連想が可愛いかったし、それだけ作業も早く終わって、みんなと笑って帰ってきたのも、うれしかったです。

●滑り台の出現

 古吉野に帰ってくると、ロータリーでお母さんが雪かきをしてくださっていました。
 あとで、それが「滑り台」を作っていたのだったということを教えてもらって、すごくわくわくしました。
 今回の雪で、雪遊びをとことんやりきったけれど、わたしの唯一の心残りが、「そり遊びがしたい!」でした。
 1回は、ももちゃんやりなちゃん、りんねちゃんと一緒にやってきたのですが、そり遊びも、なかなか難しいものでした。坂だったらどこでも滑るわけじゃなくって、なるべくガチガチに固まった雪のほうが滑りやすかったり、角度が緩すぎると滑っていくことが出来なくて、「良い坂はないかなあ」と言いながら、古吉野近辺をぶらぶら歩き回っていました。

 お母さんが作ってくださった滑り台を窓から見ると、とても長くて、つるんとしていて、見ているだけでよく滑りそうです。今はもう真っ暗なのですが、早く滑りに行きたい! 早く明日の朝になって! とうずうずしています。
 日に日に雪が溶けていって、なくなっていってしまうと、遊びたがっていた子供らしい気持ちや、よろこびとか楽しみが薄くなっていってしまうようで、寂しく感じていました。
 けれど、残された雪で、お母さんがまた楽しみを作ってくださって、とてもうれしかったです。
 明日、たくさんの子を誘って、たくさん滑ってきたいと思います! おやすみなさい。