「みんなと一緒に外で」 よしみ

1月26日

 今日は朝から太陽が出ていて、外に出るとお日様の暖かさを感じました。でも、なんと今朝の最低気温はマイナス12度で、私がなのはなに来て一番の寒さだったなあと思います。
 そのためか、7時まで出ていたはずの水が20分後には止まってしまい、古吉野全ての水道が使えないという緊急事態になりました。午前中もずっと水道は止まったまま。今まで、短時間水道が止まったことはあったけれど、こんなに長時間水が使えないのは生まれて初めての経験です。

 ですが、なのはなのみんなとなら、こういう緊急事態も乗り越えられるんだなあと改めて実感した今日でした。大きななのはなの湯の残り湯で掃除やトイレなどに使う水を補い、料理に使う水は外の雪を溶かしてつくった雪解け水や、あゆみちゃんの家からお水をいただきに行かせてもらったりして、そのお水で、昼食には温かくて美味しい豚汁をいただくことができました。

 お水が使えないからお米も炊けない、でも、年末にみんなでついた豆餅を台所さんが焼いてくださって、(そのために多めについたお餅だったのか!!)朝食も、昼食も、何不自由なく美味しくいただけたことが本当にありがたかったです。

 昼食後の当番でも雪で食器を洗ったり、お鍋に雪を積んでバケツリレーをしたりと、緊急事態なはずなのになぜかそれが楽しく感じてきて、みんなで「サバイバルの練習だね」と言いながらお昼まで過ごしていました。

 お水が使えなくてこれだけ気温が低いとなると、今日から予定していた味噌作り第1弾も延期になってしまい、それがすごく残念です。でも週末も大雪予報になるので、またみんなでせっせと雪かきしたり選別も進めたりできたらいいなあと思うし、これは希望なのですが、お仕事組さんたちがお休みのときに、なにかして遊びたいです(セブンブリッジとかゲーム大会とか雪合戦もしたい!)。

 
 そして、今日の午後の初めは、お客さまに向けての演奏がありました。昼食のときにお母さんが、今日来てくださった東京のお客さまのお話を少ししてくださって、なのはなファミリーにぜひ行きたいと思って、大きく予定を調整して足を運んでくださったことを聞き、これだけ大雪になってもはるばる来てくださることが本当にありがたいなあと思います。お母さんのお話を聞いて、寒いなんて言っている場合じゃないなと気持ちが引き締まったし、こうしてなのはなに興味を持ってくださって来てくださるお客さまのために精一杯の気持ちで演奏したいと強く思いました。

 お昼過ぎでも体育館は極寒でしたが、みんなで「寒い寒いっっ!!」と足踏みして体を温めている時間も楽しかったなと思います。今日の演奏曲目は、『ビリーバー』や『アライブ』『ルナ』最後は、『ビューティフル・ピープル』でした。優しくて和やかな空気の中で演奏することができて、今日の演奏もすごく楽しかったし、曲が終わる度にお客さまが大きな拍手をしてくださりました。

 演奏が始まる前、お父さんが、「今日の『ビリーバー』は変顔バージョンでいこう! そのほうがなのはならしい」と言ってくださり、コンサートのときと同じバージョンで『ビリーバー』ができたことも嬉しかったし、中でも一番嬉しかったことは、最後の自己紹介が終わったあとに、お客さまが、「ファンになりました」と笑顔で話してくださったことです。本当に本当に、嬉しかったなあと思います。お客さまが、来て良かったと思っていただけていたらいいなと思いました。

 演奏のあとは、週末の大雪に向けて、ハウスの補強用の竹が必要と聞き、大人数のみんなで石の下畑の上のところに生えている竹を切りに行きました。とはいえ、まずはそこまでの道を雪かきするところからで、みんなで追い越し方式で、くわ1つ分の道を雪かきして作っていきました。そこからは、何チームかに分かれて分担作業で、竹を切ったり枝払いをしたり、その竹をハウスまで運んだりと、まえちゃんが、その都度指示をしてくれて、竹取をしていきました。雪が積もっている状態での竹取りも、もちろん初めての作業です。足元が悪いこともあって、移動はいつもよりも少し大変でしたが、雪が積もっていると竹が浮いてくれるので、切りやすかったり、枝打ちもしやすかったなあと思います。

 竹は20本必要ということだったのですが、さくさくと作業が進んで、16時過ぎには竹運びと最後の片付けまでバッチリ終えられて、すごく気持ちが良かったです。竹を運びながら坂道をくだっていると、石生の景色が見えて、一面真っ白なところに車がゆっくりと均等に進んでいる光景が、なんだか不思議で面白く感じました。室内に居たら寒い寒いと言いながらストーブをつけて、灯油をたくさん使ってしまいがちなのですが、今日はみんなサバイバル気分なので、
「日中は外で雪かきしてたら灯油も節約できていいよね!」
 とか、
「お米が炊けなかったら主食は焼き芋にしよう!」
 とか、笑いながら話していて、本当、みんなとだったらサバイバル生活も夢じゃないなと感じました。今日もみんなと一緒に外でたくさん働けて、最高に楽しかったです。
 
 竹取りをしていたら、「お水が出たよ!!」という喜びの知らせが届いて、作業が終わって古吉野に帰ったら温かいお風呂を入れてくださっていました。お水のありがたみを改めて感じた1日だったなあと思います。こうして毎日、何不自由なくお水やガス、電気がつかえることに本当に感謝して毎日過ごしていきたいです。

 今日も1日ありがとうございました。明日からもしばらく寒くて、おそらく大雪になると思うのですが、今日は大人スタッフさんやあゆみちゃん、たけちゃん、たいちゃんも来てくださって、それだけで安心してホッとしました。みんなと一緒に週末の大寒波も乗り越えたいです。

 読んでくださってありがとうございました。