1月26日
〇プチサバイバル生活
朝、寝ぼけまなこで顔を洗おうと水道をひねると、反応がありません。
少しの間、事態が呑み込めなかったけれど、寒さによる緊急事態。こうしてサバイバルな1日が始まりました。
水道をひねれば、あたりまえにでてきていた水。これはこんなにもありがたくて、自分たちの生活になくてはならないものなのか、と実感した1日でした。
みんなで雪を集めて沸かしてお湯にしました。大鍋山盛りの雪が、消えていくマジックみたいにかさがへり、少しして開けてみたときには10分の1くらいにまで少なくなっていました。それでもエイサホイサとみんなとバケツリレーをして雪を運ぶ楽しさ。
できるだけ洗い物を少なくし、雪で沸かしたお湯をやかんを使って、手動水道で洗い物をしました。みんなで集めた貴重な水を、できるだけ無駄のないように大事に使いました。
雪で手を洗ってみました。
お米を研ぐことができないから、お餅を焼いていただきました。
小さなことに潔癖になっていてはやっていられません。顔を洗えること、トイレに行けること、手を洗えること、水を飲めること、ご飯を食べれること、一つひとつがとてもありがたみを知りました。小さなこだわりなんて本当にちっぽけだと感じました。
ミッションだったような気もしました。
蛇口をひねれば水が出るのは当たり前すぎて、水をこんなにもいろんなところで使っているなんて知らなかったし、水が、こんなにもなくてはならないものだったことを知らなかったし、水をこんなにも大事にしたこともなかったです。それを教えてくれたんだなと思いました。
午後の途中で水が復活しました。竹取りの後、あたたかいお風呂を準備してくれていて、みんなとその幸せをかみしめながらお風呂をいただきました。生きているってすごい事なんだなと思いました。
少し順序がごちゃごちゃですが、午後にはハウスの修繕用の竹取を、石の下畑の上の竹林でしました。
雪の中の竹取は初めてでした。足場が悪そうで大丈夫なのだろうかとも思いましたが、少しワクワクしました。まえちゃんたちと一緒と思うと、余計ワクワクしました。
まずは通り道の雪かき、そして竹の周りの雪かきから作業は始まります。
私は、あんなちゃんと切り倒しの工程に入らせてもらいました。雪にずっと埋もれているからか、冬だからか、竹が水分を多く含んで、ずっしりとしてるように感じました。
補助の時はどこに立って、どのくらい、どの向きに力をかけたらいいのか。倒したい向きを考え、あんなちゃんが切りやすいことを考え、あんなちゃんと竹に意識を集中させました。とても心地よかったです。誰かと一体化するくらいに沿えるように自分を研ぎ澄まそうとすることが、すごく好きだなと思いました。100パーセント気持ちを外に向けて、全神経が統一され、雑味がなくなったとき、怖さも不満や悲しさなど、暗くじめッとするものがなくなって、雪が積もった真っ白な世界に温かな太陽の日差しが降り注ぐような、美しくて、和やかな気持ちになります。時間や空間が永遠に続くような穏やかな気持ちになります。
ところどころにある木を避けて、狙いを定めて慎重に、美しく一本一本倒していくことが楽しかったです。
切り倒すときは雪のために立ち位置が少し難しいなと感じたけれど、3.5メートルカットの時などは、雪のおかげで、安定してやり易かったなと思いました。
連日の非日常に疲れたのか、今日はあまり頭が回っていないみたいです。
読んでくださり、ありがとうございます。
みんなが暖かく、ゆっくり休めますように。