なのはなの黒大豆。お正月には欠かせない煮豆や、味噌づくりにも使われ、これからの時期、引っ張りだこの存在です。
今年、三枚の畑で育てている黒大豆は、いよいよ莢がつき、葉と茎が枯れ始めてきました。ここでさらに莢を乾燥させるために、葉落としを行いました。
普段なら、一枚でも大切に扱いたい、作物の葉。「すべての葉を落とす」という作業なんて、ちょっぴりワイルドで大胆です。どきどきしながら、保育園前畑に向かいました。
久々に見る黒大豆は、茶色く枯れていて、まっすぐ伸びた葉と茎にわさわさと覆われていました。これは葉の落としがいがありそう。さあ、葉落としのスタートです。
「わたし、黒大豆の葉落とし、大好きなんだ!」と話してくれたさきちゃん、その葉落としのスピードの速さには、びっくりしました。
コツを教えてもらうと、「上から引っ張って葉や茎を取ろうとするんじゃなくて、束ごと掴んで、下からすくい上げるように取る」とのことでした。
わたしはなかなかスピードが上げられなかったのですが、それまで、一本一本を引っ張って取ろうとしていたからでした。それだと力が必要になるし、手間がかかります。
教えてもらったように、パスタのような真っ直ぐの黒大豆の茎を、わしっと束で掴んでから、自分のほうへすくい上げてみます。
ポキポキポキ……。手元には、ごっそり取れた葉と茎が残り、株の根元部分にある莢が、あらわになりました。なんとも簡単に、一気に株をさっぱりさせることができました。
葉を落としているとき、触れた黒大豆の莢が、カラコロ、と音を立てました。莢に包まれて眠っている、綺麗な黒い豆たちを起こしてしまったみたいで、かわいらしかったです。
みんなのスピードが上がってきて、身体も温まってきたころ、すべての黒大豆の畑の葉落としが、終わっていました。「もう少しやりたかったかも」と思ってしまうくらい、夢中になっていた時間でした。
さえぎるものも無くなって、ちょっぴり心細く、肌寒そうな莢たち。「がんばってね」とこころの中で伝えて、みんなと帰ってきました。
この夏の厳しい暑さも乗り越えた、黒大豆。この寒さも超えて、収穫できる日が楽しみです!
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【落ち葉集めIn大井が丘】
