「こんなに白い」 ななほ

1月25日

(朝)

 今まで生きてきて、こんなに白い世界は見たことがありませんでした。

 10年に一度の大寒波がやってくるとはお父さんたちから聞いていたものの、午後の2時間で世界が雪で埋め尽くされて、一夜にして50センチ以上も雪が積もりました。

 昨夜は、一緒にお父さんの大好きな『なんでも鑑定団』を見たりとか、今朝もアコースティックギターの練習や、溜まっていた編集などの仕事も進めることができて、とても穏やかな気持ちです。

 また、今朝から『幸福の食卓』も読み始めました。今年はみんなのおすすめ本を優先に、同じ著者ばかりではなく、色々なジャンルの本を読もうと心がけているのですが、案外、どの本を手にとっても、面白く読めます。

 こんなに落ち着いていていいのかと、雪でも仕事に行くお仕事組さんのことを思うと、自分にできることはないかと思う気持ちもあるのですが、室内でみんなと過ごせたりとか、子供組のみんなに雪遊びを誘われたりとか、この寒さも十分に味わい尽くしたいと思います。

・ちさとちゃんとゆずちゃん

 24日はちさとちゃんのお誕生日でした。

 ちさとちゃんと言えばまず、弾けたような明るい笑顔が浮かびます。
 
 ちさとちゃんはなのはな企画とかで忙しいはずなのに、いつも話しかけたら満面の笑みで迎えてくれて、何か困ったことがあると、必ず助けてくれます。

 ちさとちゃんのかけてくれる言葉はいつも優しくて、思いやりがあって、ちさとちゃんが「私もそうだったよ」と言いながら、お父さんやお母さんに教えてもらったことを話してくれたり、「絶対に大丈夫だよ。信じてるよ」と私の目をまっすぐに見て話してくれるちさとちゃんに、たくさん勇気や希望をもらっています。

 ちさとちゃんがいつも、全体を見て、みんなに気を配って、気持ちを向けてくれて、そんな誰のことも1人にさせないちさとちゃんの優しさが綺麗だなと思うし、ちさとちゃんの言葉の選び方や、笑顔にたくさん救われています。

 ただ、ちさとちゃんがそばにいてくれるだけで安心するし、いつもほんの小さなことをしただけでも、「ありがとう! とても助かる」と喜んでくれて、みんなに感謝の気持ちや好きな気持ちを向けて、肯定的に見えくれるちさとちゃんが素敵だなと思っています。

 真面目で、緻密で、優しくて、いつも誰かにとって、小さなスーパーマンでい続けるちさとちゃんを尊敬しています。
 いつもたくさん助けてくださり、ありがとうございます。私も少しでも、ちさとちゃんに近づけるようになりたいです。

 そして、今日はゆずちゃんのお誕生日でした。

 私の中でゆずちゃんは、平日はなのはなの子として明るく、真面目に外へ勤めに行く憧れのお仕事組さんで、休日は私たちの頼れるお姉さんです。

 いつも、お仕事から帰ってきたらすっと、当番に入ってキビキビと動いていたり、お風呂で会えばいつでも肯定的にみんなを受け止めてくれて、お風呂でゆずちゃんに会えたらラッキーだなと思うくらい、ゆずちゃんと今日の発見や面白かったことを話したりとか、ゆずちゃんも色々な話をしてくれて、その賑やかで優しい時間が大好きです。

 畑でも、軽トラックを動かしてパワフルに動いていたり、いつも任された役割や仕事に責任をもって最後まで向かい、ゆずちゃんと畑に出ると、ゆずちゃんが、「この時間に、ここまで進めたい」「このメンバーだったら、これを目標にしよう」などと、プランや目標を立てて、確実に作業を進めていて、そんなゆずちゃんに心が正されるし、ゆずちゃんとの作業は何をしていても楽しいなと感じます。

 いつも、自分の課題と向き合って、「私はこうなりたいんだ」と話してくれたり、ゆずちゃんが「お互い様だね」といいながら、ゆずちゃんのさりげない言葉にたくさん、フォローして助けてもらっています。

 ゆずちゃんの踊る『インビジブルマン』や『キュア』も大好きだし、5月からずっと一緒に『テレへ』を踊ってこれたり、これまでもゆずちゃんと一緒にダンスを踊る機会がたくさんあり、ゆずちゃんの姿から踊るときの気持ちや楽しさを教えてもらっています。

 ゆずちゃんの切れ味の良いダンスや、止めとためのあるダンス、フラダンスでは上品で大人っぽくて、魅力的で穏やかな表情や動きができて、そんなゆずちゃんが綺麗で、どんなダンスでもその曲のイメージを膨らませていき、その曲のダンサーになりきれるゆずちゃんを尊敬しています。

 一生懸命で、謙虚な姿勢を崩さずに、なのはなの子としてどうありたいかをいつも思いながら過ごしているゆずちゃんのことが大好きだし、ゆずちゃんがなのはな内のイベントではっちゃけている姿とか、みんなの中で笑っている姿を見ると、私まで力をもらいます。

 ゆずちゃんのことが大好きです。
 

(夜)

・雪かきで一仕事

 今日はずーっと、雪が降っていました。

 でも、午前中はつきちゃんとひろこちゃんと衣装室の片づけをして、役者衣装とか何百枚、何千枚という衣装を綺麗に分類して、収納していきました。

 私はとても、片づけが大好きなのですが、衣装の部屋は衣装の量が量なので、片づけをしているとどっと、疲れるのですが、つきちゃんとひろこちゃんとお互いに励ましあったり、「見てみて、こんな衣装あったんだね」などと言いながら、洋服で洪水のようになったパソコン室を整理整頓していくのがものすごく楽しかったです。

 そして午後は、念願の雪かき。

 よく、お父さんが、「子供のころは雪が嬉しいけれど、大人になると雪が厄介になる」と話してくれるのですが、私は、これまで、ちゃんと雪かきをした記憶がなく、雪かきをするのも楽しみでした。

 外には朝よりも、たくさんの雪が積もり、一歩歩けば、私の膝は雪の中に埋もれてしまいます。

 でも、ジャンパーとシャカシャカのズボンをはいて、防寒対策もしっかりして外へ出ると、案外暖かく、雪を触っていても冷たさを感じないほどでした。むしろ、午後の3時間半、休みなしに雪かきをし続けていると、汗をかいてしまいました。

 あゆちゃんが考えてくれて、4チームに分かれての雪かき。
 私はまず、古吉野玄関前から坂道を担当していたのですが、まだ誰も足跡を付けていないふっくらとした雪の山を見ただけで、気合が入り、心の中では(このまま、手を付けずにおいておきたい。自然の雪を壊すのが寂しい)と思っていたのですが、「お仕事組さんが帰ってこれるように頑張るぞ!」と思い、スイッチオンです。

 わっせわっせと雪を道路の側溝がある方へ山にしていき、だんだんと道が開けてくるのは楽しかったし、本当に今まで見たこともないくらいの積もりようで、こんな経験できるのも、滅多にないなと思いました。

 ゆりかちゃんと道を切り拓いていくのが楽しかったし、どんどんヘルプのみんなも来てくれて、後半は早く進みました。

 でも、それからの旅もまだまだ続きます。

 レンギョウの木があるところまで雪かきをしたら、今度はあゆちゃんチームに合流して、古吉野へ向かう長ーい坂道と、川沿いの道路の雪をかいていきました。

 最初は「これ、本当にやるの?」と思っていたのですが、あゆちゃんの力強い姿に元気をもらい、せっせと動きました。

 途中、あゆちゃんが、「ねえ、そっちの道路はどのくらい、あるの?」と言いながら、川沿いの道路に来た時、「え~」と言いながら雪の山へ崩れ落ちて、そのまま雪の上で倒れていた時は、「ああ、まだまだ先は長いのか」とも思ったのですが、なのはなのみんなでやったら、何でもできてしまいます。

 だんだんと体力気力ともに消耗してきたなと思った頃、まりこちゃんがアツアツの焼き芋を届けてくれて、雪の上にダイブしながら焼き芋を食べました。

「なんだか、逆サウナみたいだね」
 サウナに入るときは、周りが熱いので冷たい水を飲みたくなるけれど、今回はすべての物が凍り付き、古吉野なのはなにたくさんたくさん、氷柱ができているくらいに寒い環境での、焼き芋。

 それはものすごくおいしくて、なおかつ、まりこちゃんたちがビックサイズの芋を用意してくれていたため、エネルギーチャージになりました。

 それから後半は、続々とみんなが集まり、気が付いたら2キロ以上もある、真っ白な雪道に1本、軽トラックも乗用車も通れるくらいの道ができていて、それを見たときは涙が出そうになるくらい、達成感を感じました。

 最後の15分は、お父さんがユンボに乗ってきてくださり、ユンボの力で雪の山が移動されていき、さすがお父さんだなと思いました。

 お父さんがユンボに乗ってきてくださったときは、本当に「ああ、これで助かった」という気持ちになったし、お父さんがヒーローか、スーパーマンにしか見えなくて、本当にかっこよかったです。

 ここ数日で一番、体を動かしてものすごく力を出し切ったのですが、作業終わりに、何度も、雪の山やグラウンドにできた雪のじゅうたん、駐車場や玄関などに人型をつけてきました。

 どれみちゃんを誘って、せーので雪の中に飛び込んで埋もれたり、ももかちゃんやまりのちゃんと雪合戦をしたり、そのあとに入ったお風呂もすごくあたたかくて、癒されて、小さな子供になった気分で雪かきや雪遊びをするのが楽しかったです。

 ああ、道路の雪は早く溶けてほしいけれど、グラウンドの雪はあと1年、溶けないでくれてもいいなと思います。

 本格的な雪だるまを作っていたいし、なのはなのみんなで雪合戦をしたいし、まず、私の大好きな白色の雪を見ているだけですごく、癒されて、落ち着いて、ウキウキとした気分になれて、明日も時間を見つけて、雪でちょっぴり、遊んできます。