【新春号⑨】「税理士試験4科目目 事業税 合格!」のん

スプリング・ウィンターコンサートで、たかお役を演じたのんちゃん。8月に受けた税理士試験4科目目の事業税合格です!

  
 ウィンターコンサート前のある日、午後の演劇練習ももう終わり、という夕方、お父さんが、「そう言えば、のんに通知が来てたぞ」とひと言。

 そのひと言で一緒に演劇練習をしていたななほちゃんやさきちゃん、舞台背景の制作をしていたあゆちゃんたちが、その通知の内容を察して「えぇ〜!」とざわめき出しました。毎年この時期に私に来る通知と言えば、そう、税理士試験の結果の通知です。

 試験から約四か月、遂に来たのか……! と思いました。演劇練習終わりに校長室へ向かい、お父さんが封を切ってくださり、お父さんとお母さんが見守るなか、結果の通知を開きました。人差し指の爪くらいの大きさの欄に収まる、小さな字で、「合格令四」という文字が見えました。四科目目、事業税、合格です。

 真っ先に口から漏れたのは「あぁ…」という声でした。お母さんには、落ちたのかと思うじゃないか、と言われてしまいました。何でそんな声が出てしまったのか。理由は簡単。今、私は勉強に関して一年のお休みをもらっています。次の夏は何も受験しません。

 私はなのはなに来る前、ずっと勉強を主にして生きてきました。社会性とか、そういう人として生きていくために必要なことを身につけることをせず、テストのための勉強ばかりしていました。勉強が競争の道具になっていました。そこに没頭することで、視野も人としての幅も狭くて小さくなりました。

 なのはなに来て、勉強も資格も職業も手段でしかなくて、目的ではないことを教えてもらいました。まだ見ぬ誰かの役に立つための手段として税理士という職業を選んで、そのために勉強しているだけなのだと。

 けれど、勉強をしていると、ふと、なのはなに来る前の物差しで自分をはかってしまっているのか、苦しくなってしまうことがありました。私にとって勉強は、なのはなに来る前の自分の人生の、競争の、象徴です。でも誰かの役に立とうと思ったときに、自分が一番力になれる、得意なのも勉強です。
  
  
 私はこの勉強という手段を、競争の道具にせず、誰かの役に立つために使える人間にちゃんとならないと、あと一科目を受験することも、資格を得て社会に出ることも、できない、と思います。

 それに勉強ばかりしていると、視野や心の幅が狭くなっていきます。それを広げるためにも、一年、みんなのなかで生活します。本当に気持ちを作ろうと思ったときには、一年でも短いくらいだと感じます。

■利他心を軸に

 演劇練習をしているなかで、日々自分の幅の狭さをを痛感しているところへの合格通知だったので、「だからお前は幅が狭いんだ!」とその「合格令四」の文字に言われている気がしての、「あぁ…」でした。

 けれど、みんなにお祝いしてもらえることは、純粋に嬉しかったです。通知が来たことを同じ体育館で知ったななほちゃんに、校長室から出た後会ったので、合格だったよと言うと、抱きついて喜んでくれました。

 夕食のコメントでも、たくさんみんなにお祝いしてもらいました。

 税理士として日々勤めに行きながら、役者として一緒にコンサートの練習をしているなおちゃんとはその日会えなかったけれど、通し練習の前に会えたとき、無言で手を差し出してくれて、握手をして、おめでとう、と言ってくれました。

 みんな、私が勉強を誰かの役に立つ手段としてやって、合格していることを、喜んでくれて、希望だと言ってくれる。私自身が一点の濁りなくそういう気持ちで合格を喜べるようになるまで、勉強はしません。

 次の最後の科目、法人税法に、ぶれない利他心を軸に据えた自分で臨めるように、日々精進します。そこに至るまでの過程込みで、どうか応援をよろしくお願いします。