1月24日
午前は山裾東・西田んぼの排水口の工事をしました。
「土木工事」それは私のテンションを上げる言葉だと感じました。
剣スコ、つるはし、開墾グワ、バケツ、セメント、砂、小スコップ、練りグワを須原さんの車に積みました。砂は真砂土の隣の鼠色の砂山から取り、るりこちゃんと、土嚢袋に持てる程度に入れました。
モルタルを作るための水は、その辺から汲もうというサバイバル計画で、もし水の流れる「その辺」が、幅の狭い溝だったときのため、空き缶を用意しました。空き缶は蓋があと4センチくらい繋がっていて、缶切りは見当たらず、須原さんが、金属疲労のことを教えてくださいました。
蓋を持って、開けたり閉めたりを全力の早さでやりました。その後、須原さんがペンチで蓋を掴んで捻ると、蓋が取れました。須原さんが、マイナスドライバーで缶の内側の蓋と切れてギザギザしているところを押さえるようにしてくださいました。安全な空き缶に感動していると、ミカンの香りがしました。
雪がちらちら降っていたので、カッパを着ていきました。
須原さんがはじめに作業手順を話してくださいました。
排水口の鉄の門が、垂直に立っていなくて、少し倒れているのと、左右にも傾いていました。手で傾きが直せるくらいのもので、傾きを直し、石が積めるような基礎を鉄の門周りに作っていきました。排水口はコンクリートのコの字型のマスで、その入り口が鉄の門で、コンクリートのマスと鉄の門との隙間が、一番水漏れするところのようでした。
鉄の門周りから水漏れがしないように、モルタルをつなぎに使いながら、石を積んでいきました。
セメントの袋には、セメントの粉25キロに対し、砂75キロ、水20キロと書かれてありました。セメントは1袋も使わないので、セメントの3倍の砂と、適量の水。適量の水というのは、モルタルが、おにぎりが握れるくらいの固さになる量だと教えてもらいました。
午後の石生西田んぼのときには、セメントを缶1杯、砂を缶3杯に、水を缶7割くらい入れると、水が多すぎてしまいました。水の量は少なめに入れて作っていくのが良いと思いました。
モルタルを2センチくらいの厚みで塗り、石を置いて、石の上にまたモルタルを2センチくらい(石を置いたときに1センチくらいになるような感じで)塗り、石を重ねるというふうにして積みました。田んぼの内側、水が来る側は特に丁寧にモルタルをコテでおさえてならしました。綺麗に固まったら、水が漏れないと思いました。
午後からは石生西の入水口の工事に行きました。田んぼの土の面よりも塩ビ管の口が低くて、水が湧き出るふうになっていました。塩ビ管を一度掘り出し、土の表面から口が10センチ高いくらいの位置にしました。今までは鉄の門だけで、その門に蓋をはめると隙間が大きくて、どうやっても水が漏れ入ってしまうようになっていました。開閉できる丸い蓋が付いた塩ビ管を付けて、隙間はモルタルと石で埋めました。
石生西の横の川を見ると、下流から上流に向かって波打っていました。風が水の表面を逆流に波立たせていて、それが途切れることがない、初めて見る光景でした。
諏訪神社に向かっていると、古吉野の後ろの景色が、雪が降っている白いモヤモヤで消されていました。諏訪神社はまさにモヤモヤ方面で、雪が地走りして、横殴りの吹雪だったので、古吉野に帰ってきました。帰ってきてから、籾摺り機倉庫で須原さんが、マニュアル車の運転の仕方を教えてくださいました。るりこちゃんと椅子に座って、木っ端を3枚並べたクラッチ・ブレーキ・アクセルで、発進してギアチェンジしながらスピードを上げていき、ギアチェンジして減速し、信号で止まる練習をしました。16時15分からはエルフで、動かしはしないけれど、実際に触って練習をしました。エルフが3人乗りだからエルフになりました。エルフは関係者駐車場にあったので、走って行きました。雪が10センチくらい積もっていて、ぴょんぴょん飛び跳ねながら走るのがとても楽しかったです。
夜の集合で、起きてしまったこと、嬉しいことも悲しいことも、現状も、自分に見合った丁度良いものと教えていただきました。そして、自分に丁度良い希望を持っていくのだと教えていただいて、そのお話が嬉しかったです。
『ショージ君の青春記』を読み終わりました。落ち込みそうなときも、ショージ君を思うと楽しいです。