1月22日
今朝、ハウス開け当番で外に出ると、全てのものが凍り付いていました。
土もアスファルトの地面も、軽トラックのフロントガラスも、ハウスのビニールも太陽の光に照らされて、キラキラと輝き、その世界が幻想的でした。
ビニールも凍り付いていたので手は冷えてしまったのですが、それ以上に、外の景色が綺麗で、今日もとってもよい日になると思えて、嬉しかったです。
・スペシャルランチ
お母さんのお誕生日会、当日。
この日のために、私たちはお母さんを思い、各チームに分かれて色々な準備をしてきました。
寸劇をするチーム、遊びのチーム、台所チーム、飾りプレゼントチーム。
それぞれが担当する分野に楽しんで向かってきた1週間、私たちは(他のチームはどんな劇を考えているんだろう?)(どんな遊びをするのかな?)とワクワクした気持ちで過ごしました。それはきっと、お母さんも同じだったでしょうか。
お母さんのお誕生日会に向けて、お仕事組さんを中心とした台所メンバーのみんながスペシャルランチを考え、作ってくれていました。
食堂に入る前から、何だか甘い香りがしていたのですが、食堂に入ると机の上に遊園地が広がっているようでした。
今回は、「なのはなで今、採れている野菜を全部使う」というテーマでメニューを考えてくれていて、中でもテリーヌには、カリフラワーやニンジンなどカラフルな野菜が詰め込まれていました。
今まで、テリーヌを見たことはあったけれど、テリーヌをいただいたり、家で誰かが作ったりという経験がなかったため、(こんなに素敵なものが、作れるんだ!)と私まで、テリーヌのように、眼がキラキラしてしまいます。
メインはあゆちゃんたちが作ってくれた大根とキャベツ、白菜のクリームリゾット。添え物に、サクサクに揚がったカリフラワーボール。
とってもおいしいロールキャベツに、大根サラダに、里芋とネギのフリッター。
そして、バターナッツカボチャの信じられないくらい濃厚で、甘くておいしいスープに、デザートはサツマイモのクリームブリュレに、柚子サイダー。
もう、ほっぺたも落ちちゃうくらい、どのメニューもおいしくて、眼にも鮮やかで美味しそうで、こんなにも美味しいメニューを作れるお仕事組さんたちがすごいなと思いました。
土日やイベントなどで毎回思うのですが、りゅうさん率いる台所チームのみんなが作るメニューはどれも美味しくて、美味しくて、今にも、なのはなレストランが開けてしまいそうです。
これだけのメニューを、ひと家族3~5人分くらいを用意するのも大変なのに、それを60人分も作って、それも温かく出してくれるお仕事組さんたちの技術や気持ちが本当に優しいなと思うし、なのはな産の野菜と、なのはな産のお米でできているスペシャルメニューに、満たされた気持ちになりました。
クリームブリュレが、なのはなの定番スイーツになったらいいなと思います。
・なのはな葉っぱ隊
今回のお誕生日会は、図書室とリビングの2つの会場で行われました。
昨日から、あゆちゃんやまえちゃんたちが、図書室を可愛く飾り付けしてくれて、図書室がなのはなランドに変身します。
私たちも『なのはな葉っぱ隊』として、子供組のみんなとお母さんのお祝いできることを楽しみにしていました。
ことの発端は、あの、今では有名で、今では笑い話のNHF紅白歌合戦の、『カラヤブリ隊』。
子供組のみんなと思いっきり殻を破ってから、私たちの中で何かが変わり、怖いものがなくなりました。
そして、成人式の夜から、子供組で密かに集まり、今回の企画を勝手に考えていたのです。
作りたいものはただ1つ。フラダンス衣装の、『ティーリーフスカート』。
衣装部リーダーのお母さんが喜ぶような衣装。一度きりではなく、なのはなで衣装として採用してもらえるような衣装。
どうしたら、ティーリーフスカートを作れるのか。どんな材料を使えば、何回でも着れるのかを考え、この日まで制作を進めてきました。
これまで、日記にも書いてきたのですが、私たちが作ったティーリーフスカートは、農業用資材のビニールでできています。
それを、みんなと型どり、カットして、さくらちゃんとももかちゃんがペンキで色をつけてくれました。
子供組はみんな、元気がいいため、意見の衝突も多かったのですが、それでも、みんな仲がよくて、協力的で、いつでもすぐに助け合い、すぐに楽しみあい、ずっと笑いが止まりませんでした。
なのはなチルドレン6人で、お母さんのお祝いができたことが嬉しかったです。
最初の寸劇では、全身白のデコチュウタイツに、モンステラの葉っぱ1枚ででました。
「僕たちは、なのはな葉っぱ隊。お母さんが、僕たちが元気いっぱいに育つよう、1から種をまいて、育ててくれたんだ」
「でも、僕たち、お母さんに剪定してもらえたのはいいけれど、葉っぱ1枚になっちゃったね」。
どうする、なのはな葉っぱ隊。葉っぱ1枚では、お母さんに会えない。そうだ、光合成をして葉っぱを増やそう。
そういうことで、私たちが光合成をしている間、お姉さん方が助けてくれました。
よしえちゃん、まことちゃん、なるちゃん、ゆずちゃんに、「私たちが早着替えをしている間、何かしていただけませんか。何でもいいんです」とお願いしたとき、快く引き受けてくれて、楽しみながら劇を考えてくれました。
まことちゃんは、言ったその日にチーム名も考えたそうで、よしえちゃんからその名前も教えてもらい、(ああ、なんて、素敵なお姉さん方なんだ)と感動するくらい、嬉しかったです。
「子供組さ~ん、準備い~い?」
「オッケ~~」
そこで、光合成をして1枚から38枚に葉っぱを増やした私たち、なのはな葉っぱ隊の登場です。
「NNHN、なのはな~。おかあさんす~き~。ハッピーバースデー。ウィアー・ザ・チルドレン……」
葉っぱのスカートに葉っぱの飾りをつけて、お母さんにもらったお揃いのネックレスで登場した、私たち。
会場のみんなが「わー。かわいい~」と喜んでくれて嬉しかったし、全部が終わった頃には、お母さんも、るりこちゃんもゆいちゃんも、ふみちゃんとまみちゃも泣いていました。
私たちがしたことは、そんなに感動できるものとか、笑えるものというわけではなかったのですが、私たち自身も、替え歌を歌いながら、涙が出てきてしまいます。
「母が笑えば、世界が変わる。前向きだからハッピーだ。生きていたからラッキーだ」。
「なのはなにきて、子供になれた。利他心1つあればいい、みんないるから、楽しい!」。
みんなとたくさん笑い、元気いっぱい歌い、お母さんを思って歌いながら、本当になのはなファミリーやみんなのことが大好きだなという気持ちで満たされていく自分がいました。
なのはなのことも、お父さんとお母さんのことも、みんなのことも大好きだし、私は本当に恵まれています。
子供組で、お母さんのお誕生日会にかこつけて、準備してきたり、なのはなに出会えて、これから生きていけるのも嬉しいという気持ちをぶつけ合いながら、今日の日を迎えられたことが嬉しかったです。
もう、子供組で集まることもしばらくないのかなと思うと、少し寂しいのですが、寂しくしないのが子供組です。
もうすでに、バレンタインに何をするか、何を作るか、計画を立てて、少しずつ準備を進めているところなので、また、お父さんとお母さんに相談と確認に行かせていただけたらいいなと思うし、子供組のみんなと張り切って、これからもなのはなを盛り上げていきます。
・夢が広がる
お誕生日会前半は、エリッククラプトン、ではなく、ナノッククラプトンのみんなで『チェンジザワールド』の演奏から始まりました。
この曲はアコースティックギター教室で練習をしてきた曲で、私も弾けるようになっていたのですが、発表会の機会がなかったので、こうして、なのはなバージョンのチェンジザワールドを聞かせてもらえたことも嬉しかったです。
ひろこちゃんとりんねちゃんのアコースティックギターに、まえちゃんのエレキギター、さやねちゃんのベース、かにちゃんのパーカッション、あゆちゃんのボーカルが入っての演奏は、すごく綺麗だったし、やっぱりギターが大好きだなと改めて思いました。
続く2チーム目の、さきちゃんとまなかちゃんも、ミュージカル風にした劇に、『リライト・ザ・スターズ』の演奏がすごく綺麗で、美しくて、涙が出そうなくらい、ロマンチックな2人がかっこよかったです。
また、小野戦隊ユカレンジャーも、メタリック全身タイツを見事に利用して、戦隊ものとして戦っていて、小さい頃に憧れたあのお姉さん、お兄さんの戦隊ものに会えたような嬉しさがあったし、私も戦隊もになってみたいと思いました。
私も、ももかちゃんとさやちゃんと、ちょっぴり悪役でユカレンジャーのみんなの中に参加させてもらえたことも嬉しかったし、それぞれがすごく、ハマっていて魅力的でした。
そして、ラストの未来カルチャースクールも、すごく役が濃かったけれど、なのはなあるあるや、お父さんの言葉、お父さんの名言から色々な先生が登場し、少し個性的な先生方から廊下のすれ違い方や、夜の廊下の歩き方、結婚相手の見極め方、足がしびれている人に何て声をかけるのがいいかなどを教えてもらえて、笑いが止まりませんでした。
るりこちゃんとりさちゃんの双子の生徒役も可愛かったし、衣装センスや、役の濃さ、最後の『糸』の替え歌まで、笑いあり、涙ありで、さすがなのはなだなと思いました。
みんなの演出を見ていると、未来のなのはなファミリーやなのはなランドの夢が広がっていくようで、(いつか、なのはなランドができたら、ユカレンジャーのみんなが芝生広場で戦隊ショーをしているんだろうな)とか、(なのはなランドには、色々なカルチャースクールができるんだろうか)とか、想像しているだけで、希望が膨らみます。
また、ひでゆきさんもあゆみちゃん、たけちゃんと『ディープウォーター』の弾き語りをしていて、その私たちにもサプライズな演奏に涙が出ました。
なのはな結婚10箇条の1つ、「弾き語りをして歌えること」というのを以前、お父さんが話してくれて、ひでゆきさんがギターを練習していることは知っていたのですが、すごく、優しくて愛に溢れた弾き語りに嬉しい気持ちでいっぱいになったし、みんなとコーラスも歌えて、その空間がとても温かかったです。
こんな風になのはなファミリーがあって、仲間がいて、家族がいて、なのはなの輪が広がっていくこと。
こんな風にお母さんのお誕生日をお祝いできること。そのことが、とても幸せでした。
ああ、今日もいっぱい遊んで、気がついたらあと5分で消灯時間です。だいぶ、書き殴ったような日記になってしまいましたが、読んでくださりありがとうございます。まだ、書きたいことがあるので、続きは明日にします。