「スケッチ」 りんね

1月19日

〇スケッチ

 午前中、収穫と嫁入りの後に、版画のためのスケッチをしました。

 先日、お父さんと版画メンバーとで、次の作品作りの題材について、話し合いました。そこで『なのはなで見られる景色』をテーマに、風景を版画にしていくことが決まりました。
 風景は風景でも、版画に適した風景。白黒はっきりしていたり、直線的だったり、版画に向いている題材を、お父さんも一緒に考えてくれました。

 私は、橋を題材にすることに決まりました。カチカチ畑小と、カチカチ畑大の間にかかる橋です。
 今日は画用紙と下敷きの板を手に、少し心細くも、なのはなコースを辿って歩いていきました。
 室内にいると冷えたけれど、外で歩いていると、ぽかぽかして日差しが暖かかったです。
 普段はあまり通らない道を通ると、水路を流れる水がキラキラと輝いていたり、段々になった田んぼが綺麗だったり、大きな秋田犬に出会ったり、小さな冒険に出ているような新鮮さがありました。

 目的の橋のかかる、滝川に沿った道に出ると、のどかな日差しの川には、いろんな生き物がいました。
 鴨が水面を飛び石のように滑っていたり、白い鷺が飛び立ったり、川辺の生き物は、近づくと逃げてしまいました。
 さて、橋が良く見える土手に腰かけると、12時少し前で、12時半の昼食まで時間は限られていました。
 急いでいたけれど、風景を描くのは、一番好きかもしれないと思うくらい、心が穏やかに夢中になって描くことができました。滝川の緩やかで清々しい流れや、冬の晴れた日の空気を感じられたことも心地よかったです。
 なんとかざっくりと描き上げて、ダッシュで古吉野へ帰りました。スケッチを巡る小さな冒険は、一人だと寂しさもあったけれど、無事に昼食に間に合ってよかったです。

 版画教室で、藤井先生にスケッチを見ていただいたとき、版画にするには曖昧になってしまっていることを教えてもらいました。
 白黒、境目がくっきりする必要がある版画は、単純化するにしても、曖昧さは無くさないと、作品にはつながりにくい。
 今回急いで描いたスケッチは、残念ながらそのままでは使えませんでした。今日は瀬戸内版画などの作品から、版画の水面の表現や、橋の描かれた風景画をたくさん見て、イメージを膨らませました。また今度、少し時間に余裕を持って、カメラも持って、確実に作品へつながるようなスケッチができるように、リベンジしたいなと思います。

〇あゆちゃんとの合わせ

 午後、アセスメント練習とお誕生日会準備がありました。
 会の準備の最後、『チェンジ・ザ・ワールド』でボーカルをしてくれるあゆちゃんと、アコースティックギターの2人で、初めて合わせをしました。

 あゆちゃんの歌を聞いた瞬間、胸が高鳴りました。艶やかで落ち着きがあって、あゆちゃんの深い魅力が傍で感じられました。
 初めての合わせでも、最後まで繋げて演奏することができて、ほっとしました。

 あゆちゃんから、演奏を良くするためのことも、たくさん教えてもらいました。
 まずはメロディラインを際立たせるということ。メロディと、飾りのアルペジオの違いをしっかりと区別することを教えてもらいました。
 今まで、全部同じ濃さで弾いてしまっていたけれど、メロディのみを弾いてみる、という練習をして、これがメロディだったのか! と気づきました。メロディもベースも飾りも、自分は区別して認識できていなかったので、これはちゃんと区別しないといけなかったのだと分かりました。

 また、出だしの音をちゃんと大きく出すことや、「ため」をしっかりと作ること。いい演奏にしていくために、あゆちゃんが具体的に教えてくれました。
 教えてもらったことは、強く意識をしないとできなくて、難しいけれど、それができると演奏が一段階、良くなっていくと思います。これからの練習は、教えてもらったことを一つひとつできるように、丁寧に向かっていきたいです。

 あゆちゃんと、ひろこちゃんと、何度も合わせて、最後は「最初よりずっと良くなった」と言ってもらえて、嬉しかったです。
 良くなった、ということを継続して、さらに良くできるように、意識的に練習したいな、と思います。
 あゆちゃんから教わる時間が、とても嬉しかったです。

 お母さんのお誕生日会へ向けて、プレゼント制作班のまえちゃんから、みんなに2枚ずつ紙が配られました。それは、見ただけでも、聞いただけでも、誰もがワクワクするようなものです。
 じっくり考えて、楽しんで書き込みたいなと思います。着々と、お誕生日会へ向かっていくのが、嬉しいです。