1月16日(月)「永禮さんのチェーンソーは刺身包丁!?」

1月16日のなのはな

 朝から永禮さんが来てくださり、あんなちゃん、つきちゃん、りなちゃんと一緒に、桃畑の木の伐採作業に入らせていただきました。先日の黒大豆の脱粒に続いて、今回も永禮さんが来てくださって、一緒に作業をさせていただけて、とても嬉しかったです。

 今日の木の伐採は、桃畑の周りに生えている雑木によって桃の木が日陰になってしまっているのを解消するための伐採です。日当たりがよくなることで、桃の生長にも繋がります。今日は池上桃畑と開墾17アール、開墾26アールの桃畑の外周の雑木を伐採することを、あんなちゃんが教えてくれました。

 

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 あんなちゃんが事前に伐採したい雑木にスズランで印をつけていてくれていたので、畑に着くと、ひと目でどの雑木を切ればいいのか、わかりました。雑木は永禮さんがチェーンソーでどんどん伐採していってくださったのですが、1本の枝を切るスピードが本当に速くて、お父さんが昼食のときに話してくれたように、まるで刺身を切るかのように本当にスパッスパッと次々に木を伐ってくださります。永禮さんが、「今日のために刃を研いできましたから」と笑顔で話してくださったことが、とても嬉しかったです。

 私は、永禮さんが木を伐採してくださっているところを見させてもらっていたのですが、永禮さんは、この木を伐ったらどこに倒れるのか、どっち向きに倒すのが良いかを常に考えながら切ってくださっていたり、太くて大きめの雑木を伐るときは、一気に切ってドーンと倒れないように、左右からチェーンソーの刃を入れていき、切りきってしまわずに、ゆっくりと木が倒れるように調整しながら切ってくださっていました。

 

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 私は木の伐採のことなどを全く知らなかったので、近くで永禮さんが伐採してくださっている姿を見させていただけて、とてもありがたかったなあと思います。ものすごくパワーのいる作業だと思うのですが、あっという間に雑木を伐採していく永禮さんが本当にすごいなあと思いました。

 私は主に、永禮さんが伐ってくださった雑木を、林の奥のほうまで運んで行くのを、あんなちゃんたちと一緒にしました。雑木は永禮さんが、運びやすいようにと2メートルくらいずつにカットしてくださっていたので、それほど重くもなかったのですが、林の奥に行くほど足下が不安定だからか、結構、集中力と体力を使う作業だったなあと思います。でも、こういうワイルドな作業が私は大好きなので、せっせとみんなで運んで行く時間が、とても楽しかったです。

 

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  開墾17アールの外周の雑木の中で、背丈が高くて太めの木が4~5本くらいまとまって生えている場所がありました。その木が倒れたとき、もしかすると桃の木に当たってしまう可能性があったのですが、お父さんも見に来てくださって、どういうふうに切るべきか、お父さんと永禮さんが一緒に考えてくださりました。木が倒れるときは、ものすごくドキドキしたけれど、みんなで木にくくりつけたロープを力一杯引っ張り、その雑木は、なんと桃の木と木の絶妙な間に倒れました。無事に桃の木に被害を出さずに木を伐採できたことが、すごく嬉しかったし、ホッとしたなあと思います。

 

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 1日を通して、印をつけていた雑木以外でも永禮さんが時間いっぱい木を伐ってくださり、伐採し終わったあとの桃畑の外周が、今までよりもかなりスッキリして、見晴らしが良くなりました。これなら太陽もしっかり桃の木に当たってくれそうだなあと思って嬉しかったし、あんなちゃんが、「ずっとやりたかったことだったから、今日できて本当に嬉しかった」と話してくれて、あんなちゃんの笑顔が見られて、私も達成感で満たされた気持ちになりました。事故もなく、無事に雑木の伐採を終えられて嬉しかったです。

 永禮さん、今日は1日、本当にありがとうございました。

(よしみ)

 

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 須原さんたちと、吉畑奥ビニールハウスの修繕を進めました。
 二重ハウスだったこのハウスを、ビニールや虫よけネットを一旦、撤去して、枠組みなどを整備し、今は再び、外装を取り付ける工程に入っています。

 地際は、今回も、あぜシートを使います。ロールになって幅が丁度良い、長いものがあるので、使いやすかったです。ビニールでは、カマで草取りをするときに誤って破ってしまいやすいですが、あぜシートだと、ハウスのきわの草取りもしやすいと思います。

 

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 1月14日に、元々使っていた地際のビニールを撤去しました。ビニールを留めるために盛っていた土と、溝を掘ったときに上げた土とで、周囲に低い壁ができていたので、開墾グワでならしていきました。開墾グワで土を掘ると、太いところでは直径4,5センチある、植物の根が這っていました。根から続いている、枯れた植物を見ると、あたたかい季節にその近辺でよく見かける、カラムシでした。地中ではこんなにも根が這って、だから毎年、同じ場所に密集して生えているんだと納得しました。須原さんが、生えてこないようにガッツリ取ろうと言ってくださり、根を回収しました。手強い雑草の少ないハウス周りになっていたらいいなと思います。

 今日は、根を取って均したところに、パイプの外側にあぜシートを付けていきました。50センチピッチで立っているアーチパイプに沿って、あぜシートを伸ばして、ドリルで穴をあけ、バインド線を通してパイプと結んでいきました。
 須原さんとるりこちゃんが、あぜシートと地面との隙間を土で埋めて綺麗にしてくださいました。

 そして次に、防虫ネットを張っていきました。防虫ネットは、ビニールを左右の巻き上げ機で上げたときに開く部分から虫が入ってこないように、あぜシートから、巻き上げでビニールが上がるところまでを張ります。

 

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 これまで、崖崩れハウスやユーノスハウスで防虫ネットを張っていたときは、スズランテープでくくりつけていました。防虫ネットにマイナスドライバーなどで穴を開け、そこにスズランテープを通してパイプに結ぶのですが、ネットに通すのが難しくて時間がかかっていました。
 須原さんが、バインド線を使ったらいいんじゃないか、と教えてくださって、バインド線を使うと、細いので穴を空けなくても通すことができて、硬さのおかげもあり、通しやすかったです。

 ネットは上、中、下をとめています。下はあぜシートをとめているバインド線を使って、あぜシートとネットをまとめてとめました。中はアーチパイプの肩のあたりです。上はアーチパイプのなんでもないところに止めると、時間が経つにつれて落ちてきてしまうので、一番低い母屋パイプの上に結んで、落ちないようにしました。

 バインド線を通して、パイプをまわって奥から手前にネットを通すのは、1人ですると難しいですが、なつみちゃんとペアでつけていくと、とてもやりやすかったです。

 

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 すごくきれいに張れた、と思ったら、長さ調節のために折り込んでいた上端をハウスの中側に折り込んでいたため、ペラッと出ていて、だけど人生にやり直しはないように、作業もやり直しはないので、だいたい綺麗ということで、防虫ネット張りが完了しました。

 作業が終わり、帰り道、吉畑手前ハウスを見ながら、マイカ線は新しいものを使わないと切れやすいことや、防虫ネットをとめるために使われているビニペットがあることで、ビニールがビニペットとマイカ線に当たるところが擦れて破れやすいことなど、須原さんと話しながら歩く時間が嬉しかったです。

 

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 残りの作業は、大まかに、ビニール張りとドアの設置で、もうすぐ完成です。大屋根のビニールは、るりこちゃんとなつみちゃんが印付けと、マイカ線のカットと、スムーズに張るための下準備をしてくれていて、張れるのが楽しみだなと思います。
 作業を進めることができて嬉しかったです。

(さくら)