「秘密の制作」 ゆず

1月14日

 雨の1日。落ち着いた気持ちで1日を過ごせたように感じました。いつも頭が先に走ってしまうように感じることが多く、落ち着いた気持ちで過ごせる1日が嬉しかったです。

 午前中、さくらちゃんと制作の作業をしました。半田ごてで、木に文字を焼き付けていきました。
 初めて使う半田ごては、こて先の角度や押し付け具合の加減が難しくて、先端までの長さがもどかしく感じました。木に焼き付けるときの香りが、木の種類によってちがっていて、甘い香りや、檜の香りがして、心地よかったです。甘い香りに、私は桃の霜対策のときの香りを思い出していたのですが、さくらちゃんが、「あんこが焦げたときの匂い」と言っていて、ほんとにその匂いだ! と思いました。

 まよちゃんが書いてくれている下書きをなぞっていきました。線の入りや、はらい、強弱を再現しようとなぞっていくと、まよちゃんの字に、気持ちが澄んでいくように感じました。
 誰か手にとってくれる人を思いながらつくれたらいいかな、とさくらちゃんが言ってくれて、その人のことを思いながらつくりました。その子を心に思い描きながらつくれたことが嬉しかったです。

 気づいたらあっという間に午前中の時間が過ぎていました。作業の終盤になって、ようやく少しコツが掴めてきたように感じて、ここはこて先をこう使う、というのが自分の中で決まってきたり、こて先で木が焼かれていく速さを感じながら動かすと上手くいくことを感じました。こういう作業好きだなと思い、とても楽しかったです。
 さくらちゃんと向かい合い、夢中になって作業する時間が、楽しくて、嬉しかったです。