1月13日(金)「曲に乗せる気持ちよみがえって」

1月13日のなのはな

 

 雨の降る午後、私たちの活動の柱の一つとなる音楽に触れました。

 今日は、コンサートぶりの音楽練習の時間があり、近々予定しているアセスメント演奏に向けての、曲の練習に取り掛かりました。
 久しぶりに声を出して歌ったり、身体を動かして踊る時間は、活き活きとした気持ちが自分に宿って、外向きになっていき、その時間は、とても楽しい時間でした。

 

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〈バンドメンバーも、音響セットや練習を行いました〉

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 今日練習した曲は、『アライブ』『ビリーバー』『ビューティフル・ピープル』の3曲です。
『ビリーバー』では、コンサートで主要役者だったみんなも、コーラスに入ってくれて、コーラスの振りの確認をしたり、『アライブ』では、コーラスの音の確認をしました。
 コンサートの練習期間中、どのような表情でその曲を踊り、歌うか、ということを、あゆちゃんが話してくれていました。
『ビリーバー』なども、そのとき練習していた表情や気持ちが、自然と出てきて、(自分の地になっているんだな)と思い、コンサートでこの曲をできたことが嬉しいなと、そのとき改めて感じました。

 

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 特に、『ビューティフル・ピープル』の練習は、気持ちが高まりました。
 フラダンスがついている、この曲は、裸足になって踊りますが、靴下を脱いで体育館の床に足を付ける感覚が、久しぶりだなと感じたのと、コンサートの練習の時の気持ちを思い出して、気持ちに精が出ました。
 個人的には、コンサートでは、直後の五臓六腑のシーンの寸劇に出ることになり、本番ではこの曲に出演しなかったため、2か月ぶりくらいに踊ったのですが、久しぶりに踊ってみると、とても楽しいと思いました。
 自分たちで踊れる曲があることが、嬉しいな、という気持ちになりました。

 

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 来て下さるお客さんに、希望を届けられる演奏に出来るように、練習に取り組んでいきたいな、と思いました。

(ほし)

 

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 今年も、大豊作だったユズ。全収量は、90キロ以上になって、農産倉庫に行くと、ユズが入ったコンテナがたくさんありました。
 そのままの状態でも、長持ちのする作物だけれど、90キロのユズを傷まないうちに全部使い切るのは大変です。そのため、長期保存が出来るように、ユズの加工を進めました。ユズはそのままの状態では皮は苦かったり、酸っぱかったりして主役にはならないけれど、ほんの少し料理に入れると香り高くて、より彩り豊かになります。また、皮は刻んで、中の実は絞って果汁にして、色々な使い道があります。残った種も、外側のヌメヌメしたところにペクチン、という成分が入っていて、化粧水にすることが出来ます。捨てるところがなくて、加工をしていても変幻自在をしていくユズが本当に凄いなあと思いました。

 たくさんあったユズも、これでラストになりました。ユズのコンポート、ユズ味噌、化粧水、と作ってきて、最後はユズジャムを作ることになりました。ユズジャムを作るのは今年が初めてで、上手くいくかどうか緊張したけれど、とてもワクワクしました。

 河上さんと一緒に、ユズの下ごしらえ、煮詰め方の計画を立てました。今回作ったユズジャムは、外皮も、中の白い薄皮も、果汁も、全て使いました。水を入れなくて、ユズと砂糖だけで作るジャムです。ユズの下準備は、たくさんのみんなに手伝ってもらいました。約90個のユズを、ひたすら絞って、薄皮をくり抜いて、切っていきます。ユズジャムは、コンポートや味噌を作るときよりも工程が多くて手間がかかりました。1人でするとなると、途方もないような量だけれど、みんなと一緒に進めると、ザルに山盛りいっぱいに積まれたユズも、あっという間に山がなくなって、テンポよく次の工程へ進んでいきました。

 いくつもの工程があって、使う道具も違えば楽しさも違って、飽きが来ませんでした。ユズの爽やかな香りの中に包まれて、みんなと一緒に作業している時間が、とても楽しくて、温かい気持ちになって、みんなと作ったユズジャムだから、きっと美味しく出来るだろうなあと思いました。

 

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 材料は全て整いました。外皮をスライスしたもの、薄皮をみじん切りにしたもの、果汁、砂糖を全て、鍋に入れて火にかけます。火にかけて沸騰を待っている間、瓶の煮沸も同時に進めました。

 砂糖が溶け始めると、ユズの水分が出てきて少しサラサラになり、木べらでかき混ぜやすくなってきます。黄色っぽい色味だったのが、だんだんと、べっこう飴のような濃い色に変わっていき、薄皮も白が抜けて、透明になり溶けていくようでした。
 ブクブクと表面に泡が出てきて、沸騰したら、火を少し弱めて、沸々した状態を保ちます。鍋から沸き上がってくる湯気から、とても甘くて良い香りが漂ってきて、とても幸せな気持ちになりました。

 白いアクが出てきたら、その都度掬い取りながら、底が焦げないように、火にかけている間ずっと、かき混ぜ続けます。水っぽくて混ぜやすかったはずが、いつのまにか渾身の力を込めないと底までしっかりかき混ぜられないほどとろみが付いてきました。鍋いっぱいのジャムと、木べらが格闘していました。

 出来上がったジャムは、コーティングされたようにツヤツヤ光っていて、とても美味しそうに出来ました。これが、ユズと砂糖だけで出来ているとは思えないほど、色が綺麗で、とろみが付いていました。

 

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 煮沸した瓶に詰めて、脱気・殺菌消毒をして、瓶詰めしてからも長く保存できるようにしました。六角の瓶に詰めたジャムは、琥珀のようでとても綺麗で嬉しくなりました。
 たくさんあったユズも、こうしてみんなに美味しく食べてもらえるように、色んなものに変身出来ました。また、今日完成したユズジャムも、みんなと一緒に頂ける日がとても楽しみになりました。

(りな)

 

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〈午前は、農作業や建築作業も進めました。修繕中の吉畑奥ハウスに、耕運機や管理機をかけました!〉

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